2013年03月の日記
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●2013年03月15日(金)
2月中旬に大学の同窓会があった。
そんな話は聞きたくないと言うお声も聞きそうだが、今回、参加出来なかった同窓生で、僕のブログを読んでいただいている方が何人かいらっしゃるので、少し我慢をしてお付き合い願いたい。

前回の同窓会は約2年半前だった。いつもは土曜日の昼なのだが、今回は土曜日の夜とゆうこともあり、すこし人数が少なかった。それでも先生を含め30人弱集まった。

中には卒業以来会っていない同窓生(タケとアラレ)夫婦も来ていた。計算すれば27年ぶりである。同窓生って不思議なもので、会う前はなんとなく会話が合うのだろうかと不安に思うのだが、会った瞬間、心は23歳の頃に戻るらしく、昔と同じように会話が出来る。もうアラフィフなので少しは人格者になっているのだろうが、喋っているうちに大学生の頃がよみがえり、なんだたいして変わっていないな、とも思えた。(タケは相も変わらず、本心がわからないセリフを吐いていた。昔のまんまだ。)

中には「あれ誰?」と言う人もいた。聞いて「えー、あんな普通の恰好?」と大学当時パンチパーマで派手だった同窓生は驚かれていた(コータロー)。結婚して離婚した人も何人かいた。(これは書きませんが、なぜか女性ばかりだった。)シングルマザーで仕事を頑張り、彼氏の自慢をする人もいた。脳梗塞で片手が不自由な人もいた。ガンになったと人もいた。息子が出来ちゃった結婚で、もうすぐ孫ができる人もいた。(ツッチーね)

大学生だった頃は先のことなどあまり考えず、今日が楽しければ良かった。責任感などかけらもなく、能天気に日々を過ごしていたようにも思う。大学生の頃には誰もが、現在のような人生になるとは思いもつかなかったはずである。27年の歳月は、きっと楽しいことばかりではなかっただろう。どちらかと言えば苦しいことのほうが多かったかもしれない。
だからこそ同窓会の3時間ほどだけは昔に戻って、誰もがあの頃の大学生になれるのだと僕は思う。

駅前のよく通ったパチンコ屋はもうなくなったとか、あのバス停上の喫茶店はまだあるとか、どちらでも良い話に盛り上がり、僕らは夜の街で解散し、それぞれの日常に帰ってゆく。みんな、また2年後な。今度は和歌山のS君も、三木のU君夫婦も来るように。今回、会えなかった人たち全員に会いたいから。

今回は、『ジャンゴ 繋がれざる者』。
タランティーノ作品は見逃さない僕、期待の一本である。
『ジャンゴ』と聞いただけで、マカロニウェスタンファンは小躍りしたはずである。
だからオープニングで流れる曲と赤くてチープなタイトルロールはかなりシビれる。さすがタランティーノ、B級作品大好きな彼らしい作映画手法だ。

映画としては2時間半越えで、間のディティールが長く感じる人もいると思う。しかし、そう思った人はまだまだ初心者。タランティーノ作品を良くご存じの方は、いつド派手なドンパチが始まるかの待ちかまえ方を心得ている、だからきっと上級者は我慢できるはずである。
いっきに動き出すラスト30分は、タランティーノらしさがかなり出て、フラストレーション一気に爆発と言った感じだ。だって、まだ生きている人に何発も弾が当たったり、レオ演じるカルヴィン・キャンディの姉、ララなんて、ありえないほど吹っ飛ぶんだぜ。どんだけ楽しいか!(この文章だけ読んでいると、なんだか僕がド変態なサディストに思えてくる。)

ジャンゴ演じるジェイミー・フォックスが、初めてかっこよく思えたし、レオナルド・ディカプリオは、やはりうまい役者だと再認識した。中でもアカデミー助演男優賞のクリストフ・ヴァルツ演じるドクター・キング・シュルツはとても魅力的な人物で、僕的には一押しキャラだった。
また、マカロニウェスタンでは無くてはならない人物、フランコ・ネロ もチョイ役ではあるが出演いているのでお探しください。

ジョン・ウェインやグレゴリー・ペックなどが出ている西部劇ではなく、イタリアのウェスタンが好きな人にはたまらない映画である。ぜひ、観に行ってください。

以上、店長でした。


●2013年03月03日(日)
昨日は僕が副業として講師を勤めている准看護学校の卒業式だった。生憎の天気で、式が始まると同時に大雨になった。それでも式は厳かに進行していった。

僕が勤め始めた23年前は、生徒の平均年齢20歳ほど。高校を卒業したばかりの生徒たちが大半だった。しかし、今や平均年齢32歳、中には僕より年上の生徒までいる。大学を卒業した人もいるし、ご家庭をお持ちの女性も男性も大勢いる。この就職難の時代で看護師は、即採用で引く手あまたの魅力的な仕事となった。
その分、入試も最近では合格率5倍の難関となっている。

そんな難関を突破して入学しても、何人かは卒業までに辞めてしまう。職業として不向きだと思う人もいるが、家事、仕事に加え、過密な勉強をこなすことが困難になり、しかたなく辞めていく人も少なくない。だから卒業を迎えた生徒たちは、いろんな苦労がよぎり、涙が自然とこぼれてくるのだろう。そこには迷惑をかけながらも支えてくれた家族への思いも加わって。

毎年、最後に唄う蛍の光では、先生も生徒たちも涙でいっぱいになる。涙腺の弱くなった僕も涙をこらえながら晴れの門出を心からお祝いした。
みなさん、立派な看護師さんになって下さい。そして、苦しみながら訪れる患者さんを救えるナイチンゲールになってください。心から卒業おめでとう!!

今回の卒業式での失敗は・・・。
卒業式の会場へ入る際、並んでいる生徒たちがいた。在校生だと思い、「ご苦労さん。戴帽式は無事終わりましたか?」と声をかけたら笑われた。そんなに面白いこと言ったかな?と思って会場に入ったら、在校生たちはすでに着席していた。僕は卒業生に声をかけたていたのだった。卒業生の顔を覚えていないのか!と嫁に笑われた。その報いか、帰りは大雨で、ズボンと靴の中がビショビショになってしまった。

今週は、『レ・ミゼラブル』。
何度も映画化された古典的な話である。娘には、ラジオで笑福亭鶴光さんが言っていた「あ〜無情、レ・ミゼラブル、ジャン・バルジャン、ビクトル・ユーゴー作。」と作者と主人公の名前を覚えさせたが、今回の『レ・ミゼラブル』は、小説をもとに作られたミュージカルなので、多少内容が原作とは違うらしい。

で、感想なのだが、無条件で素晴らしかった。
ミュージカルがあまり好きでない僕でも感動したのだから間違いない。ドトールで仕事をしている時に、隣の席のあまり賢くなさそうな女の子までもが絶賛していた。(ことがそれとなく耳に入ってきた。)
まず、ファーストシーン。嵐の中の船を引っ張る囚人たちのシーンから始まる。この圧倒感で観客はいきなり画面にくぎ付けとなる。現れたジャン・バルジャン役、ヒュー・ジャックマンは、信じられないほどボロボロで、さらに驚かさられる。髪の毛もまだらの坊主頭に髭モジャ、傷だらけ、これがあのウルヴァリンかと思ってしまう。でも、ジャベール(ラッセル・クロウ)に大きなフランス国旗を持ってこいと言われた時に見せる怪力シーンに「おーやっぱりウルヴァリンだ!」と思ったのは僕だけではないと思う。

今回、目玉の一つは、ミュージカル俳優が演じるのではなく、ハリウッドスターが吹き替えなしでに唄うことである。
ヒュー・ジャックマンとアン・ハサウェイは、アカデミー賞で唄うところを観て、うまい!と思っていた。アマンダ・サイフリッドは『マンマ・ミーア!』にも出ていたから問題ないだろうと思える。
しかし、ラッセル・クロウは大丈夫か?と思った人も多いはず。確かに彼はオーストラリアでロックバンドを組んでいた。でも正統派のミュージカルだぞ。
案の定、彼の歌は批評家たちに叩かれている。でも、ラッセルの歌は役者の唄い方として、僕はとても味があったと思う。たぶんミュージカル専門の俳優に比べたら、ヒュー・ジャックマンたちの歌もも劣るのかもしれない。でも、これは映画だ。大画面のアップに耐えられるスターがこれほど集まり、唄い上げること自体が奇跡の映画だと僕は思う。
劇中で誰もが絶対、歌が上手いと思ったのは、エポニーヌ役のサマンサ・バークスぐらいかな。(身体が細すぎて、体型のわりには顔がデカく思えたのは僕だけ?)

2時間半ほどの映画だったが、僕は飽きさせず最後まで観ることが出来た。一緒に行った娘は、さすがに長かったからか、疲れたと言っていたが、あとで劇中の歌が口をついて出くるらしく、ブルーレイが出たら買ってとせがまれた。子供でも印象に残るとは、素晴らしい証拠である。

昨年の12月公開から、未だにロングランで、客席いっぱいの日もある。まだ観ていない人は是非、観に行って下さい。

以上、店長でした。


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