2019年05月の日記
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●2019年05月12日(日)
思いがけず緊急手術をし、入院してから3か月が経とうとしている。
(数日で、無理して退院したけどね。)
かなり前のことのように思えるが、とりあえず完結したいので、
今回も入院話の続き。

僕は腸の動脈が破れて出血したのだが、そのためいろいろなメカによる
診断を受けた。その感想を書こうと思う。

まず、一番最初に受けたのがCTスキャンだった。
これはレントゲンの進化系だと思ってもらえれば良い。
X線を照射するのは一緒なのだが、こちらは立体的に造影できるので
輪切り状態の画像が白黒で映し出されるらしい。

白い大きな輪っかのついたベッドに寝かされ、電動で輪っかの中に
身体を移動させられる。音もうるさくなく、
時間は短いのだが、造影剤を入れられた瞬間、一気に身体が熱くなり、
かなり気分が悪くなった。
下血状態だったので(それもかなり出血していたので)意識が半分朦朧と
していたのだが、それでも吐きそうになった。
CTスキャンは2度とごめんだと思った。

CTスキャンの結果、すぐに内視鏡手術をすることになった。
これはかなりヤバイ状態だと思った。少し死を意識してしまった。

手術室のようなところへ連れて行かれ、紙パンツに履き替えさせられる。
お尻の部分はペロンとめくれるようになっていて、かなりカッコ悪い。
(意識が朦朧としているのに、何故かそんなことは覚えている。)
グイっと入る瞬間に違和感はあったが、その後は特に痛くない。
もしかしたら部分麻酔が効いていたのかと思う。

お尻から上へニョロニョロしたものを入れて押すと人間はどうなるのか?
それは開いているほう、口から圧迫されたものが出てくる。
まぁ、ところてんのようなものだ。
ありえないほどのゲップが出て、残っていた胃の内容物も噴き出る。
身体ってつながっているんだなと思っていたら意識がなくなった。

内視鏡は見るだけじゃない。切ったり、留めたりも出来る。
僕の出血している箇所はなかなか出血箇所が見つからなかったらしい、
「あれ〜どこだぁ?血で見えないぞぉ。」と聞こえた時には
再び死がよぎった。
傷が見つかり、そこをクリップのようなもので留める。
1つ目のクリップで留める時、少し意識がもどった。
プシューという音が聞こえた。1箇所留めたらしい。
2つ目の音が聞こえた。おぉ、調子が良いみたいだぞ。
3つ目を留める時、僕の意識がもどっていないと思った医師達の声。
「あと、ひとつ留めてみる?」「え、いいんですか?」
「いいよ。やってみて。」「はい。」
「あー、そこじゃないよ。もうちょっと横、あーそこかな。いいよ。」
プシュー。「O−K−。」
僕の意識はもどっているぞ!人のお腹で練習するな!と強く思ったが、
無事終了したので不問に伏すことにした。

かくて僕の腸には3つのクリップがある。これってどうなるのだろう?
担当医じゃない検査技師の人に聞いたら、多分、勝手に取れて便と一緒に出るのだ
そうだ。いつ取れるのかはわからないらしい。今もお腹にチクっと
する感覚があるのはクリップのせいかな?

CTスキャンを撮った時に腎臓にぶつぶつがあることがわかった。
その影響で脳や心臓に動脈瘤が出来ている可能性があるので、
MRIと心臓エコーをすることになった。

MRI、核磁気共鳴画像法。
磁気で身体の内部を撮影する。より細部にわたり撮影でき、
放射線を使わないので安全らしい。
ただ、強烈な磁気なので制限がある。ペースメーカーはしていないか
は理解できるのだが、入れ墨はしていないかも聞かれた。
もちろん入れ墨はしていないのだが、でも何故?
調べてみると入れ墨の成分が磁気で発熱して火傷をする恐れが
あるらしい。大変だな。

MRIは安全で、より正確に身体の中身がわかる。とても良いのだが、
長い。検査は約30分ほどかかる。その間動けない。
手も足も縛られ、顔部分にも穴の開いた仮面のようなものを被され、まったく
動けない。動けないとなぜか鼻がかゆくなる。掻きたい衝動を
30分もがまんしなければならないのは結構つらい。
意識を違うことに向けようとするのだが、ふとした時に鼻がかゆかった
ことを思い出す。それを5回ほど繰り返してしまった。

あと、音がうるさい。地下鉄がホームを通り過ぎる音みたいだと言われたが、
通り過ぎる地下鉄をあまり見たことがないのでピンとこなかった。
うるさいので耳栓をしっかりとする。たしかにコンコンという音がうるさい。
耳栓していなかったら鼓膜が絶対おかしくなる音だった。またピーという音もする。
これも心地が良い音ではない。
こんな音が30分近く続き、大きな筒に入れられると、精神的にまいる人がいるのも
分かる気がした。
終了後、脳の動脈瘤がとっても気がかりだが、問題はなくホッとした。

心臓エコーは退院後、再通院し、見てもらった。
これが一番簡単で、ぬるぬるジェルを塗られて何度か息を止めるぐらいで、
すぐに終わった。心臓にも問題はなかった。

自営業をして20年以上、一度も健康診断をしたことがなかった。
お金はかかったが数度の血液検査も含め、これだけ検査をしてもらったので、
良かったのかもしれない。
ただ、腸にポリープはあるらしい。まだ良性だから命にはかかわらないが、
後のことを考えれば取ったほうが良いらしい。
でもいざ退院すると時間やお金のことを考えてしまい、躊躇している。
それは良くないのだろうけどね。

今週は『アベンジャーズ エンドゲーム』。
『アベンジャーズ』シリーズの完結編。
前回で半分になったヒーローたちがいなくなった半分を復活させ、
宿敵サノスを倒そうとする話。

今回で完結し、引退するヒーローたちも出てくる。
1作目の『アベンジャーズ』より7年。その間に誰もが認知する
ヒーローやスターを多く輩出した。
1作目のアイアンマンやキャプテン・アメリカなどあまり知名度が
なかったためか、当時のパンフレットが今、かなり高値になっている。
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』のパンフレット
なんて1万円越だ。時々、弊社でも入荷するが即完売だ。
今回のストーリーのように過去に帰ることができるのならば、
パンフ買い占めるのに。(せこい自分が嫌!)

毎回、ヒーローたちは増え続け、今回はかなりの数になった。
それでもそれぞれに見せ場を作っている。監督、苦労しただろうなぁ。
苦労の末の結果だったのだろうが、上映時間が3時間越えだった。
膀胱の弱い僕にとっては問題だ。途中一度はトイレに走らなければならない。
1時間半を超えた時にダッシュしてトイレへ。
こんな時はなぜかおしっこが長い。トイレを終えて再びダッシュして席に帰る。
周りを見ていると、やはり僕の年齢に近い人やそれ以上の人は、一度トイレへ行っていた。
僕だけじゃないことに少し安心した。

マーベルへの思い入れが強い人はすすり泣いていた。(どちらかと言えば男の人。)
それほど感無量なラストだった。
ぜひ、観てください。あとエンディングロール後のワンシーンは今回ないので、
トイレを我慢していた人は、エンディングが流れ始めて出ても損はしません。
良い情報でしょ。以上、店長でした。


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