2010年09月の日記
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●2010年09月26日(日)
目は口ほどにものを言う。
意味は、「目つきには、その人の気持ちがあらわれるものだということ」らしい。
だから目力(ぢから)がある人は、喋らなくても人を説得できてしまう。

初めて教鞭をとった定時制高校の数学の先生は、かなり目力がある人だった。数学がちんぷんかんぷんの生徒に「そうやんな!」と目力で語りかける。生徒曰く、「数学は、さっぱりわからへんのに、あの先生に『わかったやんな!』と言われたら、『わかった。』と言うてしまうねん。」と。

これは心理学的に言っても、かなり人を説得するのに効果的である。選挙や議員のポスターなんかも目力がなければね。
「私は、国や皆さんのために粉骨砕身がんばります!」と目力満載で、語りかけてほしい。
なぜ政治家のポスターの話を書いたかというと、この間、おそろしく目力のない政治家のポスターを見たからである。

その人は眼鏡のせいか、(いや、眼鏡をかけていても目力がある人もいるもんな。)とんでもなく目にパワーがない。だからか通常のアップポスターでなく、全身を撮影したポスターにしたのだろうが、ひょろっとした体系で背広という格好は、まったく躍動感が無く、いじめられっこが頑張っているとしか思えないポスターに成り下がっている。
その人の後援会も、もう少し考えなければ。ちょっとかわいそうなので頑張れと応援はしたくなったが、選挙に出ても、こんなに目力の無い人には投票しないな。
政治家ならば、多少腹黒くても、「私はやり遂げます!」と目力パワー満載で見つめてほしいから。

常連のHさんも目力満載の人である。
ホラー映画ファンなのだが、すごい勢いで映画のことをお話になる。初の御来店より2年ほどたった時、いきなり「映画を撮ったので観に来て下さい。」と。
彼の夢は映画監督だと、その時初めて知った。
僕は是非と、その作品『荒神山』を観に行った。
もう笑えるほど、ごり押し映画で、観に来た子供の目を親が覆うほどのエロなシーンも作り、アマチュアながら、Hさんの目力のような作品に感心したのだった。

それからも、アマチュアなのにポルノ映画を作ったり、最近の『非常の掟』もエロ&バイオレンス作品だったりと、話の内容よりも見た目のインパクトが強すぎる映画を撮り続けておられる。

この間、Hさんが久しぶりにご来店し、過去の作品を集めたHさん映画祭をすると言う。

なんでも丹後映像フェスティバルに『荒神山』を出品したところ、特別賞をいただき、その勢いで、丹後の資金で映画を撮らせてくれと言ったらしい。
そしてなんと映画を撮る話になったそうだ。
その勢いで、過去の作品4本をホールを借りて上映し、丹後の担当者さんにも来て頂き、プレゼンし、メジャー映画として撮りたいということを説得するそうである。

僕はHさんに「映画を撮るならば、仕事の両立が大変ですね。」というと、Hさん、「会社は辞めました。家も売りました。」と。映画に人生をかけるには、めんどくさいしがらみを排除しなければという考えらしい。

目力をガンガン僕にぶつけながら、語るHさんを観て、彼のわがままを支えているご家族のためにも、ぜひ成功してほしいと心から思った。

Hさんは姫嶋聖治さんと言います。僕は彼の作ったニセバロム1とかニセキカイダーが大好きです。一度GREAT ENTERTAIMENTと検索して、観て下さい。まじめに、許可も取らず、神戸の街中で撮っています。

がんばれ!姫嶋さん!

今週は、『バイオハザード4』。
人気シリーズの4作目である。前回の『バイオハザード3』は、東京へ行くで!で終わったので、4の始まりは東京からである。

いきなり中島美嘉のアンデッド(ゾンビね。)で始まる。3D映画なので、手裏剣も、弾丸も、斧も飛んでくる。『アバター』は奥行きのある3Dを観せてくれたが、『バイオハザード4』は、まさしく正統派の飛び出してくる映画だった。

話の内容は大ざっぱで、内容の辻褄がわかりにくい箇所はあるが、ミラ・ジョヴォヴィッチやアリ・ラーターがかっこよくアクションしてくりゃこの映画はOKだ。

どんどん増えるアリスのクローンがいっぱい出てきた時は、おそ松君を思い出して、「おそアリス、とどアリス、じゅうしアリス...」と数えてしまいそうのなったけどね。

あと、吹き替え版を観たら、ウェントワース・ミラーの吹き替えが『プリズン・ブレイク』の東地宏樹さんと同じだったので、マイケルにしか見えなかったし、ミラ・ジョヴォヴィッチの吹き替えが、こちらも『プリズン・ブレイク』のサラと同じだったので、ますます『プリズン〜』と錯覚しそうになった。監獄を脱走するところも、かぶっているしね。

でも、単純にスカっとするし、最後まで楽しんで観る事ができます。おすすめです。

最後に、エンドロールで出てきたアンブリンの胸に虫ロボットを付けた女性はジル(シェンナ・ギロリー)だとわかりましたか?

以上、店長でした。

●2010年09月12日(日)
鬼門(きもん)という言葉を知っているだろうか?
鬼門の意味:陰陽道では、鬼が出入りする方角であるとして、万事に忌むべき方角としている。
つまり、鬼門の方角と言えば縁起の悪い方角ということである。

これは僕たち商売をする者たちは避けなければならない方角である。
一番最初にお店を出したハーバーランドの商業施設は、まさしく鬼門であった。
かなりの一等地でありながら、人が全然来ない場所であった。
ハーバーランドにある他の商業施設は、そこそこお客様がいらっしゃているのに、そのビルの特に2階の店舗があった場所は、休日なのに人通りがまばらであった。ななめ前の有名化粧品店の従業員は、会社の方針で常に動かなければならないらしく、一日に4回ぐらい在庫整理、確認をさせられていた。

僕は、この場所に見切りをつけ、今の元町に移転したのだが、移転後程なくして、その商業施設は、別会社に譲渡され、今は僕たちが居た頃よりひどい状態になっている。(ま、ハーバーランド自体が、鬼門の方角になってしまい、ツアーの中国人観光客がいなければ閑古鳥な場所になっているのだが。)

今の店の近くにも鬼門がある。
近くにJRAの場外発券場があり、土、日などはたくさんの競馬ファンが訪れ、近辺の居酒屋はグリーンチャンネルで競馬中継さえ流していれば常に満席になる。
そんな一等地にありながら、なぜかすぐに店が潰れる場所がある。
その場所は、カウンターのみの小さな立ち飲み屋で、かなりオープンなスペースなのだが、逆に競馬ファンは、安く飲んで、その分を競馬に使うことが出来るので、とても立地に合っているはずだと僕は思っている。しかし、なぜかあまり人が来ず、早い店ならば1ヶ月ほどで潰れている。僕が知っている限りでは、8年ほどで9件は潰れたな。
少し前にあった串カツ屋は半年ほど持ったが、つい1ヶ月半ほど前に潰れてしまった。

ただ、誰が見ても良い場所なので、すぐに新しい店が出来る。
(不動産屋にとってはとても良い場所だな。)
3週間ほど前にタコ焼き屋が出来た。
こんなに暑い時期にタコ焼き屋は、かなりきつい。でも、お店をオープンする時は誰しも期待と希望に満ちている。
そこのご夫婦もそうだったと思う。
壁には、男らしい言葉の墨文字色紙をかかげ、やる気満々だった。
奥さんのほうは、細身のどこにでもいるような人なのだが、旦那さんのビジュアルに問題があった。角刈りに、サンブラス、口ひげと、かなりこわ面なのである。案の定、人が入っている所をあまり見ることはなかった。
オープンから1週間後、店の前を通ると、ご主人のサングラスが、普通の眼鏡に変わっていた。さらにその1週間後、口ひげが無くなり、ご主人はとても普通のおじさんになっていた。

きっと誰かに言われたのか、ご夫婦で相談したのだろうが、外見のポリシーを曲げてまで、頑張ろうとしているのだと思うと、少し応援したくなってきた。

あまりにも暑いので、もう少し涼しくなったら買いに行きますので、それまで潰れないで頑張って下さい。

今週は、『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』。
僕らが20代の頃に観ていたテレビシリーズを映画版にリメークしたものである。
当時、日曜洋画劇場でテレビシリーズの特番を放映した時に、解説の淀川長治さんが、「この番組ではね。あんだけ銃をバンバン撃つのに、誰も死なないんですよ。いや〜素晴らしいですね。だからお子さんたちも喜んで観ることができるんですね。さよなら、さよなら。」と言っていた。(さよなら、さよならは言っていなかったかもしれないが、懐かしくなってつい書いてしまいました。)
銃を撃っても人は死なないから、銃はOKとは思わないが、子供も見ることが出来る番組だったところは、アメリカが許容しそうな解釈だなと感じたことを覚えている。

今回の映画も、当時のAチームのペーストは押さえていた。ど派手なアクション、奇抜な作戦、仲間のためなら命もはるチームワークなど、2時間飽きずに観ることができる。
Aチームメンバーのキャストは、当然テレビとは違うのだが、Aチームは、それぞれが個性的なキャラクターなのでハンニバル役のリーアム・ニーソン以外は、特に有名人がいなかったのは、かえって良かったように思う。

僕らがテレビで観ていたときは、バラカスはコング、マードックはクレージモンキーと呼ばれていた。(スミスはハンバル、ペックはフェイスマンもしくはフェイスと呼ばれていたので問題は無い。)
クレージーモンキーは、ちょっとまずいのはわかるが、コングと呼んでいなかったのはどうしただろうか?

アメリカでは制作費をかけた割にはヒットしなかったようだが、何も考えず、すかっとしたアクションを楽しみたいのならばオススメです。テレビシリーズのファンにはあの音楽が流れるだけで感涙ものだしね。

最後に、この映画もエンドロールが終わるまで席を立たないで下さい。最後の最後に「おー!」と言います。それは一部の人だけかもしれませんが。

以上、店長でした。


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