2014年04月の日記
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●2014年04月26日(土)
春休みの終わりにNGK(なんばグランド花月)に行った。
嫁と娘が吉本新喜劇が生で観てみたいと言うので。

朝一の公演は春休み子供特別興行で、子供は半額で観ることができる。娘も4月から中学生なので、最後の役得。朝9時には難波に着き、マクドナルドで朝食を食べ、いざ花月へ。思い起こせば大学卒業前に友人と観に行った時以来だ。そのころはまだなんば花月だったな。実に28年ぶりである。
で、感想は、ま、こんなものかだった。なんせ子供が多すぎてうるさい。子供特別興行だから仕方がないのだが、内容も子供向けだった。中田カウス・ボタン師匠や桂文珍師匠などが少し浮いていた。僕はこの2組が面白かったのだが。

本題はここから。お昼はNGK内の肉吸い(肉うどんのうどん抜き)で有名なCへ行く。ここも味は普通だった。まずくはないが、この程度の出汁とお肉ならば他にも沢山ある。芸人の方々の伝説だけが先行している感はいなめない。

NGKから歩いて道具屋筋を通り抜け、日本橋へ。驚いたのは電気屋さんがほとんどなくなっていたことだ。アニメファンの聖地になっているとは聞いていたが、こんなにアニメショップばかりになっているとは。大学生の頃、安く電化製品を買うため、いろいろなお店をかたっぱしから回り、値引き交渉をした頃が懐かしい。雨のせいかもしれないが、なんだかドヨヨンとしていた。昔のような活気はどこへいったのだろう。

実はここも本題ではなかった。いよいよ本題。
日本橋を通り抜け、新世界へ。一度行ってみたいお店があった。それは喫茶田園(デンエン)。今、ここがかなり有名になっている。(観光客の若い女の子たちや家族連れも多い。)NHKの朝ドラ、『ごちそうさん』で作られていた焼き氷が食べることが出来からだ。下町の喫茶店大好きな僕は、それ以前より気になっていたお店だったが、この機会に焼き氷と他の気になるものを食べようと2人を誘ったのだ。

さすが大阪のデンジャラスゾーンだった新世界。場所が複雑なので少し迷ってしまった。今は観光客満載で、デンジャラス感が薄れたようにも思うが、裏路地は未だにデンジャラスな空気。外なのに(しかも目立たない路地裏に)紙コップ式のジュース自動販売機、怪しいマッサージ店、スマートボール、チューリップ式専門のパチンコ屋、モツ煮込みうどんなどなど。
今回、嫁と娘がスマホに買い替えたおかげで、グーグルマップを使い、なんとか店も探すことが出た。さあ、いざ店内へ。

おぉ!なんとも怪しげな雰囲気だ。昔の喫茶店じゃないか!!テーブルには占いマシーンもあるぞ。なんだ?このメニューの多さ。定食、オムライス、スパゲティ。はては、ぼっかけうどんとそぼろご飯セット。斬新なのもあるぞ!かきあげカレー。カツの替りにかきあげかー!ベーコンクリームライス。カルボナーラのご飯版か?チョコバナナジューズ。いったい何色で出てくるのだろう?謎のメニューは、トーストでもないホットケーキでもない食べもの。どのような食べ物なのだろうか?これだけでもワクワクする。
そこで僕たちは次の3点を注文した。焼き氷、ルナパークパフェ、びっくりミックスジュース。

焼き氷は、本来、午後3時からのメニューで予約が必要らしい。(3時まではお昼ごはんの時間だからだろう。)注文に来た個性的なママが融通をきかせてくれて、少し待てば作ってもらえるとのこと。ラッキー!
注文が届くと、店主自らが他のお客さんに了承をとりながら、明かりを消してゆく。注文ごとにこれを繰り返していたのには笑ってしまった。陶器の大きめのカップには上から順番にバニラアイスクリーム、凍ったイチゴクラッシュ、そしてカラメルソースのかかったかき氷となっている。一番上のバニラアイスクリームにブランデーをかけ、火をつける。その火が消えるまで食べることが出来ない。消えたことを宣言すると、店主が再び明かりのスイッチを入れてゆく。

ルナパークパフェは新世界のシンボル、通天閣に似せたパフェ。どんなものかは添付した写真を見て想像してほしい。上からチョコソースと銀のつぶつぶがかかったバニラアイスとチョコアイスが入ったコーン、そのコーンに2種類の旗、もう一つコーンをくり抜いて作った逆土台、その下にクリームと赤い甘いのと栗、その下は写っていないが、ラムネ、そのラムネの中には赤、緑、黒のあんこが入ったこんにゃく団子。
ラムネは継ぎ足し可能で、瓶もお持ち帰り可能らしい。極めつけは花火。食べる前に点火する。店内が少し花火臭くなる。おしゃれなバーのカクテルならばありなのかもしれないが、まさかこのパフェで...ありなのか?

びっくりミックスジュースは、かなり満足できるほどミックスジュースの量。普通の2倍ではなく3倍のコップにあふれんばかりのミックスジュースが入っている。

もうすべてが怪しくて楽しくなった。味はと言えば、どれもうまい!と言うより懐かしいが正解。アイスクリームも今のジェラードではなく、アイスクリームである。濃厚さがかけらもない。でも、子供の時に、このアイス食べたなと思える味である。チョコアイスも王将バーやホームランバーに近い。ブログで美味いと絶賛していた人の舌は信じがたいが、なんだか40年以上前に戻ったような気がして心地よかった。

僕の友人たち。このブログを読んで、行きたくなったら声をかけて下さい。御案内いたします。僕も、又行きたいから。
気になる方がいらっしゃたらご連絡下さい。場所や詳細をお教え致します。

今週は『クローズEXPLODE』。
原作好きの僕は、『クローズZERO 2』の続きと聞いていたので楽しみにしていた。
撮影場所も神戸だったので、これも気になる。
でも、神戸だと思ったのがいけなかった。内容より撮影場所がかなり気になってしまった。ロケに使われている場所がどこだかわかってしまうから。新長田、兵庫駅の近辺、はては我が家から歩いて3分の高架下のタバコ屋さんだの。
シーンごとに、ここはどこだぁー?から入り、わかったところで内容を観る。場面が変わるごとにロケ場所を考えてしまい、疲れてしまった。ただ、これは神戸の三宮より西側に住む人限定のことかもしれない。
鏑木役の東出昌大はかっこいいのだが、声に凄味がない。叫んでも迫力がない。『ごちそうさん』でもそうだったが、彼の今後の課題は声の重みかな。その点では小岐須役の勝地涼や強羅役の柳楽優也には安定感があった。
前回からのメンバーはケンさんと牧瀬とリンダマン。リンダマンの必要性はなんとなくわかるのだが、ケンさんと牧瀬のシーンはいるのか?さらに『クローズ』に女の子の俳優はいるのか?と思ってしまった。この辺は大人の事情なのかな。
そう言えば、豊田監督の映画だからか鬼丸も出ていた。これは小さな事情だな。

いろいろ書いたが、僕は楽しかった。
この映画にはケンさんたち中古車店の人以外、正しい人間はいない。主役の鏑木も早乙女太一の加賀美も永山絢斗の藤原もそうである。なんだかグズグズしていて、それを怒りや暴力に変えてゆく。でも、それがアンダーな生活環境で育った若者の意味のない感情や振る舞いであることもわかる気がしてき、何だか容認出来てしまうのがクローズの世界かもしれない。
何も考えず、若者版『仁義なき戦い』を楽しんでください。
売り出し中のイケメン好きの人にはお勧めです。でも綺麗な若者を求めてはいけません。

以上、店長でした。



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