2021年02月の日記
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●2021年02月19日(金)
久しぶりにお芝居をすることになった。
天王寺一(芸名)ことSさんのために書いた
台本を再演することになったのだ。演出は再び僕。
公演は2月11日から14日。題名は『その日の龍馬』。

12月初旬に打合せをして、1月から本格的に稽古を始めた。
その間、Sさんのお母上の入院、Sさんの肉離れと
大変なこともあったが2月11日、無事初日を迎えることが出来た。

会場は京都。JR京都駅近くの小さな劇場、
『二人だけの劇場セザンヌ』。
1階は本屋と立ち飲み屋が合体したENDO。
劇場をお貸しいただいたEさんはとても良い人で、
こんなに気持良くお芝居が出来たのはEさんのおかげだと言っても
過言ではない。

座席は30席ほどなのだが、コロナ対策で一公演につき15人しか
入場できない。それでもいろいろな人達がSさんがお芝居することを聞き、駆けつけてくれた。
来てくれた芝居仲間の人達はコロナの影響で1年以上もお芝居が出来ていないらしい。
そんな時期にお芝居をすることを決心したSさんの頑張りに応援もかねて観に来てくれたのだった。
やっぱ演劇仲間って良いよね。

11日と14日は嫁と娘も手伝いに来た。彼女らは半分以上、京都観光のつもりだった。
11日の初日、通し稽古の間、京都駅周辺を散策し、沢山のお土産を買って回った。
僕はそれどころではない。本番前なのにミスが目立ち、胃が痛くなった。
そんな嫁と娘、初日の本番を観てかなり感動していた。
失敗したらSさんのせい、成功したら僕のおかげと思っていたのだが、嫁はSさんばかり褒めていた。

この作品は現在、62歳のSさんにはかなりハードだったと思う。
坂本龍馬が暗殺される当日の話を描いたコメディである。
え、暗殺されるのにコメディ?そう9割はコメディである。
一人芝居なので50分近くを一人で喋り、演じる。
今回はさらに4日間も舞台に立つのでSさんはヘロヘロだったと思う。

14日の千秋楽、無事終了したときの脱力感は半端なものではなかった。
Sさんは気分が悪くなり、裏から出てこれなくなった。
(帰り際には頭痛薬のおかげで随分楽になっていたが。)
Sさんの一人芝居を観て感激し、劇場のみなさんに親切にしてもらった
嫁と娘は劇場を離れることがとても名残惜しかったらしい。

祭は終わった。

おもしろうて やがて悲しき 祭かな

芭蕉の一句をもじった俳句である。

お芝居をする時はいつも祭気分である。大変なことも多いが、
成し遂げた時の高揚感はお芝居にかかわった人にしかわからない。
あれから5日。未だにお芝居ロスだが、次に頭を向けなければ。
そう確定申告という恐ろしいものが待っている。頑張ります。

セザンヌのEさんご家族、お手伝いいただいた劇団員の方々、
役者なのに音響のオペをしていただいたSIさん
本当にありがとうございました。また、どこかでお会いする時があると
思います。その時まで。
最後にSIさん、『マルコポロリ』の再現フィルム観ました。
クズ芸人の空気階段、鈴木もぐらをそっくりに演じていましたね。
機会があれば一緒にお芝居しましょう。

このお芝居、近く映像配信としてお観せ出来ると思います。
良かったら観てください。

今週は『銀魂 THE FINAL』。
実は『銀魂』、劇場版2作と『よりぬき銀魂さん』しか観たことがない。
なので、知らないエピソードがあったり、知らない人物が登場していたりした。
ならどうして前売り券を買ったか?銀魂原作者が描く鬼滅カードほしかったから。
(結局、もらえなかったけどね。)

それでも何だか銀さんの世界が好きで、なんだか安心して観ることが
できるのだなぁ。
なんだろう。ヘビーなファンでない僕が全てのキャラを好きになってしまう。
尻から出てくるオッサン達までもだ。

きっとそれは銀さんも持つ単純すぎる信念やそれに反発するように共感する
みんながこんな嫌なコロナの時代を吹き飛ばしてくれるような気がするから。

オープニングは鳥山先生の7つの玉の話を堂々とパクり、海賊王もパクり、
言ってはならないことも沢山言っていた。
そんな常識外れだからきっとFINALじゃないと思う。
もちろん実写版も観たい。期待しています。

以上、店長でした。


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