2011年01月の日記
[HOMEに戻る] [過去の日記一覧] [管理者モード]
●2011年01月22日(土)
昨晩、NHKのローカルニュースを観ていたら、去年、倒産した会社のことを話していた。負債額は、その前の年より減少したらしいが、倒産件数は増えたらしい。
これは大きな会社は倒産しなかった分、零細企業が多く倒産したからなのだそうだ。

僕の店などは零細にも入らない小さな個人営業だが、それでも去年の売り上げの悪さは、家族を養わなければならない身にとっては恐怖の何ものでもなかった。

シネマインクは神戸の元町にある。神戸一の繁華街といえば、三宮から元町界隈である。ま、シネマインクは繁華街にあるとはいえ、裏道にあるので、あまり知名度がないのであるが。

だから新しい店ができ、そしてなくなることも多く見かけてしまう。店によっては一ヶ月でなくなる所もある。夢見て、自分の城を持ち、そしてあえなく玉砕して去って行く。そんなお店を何件見てきたことか。

また一軒、お店がなくなる。僕が1年ほど前から通うようになったマンガ喫茶である。ここは今はやりのネットがあるわけでもなく、当然シャワー室もない。外国人も来なければ、ネット難民の若者もいない。(午後10時には閉店するからね。)

そこは純粋にマンガを読むためにあるカフェだった。シネマインクが元町に来る前からあったので、たぶん10年以上は経営していたはずだ。
僕は休憩時間に余裕があれば行っていた。大学卒業と同時にマンガも卒業した僕にとって、24年ぶりに読むマンガはとても刺激的で、リフレッシュにはもってこいの読み物だった。
値段も1時間で280円、ドリンクバー付きにポップコーンも食べ放題と、とってもリーズナブル。マンガ喫茶なので誰かと行くということもなく、一人で楽しむ隠れ家的な存在だった。

店主は、小柄なメガネをかけたおじさん。とても良く通る声で、愛想よく動き回っていた。
閉まる3日前、最後の訪問となったが、おじさんはいつもと同じ振る舞いで店中をテキパキと掃除していた。帰り際も、「また、お待ちしてます。」といつもと同じことを言っていた。
僕は2週間前に、いよいよ『ワンピース』に挑戦しようと、読み始めたばかりだったので、4巻以降をどこで読もうか悩んでいる。

手元にはスタンプカードが残った。10個スタンプで1時間サービスのカードには9個のスタンプが押されていた。

なんだか切ない年の初めだった。

今週は『Space Battleship ヤマト』。
大げさな名前だが、実写版『宇宙戦艦ヤマト』のこと。
ヤマト世代の僕らにとって、観たいような、怖いような映画である。だから前売り券まで買ったにも関わらず、なかなか観に行こうとしなかった。だって観た人の多くの感想が「CGは良くがんばって作っていたが、ハリウッドものと比べるとなー。」なんだもの。

それでも、さすがに上映期間も終わりそうなので、前売り券が無駄にならないようにと行くことにした。

で、感想だが、もうこれはキムタクのキムタクによるキムタクのためのキムタク映画なんだな、うん。
とにかく話はキムタク中心に動いている。キムタクと絡まない出演者はいないくらいだ。
監督はCGに力を入れて過ぎたのか、もしくは木村拓哉というビッグネームに逆らえなかったのか、「いやー、もう木村さんの好きなように演じて下さい!」と言っていたんじゃないかな?
そう思えるくらい、キムタクは古代進ではなく、キムタクだった。
黒木メイサをからかうシーンは『HERO』の久利生だし、演説をぶつシーンなんか『CHANGE』の総理大臣なんだもの。

劇中では誰もがキムタク好きで、昔の仲間がチーム古代のエンブレムを今でも付けていたり、廊下ですれ違う脇役でさえも、古代であるキムタクに覚えていてもらって大喜びである。
隙があれば、みんなと酒を飲み、良いアニキぶりを発揮し、あれだけキムタクを嫌っていた森ユキの黒木メイサは、お決まりのように、ある出来事をきっかけに深い仲になる。それもワープ中にである。艦長代理になったキムタクはワープ中にメイサとHである。いいのかそんな大事な時に、パイプ製の2段ベットで。
その後のメイサは、いきなり恋人きどりで、キムタクの乗る戦闘機のガラスにキスマークを付けたり、飛び立つキムタクにかわいく「イーだ!」をしてみたりと、もうキムタク大好き!になってしまう。この時点で、キムタクのことをみんな大好きで、キムタクのためなら命をも惜しまないキムタク教の信者になっている。

ラスト、『さらば宇宙戦艦ヤマト』のような見せ場でしめくくり、キムタクワールドを見事に完結させる。きっとキムタク好きにはたまらない映画だろうな。

僕は、『スター・トレック』で観たようなガミラスの宇宙船や、ラストの子供と一緒の黒木メイサや、『アルマゲドン』のラストのようなスティーヴン・タイラーの唄など、突っ込みどころ満載のシーンがあるのもかかわらず、実写で観る波動砲や、戦闘型ロボットみたいなアナライザーや、デスラーの声が伊武雅刀だったことなどに、かなり感動していました。

賛否両論あるでしょうが、僕は意外と好きです。
キムタクファンは必ず観に行ってください。

以上、店長でした。

●2011年01月08日(土)
皆様、明けましておめでとうございます!!

当店のような零細企業にはまだまだ厳しい状況ですが、今年も皆様に愛されるお店でいられるよう頑張ります。何とぞ、シネマインク.をよろしくお願い致します。

と、新年のあいさつもそこそこに今年一発目の「どうでも良い話」である。

12月の真ん中あたり、娘のピアノのおけいこが終わった後、家族3人で外食することになった。
店は、やや郊外にできた産地直送野菜を売る道の駅のようなスーパーが経営するバイキングレストラン。
もちろん野菜は、そのスーパーのものばかりで、作った人の名前も明記された無農薬野菜を使っている。
こりゃあ楽しみだ!と午後6時に勇んで到着。中に入ると...。
客は、僕ら3人だけだった。

たしかに平日、水曜日の夜ではあるが、ガラガラにもほどがある。100人ほどが入れる店内の一番端のテーブルにぽつんと3人だけ。それからの80分は、僕ら家族のための貸切状態であった。(つまり誰も来なかった。)

店員の人が「ねぎとマヨネーズのピザだ出来ました!」と大きな声で言うのだが、聞いているのは僕と嫁と娘の3人だけ。
最終的には、新しい料理が出来るたびにテーブルまで「お食べになりますか?」と聞きに来てくれるようになった。(だって、僕らだけだもの。)
空いたお皿もすぐに取りに来てくれる。3人に店員さんが付きっきり状態である。

その何となく貸切というリッチだけど、少し居心地が悪い状態に反して、お料理はとてもおいしい。

野菜は何度も書くが、無農薬の産直品なのでまずいはずもなく、安心して食べることができる。
その日のメニューを簡単に書くと、地鶏の香草焼き、肉ダンゴの甘酢和え、自家製コロッケ、おから、水菜の和え物、切干大根、揚げ出し豆腐、日替わりスパゲティ、自家製ポテトチップス、大学芋、揚げたこ焼き、カレー、山芋のとろろ汁などなど、これはほんの一部。メインの鹿児島産豚のシャブシャブは、かなりのおいしさ。(シャブシャブは夜のメニューしかなく、ランチより400円高いのだが、400円余分に払っても食べる価値ありである。)デザートにはフルーツ以外に奈良の有名和菓子店のミニダンゴ、豆乳ソフトクリームなどもあり、ソフトドリンクならばドリンクバーで飲み放題である。

僕らは、満足なほど食べた。誰にもお料理を取られることなく。これら全ての料理は僕ら家族のために作られたと言っても過言ではない。きっと値段にすれば何十万円にもなるだろう。

80分も終わる頃、店の責任者らしき女性がテーブルに来て、「お味はいかかでしたか?」と尋ねてきた。僕らは満足した旨を伝えた。彼女いわく「いつもはもう少し人がいるのですが。まさか、今日は貸切状態になるとは。」とぽつり。
お正月に家族を連れてまた来る事を約束し、当たり前だが大人二人分と子供一人分の料金を払い、帰った。

年が明けて2日、嫁の家族を連れて6人で再び行く。娘が先に店を覗いて、「パパ!人がいっぱいいるよ!!」と言った。中に入ったら、2家族、10人ほどだった。ま、その後はどんどん人が来て、3分の1の席は埋まり、料理も取り合いになっていたものもあったがね。クチコミで今後人は増えるだろうが、今はかなりの穴場です。
レストランの名前はめぐみの里。長田から鈴蘭台へ行く道にあります。近くにはカインズホーム、ガストなどがあり、隣には業務スーパーがあります。探して、行ってみて下さい。

今週は『チェブラーシカ』と『くまのがっこう〜ジャッキーとケイティ〜』。
2本で上映時間80分ほど。まさしく子供向き。新春1本目の映画は娘にねだられての映画である。

チェブラーシカとは「ばったり倒れ屋さん」という意味らしい。
まったく倒れるシーンはないのに、最初にばったり倒れたため、そんな名前を付けられてしまった熊でも、猿でもない謎の生き物が主役である。友達には動物園で見世物として働くワニのケーナ。出てくる人たちは内気で友達を作れない人たちが多く、そんな人たちがひっそりと友達になってゆく話?かな?

本来はロシアのパペットアニメなのだが、本作は日本人のスタッフで新たに作ったオリジナルらしい。パペットアニメなので、かなりご苦労があったと思うが、あまりにもゆったり話が進むので、途中寝てしまった。5分ほどして起きたが、その5分がなくても内容はわかった。ま、子供の映画だからね。それで良いのだ。
子供向きとは書いたが、チェブラーシカは女性にも人気があるらしく、カップルで来ている人もそこそこいたしね。

もう1つの『くまのがっこう』ですか?これも子供向き、それも娘の年齢9歳ぐらいまでの子供向きかな。

小さいお子様をお持ちの方は、ぜひ連れて行ってあげてください。やさしい気持ちになれます。(大人は寝てしまうかもしれないけどね。)

以上、店長でした。



WebDiary CGI-LAND