2011年11月の日記
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●2011年11月20日(日)
とっても晴れた日である。今日は第1回神戸マラソンの日。
交通規制がかなり厳しいので、出勤に影響するのではと思っていたが、僕のチャリンコ通勤コースは、すでにランナーたちが通り過ぎた後だったので、スムーズに店へ到着することが出来た。

思えば、震災のあった16年前の神戸からは想像が出来ない大きなイベントに、神戸から感謝と、東日本大震災に遭われたすべての皆様に、「きっと、神戸のように復活できます!」とエールを送りたい。

僕はと言えば、儲かってもいないのに忙しく、毎日あたふたと過ごしている。貧乏暇なしとは言うが、本当だな。
そんな僕に嫁が気を使って、60分3000円のマッサージ(最近は過当競争で安くなったな。)を予約してくれた。
それはリンパマッサージなるもので、かなり痛かった。とりわけ足のリンパマッサージは痛すぎるほど痛く、あまりの痛さに、ふくらはぎが攣ってしまった。
マッサージで足が攣るとは・・・こんなことは生まれて初めてである。
マッサージしに来たのに、帰りには足を引きずりながら帰った。悲しい話である。

と、これはプロローグの話、本題は少しおセンチな話。
僕の使っているデジタルカメラは9年前の代物。娘が1歳になった時、小さい頃の写真があまりないことに気づき、慌てて購入した。

画素数は230万と、今では携帯電話よりも悪い画素数ではあるが、それでも娘をたくさん撮り、マメにCDにコピーしている。

コピーし終えた画像は、もうCDに移したのだから消去するのが当たり前なのだが、なんだか消去しづらい写真が何枚か出てきてしまう。

例えば、娘と僕が布団で寝転がっているショット。1歳の髪の毛が薄々の娘と笑顔で寝転ぶ僕。8年前なので僕も少し若い。仲の良い親子がにじみ出ているような気がして消せずにいた。

特に消せずにいたのは、今は亡き、伯父と伯母の写真だった。
2歳の娘を真ん中に伯母といとこのお姉ちゃんが写るショット、
娘が5歳の時、母の日本舞踊の会で踊った娘を嬉しそうに見つめる伯父とのショットなどである。

伯父も伯母も僕ら家族、とりわけ娘を孫のようにとてもかわいがってくれた。だからなんだか消すと想い出までも消えてしまうようで消せずにいた。

ところが、画像を保存するメディアも長く使うとおかしくなるらしい。先週、急に写真が撮れなくなり、撮るにはフォーマットをしろと指示がでる。フォーマットをしてしまえば、残していた写真はすべて消えてしまう。どうにかしてフォーマットしなくてもよい方法はないかといろいろ試してみたが、だめだった。

すぐに仕事に使わなければいかないため、僕は躊躇する指でフォーマットボタンを押した。その瞬間、とても寂しくなった。CDには画像を保存されている。その写真自体がまったく無くなったわけではない。でも、寂しかった。
仕事で撮った画像を確認するとき、余分にボタンを押しすぎると、真っ白な化粧をし、踊った後の小さな娘と、それを笑顔で見つめる伯父が写ったりした。娘と楽しそうに見つめあうメガネの奥の目までもやさしいそうな伯母が写ったりもした。身近に、すぐに2人に会えたのに、今は出来ないと思うと少し目頭が熱くなった。

その日の夜、寝ながら僕は伯父と伯母、そして亡き父のことを考えていた。父は、嫁と娘に会わずに死んだ。
僕は無神論者だが、もし天国があるのならば、先にいる父が兄である伯父と兄嫁である伯母と出会い、孫である娘のことを聞いて、羨ましがって、喜んでいるような気がした。そして、いつも僕たちを見守ってくれていると信じたくなった。

書いていて、目頭がまた熱くなってきたので、もうやめる。どうも涙もろくなって・・・年はとりたくないものである。

今週は『ステキな金縛り』。
三谷幸喜監督作。以前にも書いたが、東京サンシャインボーイズのお芝居を長年見続けていた僕は、三谷作品は出来るだけ見るようにしている。
ただ、映画に関して言えば、今回も70点の映画である。今回も、と書いたのはいつもそうだから。
観ても絶対損はしない。必ず映画代金分は楽しませてくれる。でも驚くほど衝撃と、感動はない。最近WOWOWで録画した若松孝二監督の『キャタピラー』なんかは全体的な点数は50点だが、衝撃度は90点だった。

三谷映画の基本は、普通の日常から始まり、大きなトラブルがあり、それを何とか頑張って逆転したり、解決するといったパターンである。観ていて安心はするのだが、えー!という衝撃はない。僕としてはお芝居の『ショー・マスト・ゴー・オン』や『罠』ぐらいの衝撃がほしい。そう思うのはわがままなのかな。でも次回作も、きっと行くだろう僕は、やはり三谷作品のファンではある。

今回の見どころは、中井貴一とエアラブちゃんが戯れるシーンと、エンディングロールの勝訴の紙を持つ大泉洋である。特に、大泉は見逃さないように。

損は絶対しません。楽しめます。ぜひ観に行って下さい。

以上、店長でした。



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