2017年11月の日記
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●2017年11月26日(日)
3回にわたり母の入院について書いたが、今回で最後である。
母は今月の29日に家へ帰ることになった。

母は3週間前にリハビリ病院へ転院した。場所は人工島
ポートアイランドにあるリハビリテーション病院。
4年前に出来た新しい病院なので設備もきれいである。前回の
病院見学のこともあったので病院内のかなり嫁と危惧していたが、
今回は良い病院をみつけることが出来たと思っている。

神戸大学付属病院を退院する2日前に病院内の美容院へ連れて行き、
髪を染めて、顔そりをしてもらった。
母には「次に行く美容院は家の近くのいつもの美容院やからな。」と
僕は言った。それは次の病院の入院期間は約3週間、その間に家へ帰るほどに
歩けるようになること、と言う意味である。

新しい病院はセキュリティが厳しく、専用のカードがないと
エレベーターに乗れない。たぶん認知症の人の対策だと思う。
やはり認知症の人が多くいる。車椅子に座ったまま「おしっこ、おしっこ。」と
叫ぶおじいちゃんや、目をつぶったまま動かないおばちゃん、
なんだか最初はつらくなった。ただ、前回断った病院と違うところの1つは
比較的若い(と言っても30代後半から50代の人)も何人かいることである。
母は食事もおいしいらしく、気に入ったようだ。

翌日も病院を訪れ、母のリハビリを見学させてもらった。
母はすでに杖なしでも歩くことが出来るらしく、階段も上り下りしていた。
母に「調子はどうや?」と聞くと「あかん、正座は出来るようになったけど
立膝がうまくいけへん。」と。当たり前や77歳のおばあちゃんが、
簡単に立膝で何も待たずに立てるか!
でも日本舞踊の師匠である母には不満らしい。

嫁と三人で話をしている時にテーブルに貼ってあるネームプレート
を見ると知った名前があった。
まさかな、と思ったが、そのことを母に話すと、おせっかいな母は
その名前の人にうちの息子を知っているかと聞いたらしい。
その人は僕の高校の同級生だった。高校3年の時は良く遊んだ友人である。
彼は高校卒業後、就職したので35年ぶりの再会となった。
年賀状のやりとりはしていたので元気にやっているのだと思っていたが、
まさかこんなところで会おうとは。
話を聞くと5か月前に家で倒れ、救急車で病院へ。原因は脳梗塞だった。
今は歩く事が出来るようになったらしいが右半身には麻痺があるらしい。
気持は複雑である。元気な友人ならば会えたことを手放しで喜んでいただろう。
しかし彼は右手にボールを握りながら喋っている。
リハビリのためだろうが、体型も大きな彼の小さな動きに少し辛くなった。

それでもひととおりお互いの家族のことや近況を話し合った。
携帯の電話番号も交換した。
またみんなで飲みに行こうとは言えなかった。近くに来たら店に
寄ってくれとだけ言った。
彼も母と同じ日に退院する。完治したのではなく、150日の入院期限を
向えるかららしい。早く良くなって仕事に復帰できることを心から願っている。

ある日の病院、ナースステーションで多くの人に取り囲まれているおじいちゃんが
いた。どうも家に帰りたいらしく、みんなに怒鳴っている。「家に帰りたい!」を連呼
するおじいちゃん、説得するナースや家族。「今、帰ったら動くことが出来んで、死んでしまうで。」
という人、「もう死んでもええ!家に帰る!」というおじいちゃん。
家に帰りたいよな、気持は良くわかる、でもな....。とても切ない夜だった。

母が家に帰るまであと3日である。家に帰ってももとの生活に戻るには時間がかかりそうである。
それでも3か月前よりはましな状況になるだろうと思っている。
わがままな母に当分は振り回されそうである。それでも母はいる。
友人のお母さんは入院中にガンで亡くなられたそうである。
車イスでお葬式に出席したと聞いた。
そのことを思い、もう少し我慢しようと思う。

今週は『マイティ・ソー バトルロイヤル』。

『マイティ・ソー』シリーズ第3弾。
今回はハルクもドクター・ストレンジも出ている。さすがマーベル、懐が深い。

今回は一番コメディ色が強かった。
ハルクに振り回されるソーを見て、喜ぶロキ。『アベンジャーズ』でハルクに同じように
振り回されたロキが「俺の傷みがわかったか!」と言うシーンはシリーズを見ていないと
わからないシーンだ。
ソーとロキの助けて作戦は幼いころの二人の関係が伝わるシーンだ。
ソーが椅子に縛り付けられて喋るシーンの後ろにうっすらロキがいた。
今回のハルクは良く喋る。荒くれて叫んでばかりでない。こんなに喋るハルクを見たことがない。
ハルクがバナーに戻った時に来ていたTシャツがデュランデュランのツアーTシャツだった。
アスガルトのお芝居を演じていたのはマット・デイモンとサム・ニールらしい。
ソーの長髪を刈る理髪師はおなじみスタン・リーだった。ソーが「やめてー!」と叫んでいた。

一部だけ書いたが、こんなに笑えるマイティ・ソーは今までになかった。
このパターンを嫌う人もいるだろうが僕は楽しかった。
ヘラ役、ケイト・ブランシェットとの戦いの結末はそれでいいのかと思ってしまったが、
きっと続編もあるだろうからこれで良しとしよう。

イケメンな神のイメージだったソーが今回はワイルドなソーである。
ぜひ今回のソーも楽しんで下さい。おすすめです。

以上、店長でした。


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