●2012年07月22日（日） 先ごろ、テレビの『秘密のケンミンSHOW』で、兵庫県出身の六角 精児さんが「神戸市在住の人は真っ黒い焼きそばが大好きなんです。」と紹介していた。 映像は、とても見覚えのある店。これはトシヤだな。 しかーし！一言いっておこう。トシヤの真っ黒焼きそば（本当はそば焼きと呼ばれている。）は、とてもマイナーなので、神戸の人はほとんど知らない。新開地と言われる地域にお住まいの人、またはゆかりの人のみが知っている超ローカルな食べ物である。きっと神戸で１００人に聞いて知っているのは、２、３人ぐらいのレベルである。 それが証拠に、この焼きそばが紹介された次の日、神戸のＦＭ局の新開地に詳しいＤＪ（ＤＪとはターザン山下、彼は山下悟と言い、僕の保育園と中学校時代の同級生である。）のところに、この焼きそばについて、かなりの質問がきていた。 当然、僕は３０年以上前から知っている。１１年前に結婚し、新開地の近くに今の住居を構えてからは、トシヤへちょくちょく通っている。（徒歩５分かな。） トシヤは、昔ながらの大衆食堂である。うどん、焼きメシ、カレー、オムライス、すき焼き定食、トンカツ定食などなど。 ここの名物が真っ黒い焼きそばで、初めて見た時は、たしかに辛そうな色合に驚いた。しかし味は、テレビでも言っていた通り、見た目よりあっさりしていて、甘く、とってもおいしい。 僕は新開地でお芝居をする時に、役者やスタッフをお昼に連れて行ったりする。中には、この焼きそばにはまり、リピートする友人もいる。 ただ、僕はこの焼きそばを１０回に１回ぐらいしか食べない。 僕の定番は、カレーうどんに焼きメシ。これがうまいんだ。 カレーうどんにも２種類あり、うどんダシにカレー粉をといて、とろみをつけたものと、素うどんにカレーライスのカレーをかけたもの。僕はどちらも好きなので、気分によって食べ分けている。 トシヤは食べ物もさることながら、小さな心配りが良い。女性限定で小さなみかんが付いたり、子供にはアメなどのお菓子を帰り際にくれたりする。 娘と嫁と３人でトシヤに行った時、レジには女将さんがいた。（女将さんはかなりのおばあちゃんなのだが、『秘密のケンミンSHOW』で写った女将さんの若い頃の写真がとても美人なのには、嫁と二人でかなり驚いた。） レジで支払いが終わり、帰ろうとすると女将さんが娘に、「今日は、あげるお菓子がないから、これ。」と言って娘に５０円玉をくれた。知り合いの店ではなく、御飯を食べに行った時に現金をくれた店は初めてだった。 きっとこれが、トシヤがローカルでも人気のある老舗食堂と言われる所以であろう。 みなさんも機会があれば、ぜひ行ってみてください。どこにでもある大衆食堂ですが、懐かしい味に少し幸せになります。 放送後、家族３人でトシヤに行った。店はやはり、いつもより混んでいた。 僕は他人丼（牛肉に卵をからめた丼）、嫁は焼きメシ、娘はそば焼き定食（定食、丼、焼きメシなどについている小さな豚肉が入った味噌汁もうまい！）を注文した。 娘は壁のメニューを見て質問してくる。「パパ。ホワイトってなに？」、「それは白飯のことや。大、中、小と書いてあるやろ。」ま、ランチ王にとっては、簡単な知識さ。 今週は、『アメイジング・スパイダーマン』。 今回は、娘が行きたいと言うので一緒に行った。娘にとって初めての大人の洋画なので、父は少し嬉しかった。 でも娘よ。ＵＳＪのアトラクションスパイダーマンとは違い、かなり怖いシーンがあるぞ。 案の定、リザード（トカゲの怪物ね。）との下水道対決シーンはトイレに行くと言って逃げてしまった。耳を塞ぎながらホールを出る娘を見て、おかしくて仕方なかった。 映画は、２時間強という時間に、スパイダーマン誕生に関する沢山の出来事を詰め込んだ割りにはうまくまとまっていたかな。 新スパイダーマン役は、アンドリュー・ガーフィールド。『ソーシャル・ネットワーク』では、一番かわいそうな役だった彼。すっとしたイケメンなので、人気も出るはずである。前のトビーとは違い、細身なので、スパイダースーツも似合う。 細かい粗はいくつかあるが、大筋に問題なければ良しとしよう。続編も期待されているので、１作目としては成功でしょう。皆さんも、お子様がいれば、ぜひ観に行ってください。子供ならワクワクすること間違いなしです。 最後に。娘が上映中に3Dメガネを取れと言うので、取ってみると、あれ？普通に見ることができるぞ。どうもパート3Dで、全部が3Dではないようだ。これは予算的なものか、目の疲れに配慮したことなのか。でもこれは3D映画と言って良いのだろうか？一部3Dについて知っている人がいれば、教えて下さい。 以上、店長でした。