2012年01月の日記
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●2012年01月14日(土)
新年、明けましておめでとうございます。
今年もシネマインク.ご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

さて、いきなりだが、我が娘はウンチである。排泄物のことではない。運動オンチ、略してウンチ。

僕も走ったり、飛んだりは苦手だった。どちらかと言えば、投げ飛ばしたり、ぶち当たったりするのが得意だった。そんなDNAを受け継いでいるのだから仕方がないのだが、僕が見てもかなりの運動オンチで、女の子で良かったと思えるくらい。男の子だったらいじめの対象だな。

実際、運動会でも一番足が遅く、他の同級生に怒られているらしい。ただ、本人はいつでも一生懸命らしく、体育の先生が鉄棒の逆上がりが出来ない娘を見て、「どうしてあんなに出来ないのに、一生懸命何度もするのかしら。私だったらとっくに諦めているのに。」と言っていたらしい。その話を聞いて僕は目頭が熱くなった。娘よ、それでいいじゃないか。父はお前の努力をみとめているよ。

だから娘は、体育が一番嫌いな科目らしい。これではいけない。娘に何か自信をつけさせたい。
そこで、今年の1月9日のミニマラソン大会に二人で参加することにした。
距離は1.6キロ。男性ならば、体育の体力測定で1.5キロ走をしたことがあるはずなので、どちらかと言えば簡単な距離に思えるはずだ。
しかし娘は小学4年生。しかもウンチ。1.6キロはかなり大変かもしれない。
最初は一緒に走る予定で申し込んだのだが、小学生と大人は別の時間帯に走ると確認のハガキに書いて送ってきた。娘は泣きながら、走らないと言っていたが、学校の友達にマラソンに出場することを話してしまったため、走らないわけにはいかないらしく、しぶしぶ参加することを決めていた。

かくて、冬休みに僕らはマラソンの練習を始めた。
朝に30分ほど、ゆっくりだが2人で走った。
5回ほどしか走れなかったが、それなりにがんばった。

1月9日の当日、テレビの『走る男』、森脇健二さんがゲストに来ていた。しかし、そんな人より、僕たちは走ることで頭がいっぱいだった。

午前9時25分、娘のマラソンが始まった。案の定、一番後ろだったが、森脇さんの番組に出ているスタッフの女性に伴走していただいたおかげで、娘はなんとか最後まで走ることができた。
僕はポイント、ポイントで娘の走る姿をカメラに撮った。その画像だけを見ていると、とても早そうに思える。
娘は湯気を立て、少し疲れた表情をし、走り切ったことに満足しているようだった。これで少しでも自信になればと願った。
さあ、目的は果たした。いつでも帰ることができるぞ・・・。え、僕ですか?もういいじゃないですか。もうすぐ50歳ですよ。娘が完走することが出来たんだから、それで僕は満足です。

と、言うわけにもゆかず、僕の走る番がきた。娘が走ってから3時間後の午後12時25分からである。なーに、たかが1.6キロ。体育の授業で走っていたぐらいの距離だ。30歳ごろには毎日3キロほど夜、走っていたじゃないか。楽勝さ!

などと言う戯言は最初の坂道を上り終えた時に消え去った。周りのペースに乗せられて、いつもより早いペースで走ったのがいけなかった。中盤ごろには、今までにしたことがないような息遣いで走っていた。「フッ、フッ、ハー」ではなく、「ヒヒャー、ヒヒャー」だった。ラストの軽い上りも、なんだか蛇行しているような気がする。あと数百メートルなのに、もう辞めたかった。
あとは父親としての威厳だけで走った。娘よりは2分以上早く走りたい!パパはお前より早いのだ。(当たり前なのだが。)
ゴールした時は、ほとんど意識が朦朧としていた。なんだか内臓も痛かった。それでも娘よりは1分半は早かった。2分じゃなかったけど。

その日から2、3日はヘロヘロだった。当日、夕方から仕事に出かけたのだが、ほとんど仕事にはならなかった。

これを機にまた走ったらと、嫁は無責任な発言をする。歩くのならしても良い。でも、もう二度と走らない。心臓発作で倒れたらどうすんねん!!

恐ろしいことに、娘は来年も走ると言っている。一人で参加してくれる良い方法はないものだろうか。

今週は『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』。
お馴染み、トム・クルーズの代表シリーズだ。「ゴースト・プロトコル」とは、IMF(トムが所属するスパイ機関)を解体する指令とゆう意味。

1作目の監督は映像の魔術師、ブライアン・デ・パルマ。二作目は、香港アクション界のトップ監督、ジョン・ウー。3作目からは、注目の新人監督を起用するようになり、当時、海外ドラマ『LOST』で名を売ったJ・J・エイブラムスが監督した。

では、今回の監督はと言うと、なんとピクサーの『Mr.インクレディブル』や『レミーのおいしいレストラン』を監督したブラッド・バード。実写は今回が初めてらしい。アニメの監督が大作を撮れるのか?と思うなかれ。ピクサーの2作品はすばらしい出来だった。特に『Mr.インクレディブル』はスパイ映画としても質の高い一作だった。

で、今回の『ゴースト・プロトコル』だが、ま、普通に楽しめたかな。つまるところ『007』シリーズや『ミッション・インッシブル』シリーズは内容なんかいらない。箇所、箇所でド派手なアクションを見せてくれればOKなのだ。

今回も、ロシアのクレムリンを吹っ飛ばしたり、ドバイの超高層ホテルの壁を登ったり、砂嵐の中を走りまわったりする。正直、インドは、わざわざロケに行く意味があるのかと思ったが、世界を又にかけるスケールのデカさを表現しなけばならないので、2国だけでは物足りないと思ったのかもしれない。

そしてイーサン・ホーク率いる仲良しチームによって陰謀は取り除かれる。このパターンで完結し、最後に『スパイ大作戦』の音楽を聞くことが出来れば、オールOKである。

何も考えずに、大画面で、アクションを観るには最適な映画です。ぜひ、観に行ってください。

以上、店長でした。




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