2013年02月の日記
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●2013年02月23日(土)
なんと、今月は一度も映画館に行くことが出来なかった。
映画にかかわるお仕事をしているのに情けない話である。
明日、娘と『レ・ミゼラブル』を観に行く予定ではあるが、書き込みは土、日曜日なので来月になってしまう。

何も書かないのも嫌なので、今月テレビで観た映画で良かった作品とトホホな作品を紹介する。
僕の場合はWOWOWに加入しているので、観たい作品を録画し、一人でじっくり観るのが常なのであるが、これを映画を観た本数に数えるのならば、月に15本ぐらいにはなる。(海外テレビドラマならば週に10作品以上も観ている。)
僕としては不本意なカウントなのではあるが、仕事が忙しい場合はいたしかたがないのだと自分に納得させている。

今月観た作品で良かったのは、『哀しき獣』と『宇宙人ポール』。一番トホホだったのは『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part1』かな?(トホホな映画は全体の6割を占めるのだが。)
『トワイライト』のトホホMAXは、前半のエドワードとベラの結婚式&ハネムーンシーンである。アメリカのティーンエイジャーは、やっと二人が結ばれて、幸せなところを見ることを待ち望んでいたのかしれないが、40分近くもそんなシーン観たかないと日本の映画ファンは思ったはず。
ただ、この映画シリーズは突っ込みどころ満載なので、画面を観ながら「なんでやねん!」を連発できるという楽しみ方がある。そうゆう意味では楽しい映画ではある。漫才師のつっこみを目指す人には、かなりオススメのレッスン映画ではある。目指している人は是非、観てください。

では、良かった作品を紹介しよう。
まずは『哀しき獣』。
『哀しき獣』は韓国映画である。『チェイサー』の監督、ナ・ホンジン2作目の映画。1作目の『チェイサー』もかなり素晴らしかった。2作目の『哀しき獣』まで素晴らしいとは。ナ・ホンジンのファンになってしまった。
中国、ロシア、北朝鮮に国境を接する延辺朝鮮族自治州に住む朝鮮族のグナム (ハ・ジョンウ)はギャンブル漬けで借金まみれ、韓国へ出稼ぎに出た妻からの仕送りもない。借金獲りに追われ、窮地に陥ったグナムは、犬商人(食べるための犬を育てて、売っている。)で闇組織のボス、ミョン (キム・ユンソク) に持ちかけられた請負殺人を承諾し、韓国へ不法入国する。

この映画で学んだことは、貧しさも限界にくると、ヤケクソで何でも出来るということだ。死んでたまるかというグナムの思いが映画からビンビン伝わってくる。中盤からのノンストップな展開と細かいディティールはタランティーノ映画のような小気味よさがあり、2時間20分を飽きさせない。
ただ、『チェイサー』もそうなのだが、面白い韓国映画は救いがない。かなり残酷で、悲しい結末で終わる。本当は、ほんの少しだが救われるシーンが両作品ともあるのだが、それをも消してしまうほど悲しい終わり方である。それがリアリズムなのかもしれないが、すっきりする映画ではないのは確かだ。
しかし、それをも上回るエンターティメントな作品であることには間違いない。残酷な中にも笑いもある。特にボスのミョンはかなり魅力的なキャラクターで、彼のスピン・オフ映画が観たいと思うほどだ。
映画ファンならば、ぜひ観ていただきたい1本である。

『宇宙人ポール』は、脚本をサイモン・ペグが担当したならば、もう間違いない作品と言い切れる。
なにせ彼は名作『ショーン・オブ・ザ・デッド 』、『ホット・ファズ』 の脚本家なのだから。(主役でも出演している。)

イギリスのオタク、グレアム(サイモン・ペッグ)とクライヴ(ニック・フロスト)が登場するファーストシーンは僕等、映画ファン憧れの祭典、アメリカのサンディエゴ開催されるコミック・コンベンションである。もう、これだけでもたまらなかった。
途中、エリア51から逃げ出した宇宙人ポールとのロードムービーが本筋なのだが、『ted(テッド)』と同じパターンとはいえ、お下品でワイルドなポールは、なかなか笑える。
B級作品とは言えない出来の良さに加え、いろいろな映画のパロディも満載なので、映画ファンならばかなり楽しいはずだ。
R12指定だったが、10歳の娘も楽しんでいたようだ。(きわどい用語の意味はわからなかったようである。)

これらは全てDVDで発売、レンタルされているはずなので、気になる作品があれば観ても損はしないと思います。(『トワイライト』もね。)

では、皆さん。来週は『レ・ミゼラブル』でお会いしましょう。
以上、店長でした。



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