2019年06月の日記
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●2019年06月11日(火)
我が家の家族、ウサギのりょくがかなりヤバイ状態になっている。
エサもあまり食べず、水も飲まない。
そのためか、かなり痩せてきた。
年齢は7歳。最近のウサギは10年以上生きることもあるそうだが、
平均的な寿命は7年、もうお年寄りには違いない。

りょくは7年前、ダンボールに入れられ、宅急便で送られてきた。
表書きには生けエビと書かれていた。嫁がネットで買ったのだ。
今、その販売業者は影も形もない。思えば違法業者だったのだろう。

箱を開けると小さなネザーランドが震えていた。事前に買っていたゲージに
入れても2、3日はずっと震えていた。
それでも慣れてくるとそこそこ大きなゲージ中を走り回り、エサや干し草を
もりもり食べるようになった。
送られてきた時、手足が草の緑色に染まっていたので、緑(りょく)と名付けた。

りょくは男の子だと知らされていたので、僕は嫁と娘に対抗すべき男が増えたと
喜んだ。これで2対2だ。
しかし2年後、ウサギフェスティバルに連れてゆき、健康診断をしてもらったら
りょくは女の子だと判明した。再び僕の家は1対3の女性上位の家に戻ってしまった。

ある時より嫁の弟である修ちゃんが、りょくに会いに来るようになった。
僕が仕事から帰ると修ちゃんがいる。りょくを撫でている。
僕ら家族にさえも触ることを拒絶するりょくが何故だか修ちゃんには心を許している。
嫁はりょくが独身である修ちゃんの恋人みたいだと言う。
それで良いのか?との疑問はさておき、2人?はとてもほのぼのしているのは確かだ。

りょくはもりもり食べるので巨大化し、お餅のかたまりのようになってしまった。
それでもおいしそうにリンゴやニンジン、チーズなんかも食べるので、
僕たちは健康だから良いよね、と納得していた。

そんなりょくが今年の4月初旬よりあまり食事をしなくなった。
水もあまり飲まない。自然とウンチやおしっこも少ししかしなくなり、
なんだか特殊な臭いがするようになった。修ちゃんいわく
ゲジゲジ(ちいさなムカデ)の臭いがするらしい。

4月中旬、心配になって初めて動物病院へ連れて行った。
その時は消火不良とゆうことだったので注射をしてもらい、薬をもらって
帰宅した。当たり前なのだが動物病院は保険がきかない。
治療費と薬代にちょっとめまいがした。
それでも、元気に走り回り、エサも草も食べるようになったのでほっとした。

しかし1週間後、また何も食べなくなった。今度は水さえ飲まない。
いつもゲージから出すと走り回っているのに、一定の場所でじっとして動かない。
痩せてきたからか、一見して鼓動がわかるほどになっていた。

再び動物病院へ連れて行くと、精密検査もかねて入院することになった。
初めて我が家からりょくがいなくなった。空のゲージが寂しかった。
それでも病院の方がちゃんと治療してもらえると家族で納得した。

入院から2日後、病院から電話があり、話したいことがあるとのこと。
嫁と僕は病院へ急いで行った。お医者様いわく腸に腫瘍があるらしい。
若ければ手術とゆう方法も考えられるだが、りょくはもうお年寄りである。
多分、体力的にも手術は無理かもしれないと言われた。
あと何日生きるかはわからないが、好きなものを食べさせて、余生を家で
過ごさせてあげる選択を僕らは選んだ。
最近、知り合いが亡くなった時よりも嫁は泣いた。人間よりも価値が上か!
と少しつっこんだが、嫁には娘と同じぐらい家族なんだと思い、だまって
高額な入院費を払って連れて帰った。

あれから2か月ほど。りょくは生きている。でも徐々に動かなくなっている。
以前のように段ボール箱もかじらない。大好きなリンゴもニンジンもチーズも
食べない。数時間ごとに場所を移動してはじっとしている。
ゲージから出すといろんな所へ行き、電気コードなんかもかじるので
誰もいない時は必ずゲージに閉じ込めていた。今は出しっぱなしでも
問題ない。それは良いことではなく、悲しいことである。

嫁や娘、修ちゃんは一日でも長生きしてほいと思っている。
僕は苦しいのならば楽に余命を終わらせてやりたいと思う時がある。
ほとんど家か出たことがなく、野原も走り回ったことがないりょくを
ニンジン畑で仲間のウサギたちと半日でも良いので遊ばさせてやりたかった、
ここ数日は寝る前にそんなことを考えてしまう。

りょくよ、お前は我が家へ来て幸せだったか?それとも....。
今日も仕事から帰るとりょくがいることを願うような、そうでもないような、
複雑な日々を過ごしている。

今週は『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』。
ハリウッド版筋肉もりもりゴジラ再登場である。
(ジャン・レノが出ていた『ゴジラ』は僕の中では
無かったことになっている。)

怪獣映画の基本はいかにすごい怪獣対決を観せてくれるかである。
街を破壊し、ガンガンぶつかって、投げ飛ばして、炎を噴くかである。
だから内容の矛盾は語ってはいけない。

たとえオキシジェンデストロイヤーがしょぼくても、
渡辺謙演じる芹沢博士が放射能の中をノーヘルで歩いて顔が腫れなくても、
キングギドラが光線を吐いてビルを破壊しているのに主役級は無傷でも...
それはそれ、あれはあれなのである。

『パシフィック・リム』でロボット対怪獣をリアルに観せてくれた。
あの時の興奮は忘れられない。
怪獣、ロボットで育った僕らにとっては夢のような瞬間だった。
だからたとえCGでもよりリアルですごい怪獣が目の前で戦っていることは
幸せこのうえないのである。
さらに今回の対戦相手は宿敵中の宿敵、キングギドラである。
まさか今になってこの黄金対決を観ることが出来ようとは、涙ちょちょぎれものである。
さらにさらにラドンもモスラも登場する。この監督、製作者はどんだけ怪獣好きなんだ。

他にマンモスのようなわけのわからない怪獣も登場したが、四大怪獣以外は弱そうなので
無視することにした。

『ゴシラ』や『モスラ』のテーマ曲が流れた時もしびれた。エンディングロールの
中島春雄の写真には涙が出た。
これは怪獣好きのアメリカ人が作った本物の怪獣映画だと僕は確信している。

さあ、次回はキングコングとの対決だ!いつ公開だ!?
今から楽しみにしているゾー!!!

あまりゴジラのことを知らなくても楽しめます。ぜひ観に行って下さい。
以上、店長でした。

追記 このブログを書いた4時間後、りょくは息を引き取りました。
僕と嫁が夕食をしていた時、急に暴れだし、フラフラしたかと思うと
急に倒れて痙攣し、動かなくなりました。
覚悟はしていたとは言え、その時がいざ来ると受け止めることが出来ず、
昨晩は家族全員泣き崩れていました。携帯をかけ、修ちゃんを
呼びました。修ちゃんはずっとりょくを撫ぜながら嗚咽していました。
ペットを飼う時に必ず自覚しなければいけないことは、
人間より寿命が短いこと、自分たちより早く死ぬことです。
家族がいなくなる辛さを味わうことを覚悟しなければなりません。
りょく、我が家に来てくれて有難う。
天国で仲間の動物たちといっぱい遊んでください。
そしてもし生まれ変わることがあり、僕たちが再びウサギを
家族にしようと思った時は、どうか家に来てください。
さようなら。


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