2011年03月の日記
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●2011年03月26日(土)
今週も東日本大震災について書きたいと思う。

被災地のみなさん、体調は大丈夫でしょうか?食料もガソリンも徐々に届いているようだが、まだ電気、ガス、水道が正常に使用できない地区も多いようで心が痛む。
神戸の場合は1週間もすれば、ほぼ電気は元にもどった。なぜ電気がまだ通じないのだろう。やはり発電所の影響か、それとも津波で電信柱も全て流されてしまったから、僕程度の人間では分かりかねるが、電気だけでもつながれば、電気ストーブで寒さもしのげるし、テレビで情報を得ることもできる。早く復旧してほしい。

さて、電気、ガス、水道で一番何が必要だっか?知っていますか?
全て大事なのではあるが、僕は水、水道だった。とりわけ都会の神戸では水がないとトイレに入ることができない。その時、水洗トイレがたくさんの水を使うことを知った。小のほうは、2、3回溜めて流すことができるが、大はそうはいかない。一回ずつ流す。流すと水を入れなければならない。
僕の家の近くには湧水があった。それは地震後に急に流れ出したらしい。最初は少しの待ち時間でポリタンク一杯に汲むことが出来た。しかし、そのことが徐々に口コミで広まり、1日経つと2時間待ちになっていた。ポリタンクの水は18リットル入る。でもトイレに入れると2回でなくなってしまう。トイレため1日3回は汲みに行く。これがとてもつらかった。
また、水があれば冷たい水でも、顔や体を拭くことが出来き、とてもスッキリする。
何週間も風呂に入ることができていない人もたくさんいらっしゃるだろう。これが精神的にも辛くなる。自衛隊には立派な簡易お風呂もあるので、それに入ることが出来た人はラッキーである。せめて水をなんとかしてあげてください。

そして原発のヨウ素問題で、幼児に危険が及ぶとお考えの関東、東北の人たちは関西に来てください。こちらの水は大丈夫です。地元を離れたくない気持ちは痛いほどわかります。でも避難して、地元が安全になったら帰れば良いじゃないですか。今は子供たちのことを考えて、こちらへお出で下さい。こちらはたくさんの避難用住宅があるそうです。お待ちしています。

なんだか、文章が支離滅裂になってきた。最後に、被災地以外の方へ。
これからは、被災地の方に「頑張ってください。」というのはやめましょう。震災の初めごろは、「頑張って下さい。」と言われると、励まされているようで嬉しかった。でも1か月ぐらい経つと、心も身体も疲れがたまってきて倒れそうになる。そんな時に、テレビできれいな服を着て、化粧した人たちに「被災地のみなさん、頑張ってください。」と言われると腹が立った。「言われんでも俺は頑張っとるわ!毎日、風呂入って、トイレも気にせんで、おいしいもんばかり食ってるくせに。お前に言われたない!」と思ってしまった。悲しいがストレスが貯まるとこんな考えが浮かんでくる。復興に頑張ろうと思うが、うまくいかず、先が見えない状態で頑張るしかない自分の気持ちはこいつらには分からない。レポーターが被災地に来て、涙ながらにレポートされても、その人たちは2、3日で平和な街へ帰って行く。そう思うと腹が立った。(実際、涙ながらにレポートをしていた人が、被災していない有馬で泊り、温泉に入り、おいしいものを食べ、お酒を飲んでいるところを何度か見た。)

被災地以外のみなさん。被災地の皆さんは頑張っています。だからこう言ってあげて下さい。
「私も、みなさんのために何か出来ないか考えています。私もみなさんのために頑張ります。」

募金は、小銭が出来たら少しで良いのでしてください。1万円を1回募金するよりも、10円でも良いから、10年以上続けるようにしましょう。みんながそんな気持ちでいれば、きっと神戸のように復興出来ると思います。

今週は、『ドラえもん新・のび太と鉄人兵団』。
新とつく前のドラえもん映画は一度も観たことがなかった。子供が出来ると、観なければいけないのだろうなとは思っていた。今回でドラえもんは2回目である。前回の『ドラえもん新・のび太と恐竜』にはとても感動した。それからはドラえもん映画はあなどれないと思っている。だから今回もかなり期待した。
そして、いやーまいりました。クリント・イーストウッドを名監督と認めたときのように、今回も認める。ドラえもん映画は素晴らしい!
へたな大作がクソに思えるほどよくできている。もうドラえもんさんには頭が上がりません。最後には涙チョチョ切れそうになりました。

大山のぶ代さんが声をする前の富田耕生さんが声をしていたドラえもんしか知らない僕は、ドラえもんに歯茎があることに驚き、のび太ママのスカートの中が覗けそうになったり、しずかちゃんのビキニ姿に大人うけを狙ている製作者側の意図を感じ、少し嫌悪したが、これはまぎれもなく名作です。大人もぜひ楽しんで観てください。
以上、店長でした。

●2011年03月13日(日)

今日は13日。東北、関東での地震から3日が経った。
状況が明らかになるたびに、悲惨さが伝わってくる。
僕も阪神大震災の被災者であるから、災害にあわれた方の大変さは良くわかる。
だから今、僕たちができることを考えよう。義援金の寄付は当たり前だが、他に必要なことは?

たとえば何か送るということは?
物資を送る場合、必要なものは、一日ごとに変わってくる。

最初はやはり、食料品だと思うかもしれない。でも、これは近隣の県などから徐々に届けられるので、2、3日もすれば解消されるはずだ。無事だった食料品店からも少しは購入できる。
そのため現時点では食料品を送るのは間違いである。道路が寸断されているため、郵便物も届かず、何週間か後に届いた食料品が腐っていたということも阪神大震災ではあった。では腐らないものを送れば良いのであるが、現時点ではいつ届くかはわからないので、できれば子供が喜ぶお菓子など送るのが良いかもしれない。これならば腐らないし、避難所の子供たちに配ってあげれば、少しでも心安らぐかもしれない。

次に衣類。何日か経つと衣服の汚れが気になってくる。特に下着。匂いが強くなってくると不快にもなってくる。最初はそれどころじゃないのだが、落ち着くとこれが一番必要な気がする。特に何も持たずに逃げてきた人たちは、汚れている衣類を何日も着なくてはならない。その時にきれいな服、下着に着替えられるだけでも気持ちがかなり救われる。

ここで一番注意することは、古着は送らないということだ。阪神大震災でも沢山の古着が送られてきた。でも、古着など誰も着ない。これは現代人の贅沢な考え方と非難されそうだが、たとえ洗濯をしていても、誰が他人の履いた下着を喜んで着るかということだ。

だから新品を、特に下着の新品を送ってあげてほしい。これならば、多少到着が遅れても傷むこともないし、今後、非難所で暮らさなければならない方々に喜んでいただけると思う。もっと言えば、服も下着も大きめが良いかな。小さいと着ることができないが、大きければ少しカッコわるくても着ることができるから。
阪神大震災の時、僕はボランティアをしていた。その時、自腹を切って新品の下着を購入し、避難所に届けていた。数万円ほどで100枚近くは買うことが出来たが、それでも足りなかった。お金がなくなった僕はTVなどで寄付のお願いをした。これにはあるエピソードがあるのだが、今回は書かないでおく。


最後に、節電に努める。昨晩、嫁の携帯へ何件かの節電に関するお願いメールが届いた。それは、関西電力にお勤めの方からの元メールなのだが、電気の供給が追い付かない東日本のために、出来る限り節電し、その電気を被災地に送るというものだった。そんなことが可能なのかはわからないが、それぐらいならば誰もがすぐできる。さっそく、待機電力となっている電気製品のコンセントを可能な限り抜いた。
皆さん、今から、いつでも使わない電子レンジやオーブントースターなどのコンセントを抜いて、明るい昼間は電灯も控えめにしましょう。

地震の時、電気は一週間ほどで復旧すると思いますが、水は一ヶ月以上、ガスは一ヶ月半以上、復旧にかかるかもしれません。

被災地の方は特に水はつらいので、水の確保には十分気を付けてください。

今朝のTVで、旦那さんと娘さん2人が生き埋めになっていると泣き叫ぶ奥さんの映像があった。「わたし、一人ぼっちになってしまう。」という言葉に胸が締め付けられた。
天災は誰にも文句は言えない。ただ、絶えて、絶えて、立ち直るしかない。その間に、何度も涙を流すだろう。男は泣くものではないという心情を持っていた僕が、涙もろくなったのは阪神大震災以降である。
でも、何も無くなっても生きていれば、なんとかなる。そう思おう。ご家族を亡くされた方には、絶望だけかもしれないが、生きていればと思ってもらいたい。亡くなられたご家族のためにも、自分が生きて、ご家族の意志を継ごうと思ってもらいたい。

地震があった18日の夜、店を閉めるときに酔った中年グループを見かけた。「歌が唄いたいからカラオケへ行こう!」と盛り上がっている。この事態に何をのんきなことをと腹が立った。腹が立ったが、これが現実だと痛感した。実際にひどい目に遭っていない人には対岸の火事なのだ。風呂がないので、友人と大阪へサウナへ行った時、あまりにも大阪の人が普通に食事をし、遊んでいるにのを見て驚いたことを思い出した。

皆さん、遠くのことだとは思わないでください。今、被災地の人に何が出来るか考えましょう。きっと神戸のように東北も再び素晴らしい街に生まれ変われるはずだから。

今週は、韓国版『男たちの挽歌』を観ましたが、書くのを辞めます。

以上、店長でした。
(今週は思いついたことを、つれづれに書いてしまったので、かなりの散文となってしまいました。ごめんなさい。)

追記 これを書いた次の日、関西電力の節電の件はガセネタと知った。どうして、こんな大変な時に嘘をつくのだろう。悲しくなる。嘘をついた人間自体悲しい存在だ。
あと、震災の時には必ず、火事場泥棒が出ます。神戸でも何人か、それらしい人を見たことがあります。当時は自分や家族のことで、精一杯だったので、見過ごしてしまいましたが、被災地の方は気を付けてください。こんな時にも悪事を働く人はいます。
こんな人も悲しい存在です。


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