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●2014年02月22日(土)
年末年始は諸事情で映画館へ行くことが出来なかったが、やっと今月2本目の映画を観に行くことが出来た。 では、昨年12月の頃の話。 我が家にうさぎの家族がいることはご存じのことと思う。名前はリョク。我が家に来た時は小さな赤ちゃんだったリョクも今や2歳。高カロリーなものを与えていたので、かなりジャンボなうさぎになってしまった。まさしく我が家はブタ一家。 それでもリョクはオスと聞いていたので、男2、女2のバランスを保った一家になった。 神戸では年に1回、うさぎのフェスティバルが開催される。 名前は『HayHayフェスティバル』。うさぎを飼っている人やうさぎ好きの人のお祭りである。 うさぎの放牧場、うさぎの飼育教室、うさぎクイズ大会、いろいろな草やうさぎグッズの販売などなど。うさぎ好きにはたまらないイベントである。 リョクも放牧場を予約し、連れて行くことににした。ちょうど車検の時だったので三宮のトヨタに車を預け、会場のポートアイランドまで歩いて10分の距離を3人と一匹でとぼとぼ。会場に到着した頃は、もう終了1時間半前だった。 放牧場は、うさぎの好きな草が引きつめられたゲージの中に20分間自由に動き回ることが出来る、もう、うさぎにはたまらない場所である。 病気持ちのうさぎが他のうさぎにうつしてはいけないと、まずは健康診断を受ける。その時の会話。 「うちのうさぎは人慣れしていないので、よく暴れますから気を付けてください。」 「大丈夫ですよ。ほら。」 「おー。さすが慣れておられますね。おとなしくしている。」 「ちょっと太りすぎですね。これじゃ後ろ脚が耳に届かないので、耳が掃除できませんね。」 「そういや耳の下を掻いていましたが、あれは耳を掻きたかったんですね。」 「そうですね。耳垢が溜まると病気になりますので、やせさせて下さい。また、耳掃除にも来てください。」 「わかりました。」 「今、何歳ですか?」 「2歳になったところです。」 「乳ガンの心配はまだ早いですかね。でも、発情すると胸が張りますので、気を付けて検診してあげてください。」 「乳ガンですか・・・すみません。うちのうさぎオスですよね。」 「いえ、メスです。」 えー!!!オスじゃないのかよ。今までオスとして育てていたのに。リョク君じゃなく、リョクちゃんかよ!!なんと言うことだ。嫁にはあまり大きくならないうさぎでオスだと聞いていたのだが、どんどん大きくなるし、しかもメスだったとは。 かくて我が家は女3に男1という女系家族に戻ってしまった。 軽トラックのCMが浮かぶ。菅原文太とはるな愛のやつ。 「今日からお前も経トラ野郎だ。」 「ヤロウじゃなぁい。」 今週は『ラッシュ/プライドと 友情』。 F1レーサー、ジェームス・ハントとニキ・ラウダの話。 ニキ・ラウダは中学生ぐらいの時に有名だった選手だ。 なぜならばアニメ『グランプリの鷹』に彼をモデルとしたニック・ラムダという選手が出ていたからだ。 スーパーカーブームもあり、ニキ・ラウダは当時の男の子ならばたいがいは知っていたはずだ。 でもジェームス・ハントは知らなかった。 映画の中でもアンドレッティーやタイヤが6つのタイレル(今はティレルか)フォードなんかは、かなり懐かしく観ることができたのだが、ハントは・・・知らなかった。実際、1976年に年間優勝をしてからは、77年は5位、78年は13位、79年は27位と低迷し、79年で引退しているので、特に目立った存在でもなかったらしい。出演者はその逆で、ハント役のクリス・ヘムズワースは今や人気俳優で、ラウダ役のダニエル・ブリュールは誰やと思った人も多いはず。(ブリュールで有名なのは『グッバイ・レーニン!』かな。) ニキ・ラウダは事故から立ち直ったヒーローのように言われていたのが、そのライバルのジェームス・ハントとの、しのぎを削る競争心がラウダを復活させたことはあまり知られていない。 この映画は、2人のライバルが反目し合ながらも、心のどこかでお互いを認め合っていることをうまく描いていた。さすがロン・ハワード。『アメリカン・グラフティ』で役者として出ていた人とは思えない。今や一流監督だ。 事故で顔がただれた状態で記者会見をするラウダに嫌な質問をする記者がいる。その記者をあとでボコボコにするハント。でもラウダはそれを知らない。 雨の富士スピードウェイ、二人、目があってグッドラックをする、かぁー男気だねぇー、と思ってしまう。 お互い同士、励ましや優しい言葉はいっさい掛け合わない。会えば罵り合う。でも、心の中ではお互いをリスペクトしている。男とはかくありたいと思える映画だった。 もっとF1シーンがあれば嬉しかったと思う人もいるかもしれないが、女性でも楽しめる内容だと思いますので、是非観に行ってください。おすすめです。 以上、店長でした。
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