2020年09月の日記
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●2020年09月05日(土)

8月の終わりごろ、あんまりにも暑いのでかき氷を食べに行くことになった。
せっかく行くのだから有名なお店が良いと言う嫁にしたがって
商店街にある行列のできるお店へ行くことになった。

着くと案の定、行列ができていた。
まぁ、2、30分も待てば入れるだろうと思っていたら、
店の人に「この場所で1時間半から2時間待ちです。」と言われた。
え〜!たかだか、かき氷に2時間待ちって。やめよ...と言う前に
嫁は待つ心づもりをしているようだった。僕と娘は諦めて並ぶことにした。

店はソーシャルディスタンスを守っているらしく4人ほどしか入れない。
しかも店の中は2人のグループまでで3人以上は外のテーブルに座らなければ
ならない。
さらにテンションが下がった。しかし、もうすでに僕たちの後ろには
10人程度の人が並んでいる。これで抜けることができなくなった。

待つこと1時間半、やっと僕たちは外のプラスティックで出来た海水浴場の
テーブルとイスに座ることが出来た。外である。
隣のテーブルの人がかき氷を食べているが、それを並んでいる人が見ている、
これを僕たちも味わうのか....。
足元を店内のエアコンの室外機の水がちょろちょろと流れている。
さらにさらにテンションが下がる。

店の人が持ってきたメニューはいつものイチゴ、メロン、レモン、みぞれではない。
ブルーハワイもない。
ほうじ茶?アッサムティー?きなこ?ラムレーズン?なんじゃこりゃ?今風のかき氷は
味の想像が出来ない。
とりあえず僕ははちみつレモンにした。なんとなく味がわかるから。
娘はアッサムティーを頼み、嫁は桃を選んだ。

注文してから20分。かき氷は出てこない。中を覗くとかき氷を作る店主が
カキ氷機に向かって気合を入れている。かき氷機は動いていない。
おもむろに機械を動かす、半分で止める、気合を入れてまた動き出す。
かき氷と真剣勝負をしているようだ。店主がかき氷を削る後ろ姿を
スマホで撮ろうとするおばさん達は撮らないでくださいと注意されていた。
ひとつ完成すると5分は動かさない。気合が入りすぎて疲れるのだろうか?

昔のかき氷は、氷屋さんの店頭で100円ぐらいでカップに入れて売っていた。
いや、もっと昔は駄菓子屋でモナカで出来た入れ物に入れて(わからないでしょう。)
20円で売っていた。今食べようとしているかき氷は1,000円以上する。
モナカが溶ける前に急いで食べていたかき氷は芸術品を食べるような高級品に
なってしまった。

30分後、5分おきにかき氷が1つずつ出てきた。
たしかにおいしい。盛り方もこんな小さなカップに良くのせたな、
言うほど芸術的な盛り方だ。
娘のアッサムティーや嫁の桃も食べさせてもらったが、
両方ともおいしかった。そりゃ1,000円だものな。大したことがなかったら
暴れているところだった。

はちみつレモンに自家製練乳が付いていたが、はちみつレモンに
練乳をかける習慣がないので、別にして直接飲んだ。
のどが渇いた。

食べ終わった僕は駐車場の時間が気になっていたので、一人、先に店を
離れた。ひとり歩きながら、いくらおいしくても2時間は待たないと心に
誓った。

今回も映画を観ていません。
でも、読んでくださる親戚、友人、後輩のために書きました。
僕は元気です。
以上、店長でした。


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