2012年06月の日記
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●2012年06月02日(土)
4月の僕の誕生日に、弟(嫁の弟)がお誕生日プレゼントだと言って1万円くれた。49歳にもなってプレゼントなんかもらえないと断ったのだが、嫁の家では家族の誰にでもお誕生日はプレゼントを渡して、お祝いするという不文律があるらしく、それをむげに断るのも何だと思い、有り難くいただくことにした。

せっかくもらった1万円。財布に入れていたら、いつのまにかなくなってしまいそうなので、何かを買うことにした。いろいろ考えたあげく、ipodを買うことにした。

思えば音楽を聴く道具なんて、20年以上前に買ったウォークマンが最後だな。当時の僕のウォークマンは、ラジオなんか聞くことが出来るもので、カセットで音楽を聴くよりAMやFMのラジオばかり聞いていた気がする。ならばラジオで良いじゃないかと言われそうだが、当時の携帯ラジオは片耳だけのイヤホーンだったので、なんだか競馬をするおっさんみたいでカッコ悪かったのだ。

数年前にもデジタルオーディオを買おうかなと嫁に言ったら、「家でも、外でも音楽なんか聞かへんやん。」と言われ、それもそうだと思い、買うのをやめたことがある。

娘は10歳だが、ソニーのデジタルオーディオを持っている。録音されているのは、「まるまるモリモリ」だとかKARAだとか嵐だとかである。一度、娘に借りて聞いてみたら、あの頃の記憶が蘇り、両耳からステレオで聞こえるサウンドに少し感動してしまった。20歳代の頃、一人で海外へ行き、列車や飛行機の中でよく浜田省吾を聞いていたよなぁ。

よし買おう!ただし僕の目的は音楽じゃない。落語だ。聞くところによると音楽ならば8ギガでも1800曲近く録音できるらしい。ならば、桂枝雀の落語全集40巻を全て録音しよう。枝雀師匠のライブラリーだ。全部録音して、まだ録音できそうならば、綾小路きみまろなんかも録音してやろう。そんなことを考えていたら、なんだかわくわくしてきた。

ipodはnanoを買おうか、touchを買おうか悩んだあげく、touchを買うことにした。形がipohneみたいだったから。スマートフォンは、インターネットをつなぐと携帯代が5,000円以上かかるでしょ。携帯代、月額2300円前後の僕にとってiphoneは買わない商品になっている。

かくて僕は、TSUTAYAが旧作半額だとか1枚100円だとかの日に限定してレンタルし、録音している。今のコレクションは桂枝雀落語全集の1巻から10巻(ただし第3巻はは抜け落ちている。僕の良く行くTSUTAYA高速神戸店には3巻だけない。)、浜田省吾のベスト盤4種、あしたのジョーのソングファイル、鋼の錬金術師ザ・ベスト、ジョン・レノンのベストである。あとジャッキー・チェンの映画主題歌ベストを録音すれば音楽系は終わり、あとはひたすら桂枝雀をコレクションする予定である。

そんなことを考えているとなんだかとても楽しい。最近、ストレスが貯まることばかりで、胃痛の僕にとってのささやかな幸せです。

ipod touchを買ったおかげでWiFiを使って映画なんかも観ることが出来るらしいが、これに関してもわからないことが多くあり、今悩んでいるところである。これに関しての失敗は、また別の機会に。

今週は『ダーク・シャドウ』。
ジョニー・デップ、ティム・バートン黄金コンビの新作。
本作は1960年代のTVドラマの映画化らしい。だから舞台も現代ではなく1972年。200年前に魔女に呪いをかけられ、ヴァンパイアにされ、棺に閉じ込められていた富豪のバーナバス・コリンズが、200年後に蘇り、衰退した子孫たちを助けるために奮闘するという話。

前半から中盤にかけては、もうわくわくするぐらいダークで楽しい。喉が渇いたと言い、工事作業員の血を吸ったり、ヒッピーたちと仲良くしていたかと思ったら、全員餌食にしたりと、風貌や言葉使いはとても上品なのに、やることえげつないジョニーには笑える。自分が落ち着いて寝ることが出来る場所を探すため、天井にぶら下がったり、クローゼットの上段のすきまに入ってみたり、試行錯誤するジョニーは、ファンにとって可愛いくてしかたなかっただろう。

残念なのは、後半からラストまで慌てたように話が進んでゆくため、なんだか安直な場面が多いような気がしたことである。ラストの崖のシーンもパターンが読めるし、そこで終わりかと思えるほど意外性のない終わり方だった。ヘレナ・ボナム=カーターが出てくる追加シーンに意外性を持ってきたのだろうが、これもなんとなく読めた。ティム・バートンだからと期待しすぎたからかな。あと10分ラストの結末を加えてほしい作品だった。

キャラ的にも魔女役のエヴァ・グリーン、ホフマン博士役のヘレナ・ボナム=カーター以外は、あまり印象のない役だった
。大御所、ミシェル・ファイファーでさえも、話の中心から外れているような気がした。

とはいえ、駄目というわけではありません。やはり黄金コンビのジョニーとティム、合格点はとることが出来る映画です。ぜひ、観に行って下さい。

以上、店長でした。


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