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●2010年10月23日(土)
今までアナログでがんばってきたが、デジタルの波には勝てず、とうとうテレビを買ってしまった。 ぎりぎり来年の7月まで見続けるつもりでいたのだが、12月のエコポイント半額に負けてしまった。 ま、映画が仕事なのでしかたがない。 本当は46インチ以上のテレビがほしかったが、マンションのリビングでは邪魔と嫁に却下されてしまった。しかたがないので40インチで我慢した。今は32インチなので、少しは大きくなったと納得したが、次回は40インチより大きくしたいものである。(僕の夢はあくまでもホームシアターだからね。) 実はテレビの話はオマケで、街で見かけたおもしろい光景がメインの話である。 テレビの件もあり、嫁と娘と、久しぶりに三宮(神戸の繁華街)に出たときのこと。 食事をして、駐車場まで向かう途中で、転んだ女性を見た。 かわいそうに、顔からこけたのだろう、鼻の下を少しすりむいて血が出ている。 女性なので、顔の一部の傷はかっこ悪いものだ。すると、一緒にいた年配の男性二人のうちの一人が、絆創膏を出してきた。そして女性の鼻の下に絆創膏を貼ろうとしたのである。女性は「えー、それは!」と一瞬とまどった。が、年配の男性は「大丈夫だから。」と貼ってしまった。かくて、女性の鼻の下には傷の5倍以上はある絆創膏が横向き、ヒゲのように貼られた。それもなぜか白い絆創膏だったので、老人のヒゲのようになってしまった。 女性は「有難うございます。」と貼ることを承知したようだ。三人は楽しく喋りながら、歩いて行ってしまった。 嫁と僕は、必死に笑いをこらえた。40歳ほどの女性ではあったが、鼻の下にはなかなか絆創膏は貼らないもんな。 年配の男性の親切を無にすることはできなかったから、今日は恥をかくことを受け入れたのだろう。 僕は嫁に「俺やったら、かっこ悪いから貼りません、と断るわ。」と言った。 嫁は「私は気が弱いから、断れずに貼っているかもしれない。」 と言った。 あなたなら、どっちらですか? 次の日、娘は思い出したように、「昨日のバンドエイドの女の人、かっこ悪かったね。」と言っていた。 今週は、『エクスペンダブルズ』。 かなり楽しみにしていた。だってアクションスター満載だもの。 それもB級アクションスターばかり。(ま、アクション映画では、なかなかA級品はないのだが。) シルベスター・スタローンを中心に、「ロッキー4」の宿敵、ドルフ・ラングレン、『トランスポーター』のジェイスン・ステイサム、中国映画のアクションスター、リンチェイ様ことジェット・リー、『レスラー』で少し鍛えたミッキー・ローク、『監獄島』スティーブ・オースティンなどなど・・・。これだけのメンバーが揃えば、内容なんかいらない。それぞれが見せ場を作って、戦ってくれたらOKなのである。 案の定、内容など陳腐な筋肉バカ映画であった。でも前述したように、バカアクション満載で楽しかった。 飛行機の前からステイサムが顔を出し、桟橋を爆撃するシーン、ジェット・リー対ドルフ・ラングレンのファイトシーン、がんがん爆破して、どんどん殴りあう無意味で、辻褄が合わないシーンばかりなのだが、それを気にしなければ、かなり楽しい。 カメオ出演であるが、元プラネット・ハリウッドの仲間、アーノルド・シュワルツェネッガー、ブルース・ウィリスとの競演もあり、ファン涙ものである。(シュワちゃんも、意外と長く出ていたしね。) スタローンのアクションは、たしかに無理が出てきてはいるが、思えば64歳のおじいちゃんで、あんなに走ったり、飛んだり出来る人はいないよな。たとえ、砲弾を投げるには重過ぎて、テリー・クルーズ (トムじゃなく、テリーだよ。)に投げてもらったとしても。 スタローンは『ランボー最後の聖戦』と同じく、お金では動かず、女性のために身体を張って、仲間を巻き込んで、ドンパチして、最後にお金まであげて、チューもせずに去って行く。だからステイサムに「お前、あの娘、タイプじゃなかっただろう。」と言われてしまうスタローンは、「これが男の美学なんだよ。」と心の中で思っていそうだ。ナルシストだな。 エンドロールには日本だけバージョンとして、長渕剛の新曲「絆KIZUNA」が流れ、男臭さフルスロットルで終わる。スタイリッシュでもなければ、考えさせられるものもない。でも、なんだろう70年、80年代に青春していた僕らのような男の人には、たまらないテイストなんだな。 男臭い作品好きな人にはかなりオススメです。見て下さい。 最後に、格闘技マニアの方ならご存知のアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラとアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラも出演しているそうです。見つけて下さい。 以上、店長でした。
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