2009年09月の日記
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●2009年09月20日(日)
皆さん、シルバーウィークいかがお過ごしでしょうか?
僕は仕事です。何故か大型連休になると店はヒマです。ぜひ、他県の方もこの機会に神戸まで足をお運びいただき、御来店下さいませ。お待ち申し上げております。

ま、お願いはこの辺にして、今週はお弁当の話。

娘の小学校には給食がない。そのため嫁は毎日お弁当を作らなければならない。とても大変である。ま、僕が作るわけではないのだが。嫁がお弁当を作っている間に僕は娘の朝食を用意する係になっている。これも意外と大変である。パンを焼くか、おにぎりを作るだけだけどね。

冬、娘の学校ではお弁当を保温器に入れて暖めておいてくれるらしい。だからお昼にはホカホカのご飯が出てくる。そうすると、
お弁当にシチュー、カレーなどを持参する生徒も結構増える。ホカホカのシチューやカレーが食べることができるのだから当然だ。
普通では考えれないメニューである。冷めたシチューやカレーは食えたもんじゃないものな。
(高校の時にE君という友人の弁当がカレーだったので、一口食べさせてもらったが、舌に残る油感が気持ち悪かった記憶がある。)
先生なんか、ある日、あんかけ焼きソバを持ってきて、アンを暖め、パりパリの硬ソバにかけていたそうだ。やるね先生。

先日、娘の友達はトロロそばを持参していたらしい。そばに別容器のトロロをかけて食べていたそうだ。なかなかのつわ者である。

そういえば、僕にも変わったお弁当の思い出がある。年に何回か、給食が休みの日があった。その時は、家でお弁当を作ってもらうのだが、僕のお弁当はフランスパン1本だった。

前日、母親に神戸のドンクで出来るだけ長いフランスパンを買ってもらった。僕はそのフランスパンをランドセルに立てて入れた。僕のランドセルからアンテナのように突き出たバケット。
あと、ジャムとバターも持って行った。

お弁当の時間は、かなりの注目である。僕は少しずつちぎりながら、バターやジャムを塗る。みんなは僕ところに近づき、フランスパンを見ている。僕はちょっと自慢げだった。昭和40年代半ばの頃だったからフランスパン自体が珍しかったしね。
友達の1人が「ちょ、ちょっとくれよ。」と言った。僕は、少しきどって「いいよ。」とちぎってあげた。友達が「うまい!」と言った瞬間、俺にもくれ!私にもちょうだい!と他の友人達にリクエストされる。しかたがないので、少しずつあげていると、僕のパンは・・・なくなっていた。
僕は、二口ぐらいしか食べていなかった。みんなはフランスパンに一息つき、自分の弁当を食べている。「じゃあ、俺にも弁当を一口くれよ。」と言えない僕は、午後から腹ペコだった。

今週は『20世紀少年・第三章』。
待ちに待ったラストである。ともだちの正体は?ケンヂは世界を救えるのか?映画の第二章までの原作を読んでいた僕は、あえて続きを読まず、映画に結論を求めることにした。

で、感想は・・・う〜ん、どうなんだろう?
もしかしたら第一章や第二章のほうが好きかもしれない。
たしかに、いろいろ謎の解答を出さなければならない。
それを2時間半ほどに収めるには大変だ。でも、なんとなく慌ててラストに導こうとしているように思えた。
カンナの行動も、ケンヂが東京へあっさり入れて、万丈目がともだちの不思議な能力のネタをあかすところも、ラストの解決もなんだか早急すぎるように感じる。第二章では、かなり重要な役だった小泉響子は出ている意味がないほど、何のかかわりもなかった。小泉役の木南晴夏ちゃんはお気に入りだっただけに残念だ。
テロップ後の残り10分にはかなり意味があり、それはそれで納得できたが、あれがなければ不満爆発作品である。ま、それを監督も狙ったのだけれどね。

あと、ともだちが途中で誰だかわかってきた。あれだけ第一、二章ではわからなかったのに、映画の最初でわかってしまった。何でわかったかと言えば、それは声である。この声はあの人じゃないか?ならば第一章も、そうだったと思える。考えてくると体型もあてはまり、もう絶対にあの人や、とわかってしまった。ラストの正体をあらわした時には、「えーこの人だったのか!」ではなく、「やっぱりな。」だったのは少し興ざめであった。声を聞いてわかるようにしたのが、監督の意図だったとすれば、それは失敗である。最後まで驚かせてくれなきゃ。

でも、原作ファンの僕は、よくこれだけソックリなキャラクターを集めたものだと感心している。日本映画で、これだけ大作に仕上げたのもすごいことである。
前の2作を観た人は必ず、観に行くからヒットも間違いだろう。

今回は、僕がオススメしなくてもみなさん観るでしょうから、あえてオススメとは書きません。ただ、観た人は感想を聞かせてください。

以上、店長でした。


●2009年09月05日(土)
僕は、元町のお店まで自転車で通勤している。雨が降ると、急いでいる時は、阪神電車で、急いでいない時は、歩いて通勤する。それは雨の日で、歩いて通勤していた時の話。

通勤途中に神戸駅前を通るのだが、ある日、ド派手なストリートライブをしているバンドがいた。スタンドマイクに拡声器をつけて、怒鳴るように唄うボーカル。ピンクと黒の縞々シャツを着たギターリストが飛び跳ね、ベースが身体をくねらせている。いつものライブパフォーマンスとは違う騒ぎようだった。

神戸駅の正面ゲートをバックに凄い勢いで、時々いるラテンバンドのおっさん達も真っ青だ。だいたい、神戸駅のストリートライブはフォーク系のような人たちが多く、土曜日などは、森娘のような女の子が、アコーデオンとギターで歌っている。ま、駅前でロックやパンクをしていると怒られそうだものな。
僕は、そのバンドのライブをしている後ろを、少しだけ聞きながら通り過ぎた。

先日、24時間テレビを観ていて、このバンドがガガガSPだと知った。
ガガガSPの『神戸駅』というPVを撮影していたようだ。

ガガガSPといえば、かなり前、ボーカルのコサック前田さんがラジオのDJでリスナーからの相談を、「知りません。勝手にしてください。」と言っていたのを聞いたことがある。
確かにくだらない相談だったが、「そんな言い方をしたら、身もフタもないやん。」と思った。

そのガガガSPはコサック前田さんが、パニック症候群になり、活動を一時休止していたらしい。神戸出身の彼らが、徐々に注目されだし、映画やCMに歌が起用されたりもしていた。
メジャーになりかけた時の発病。仕事も出来ず、毎日のようにオリックスの試合を観に行っていたそうだ。

周りの人たちに励まされ、少しずつ元気になり、結婚もし、お子さんも出来た。まだ時々症状はでるらしいが、再び音楽活動を再開し、同じメンバーでガガガSPを続けることを決心した。24時間テレビの前田さんは、ラジオの時とは違い、非常に穏やかな顔をしていた。

世の中に反発し、とんがるのは若者の特権である。草食系男子だかなんだか知らないが、女の子の言うことをホイホイ聞く奴なんか、鼻くそポイ!だ。(意味分かるかな?)若い時は、犯罪に手を染めない限り、大人に逆らって生きるのも良しだと思っている。

そんな若者も、ある時期が来ると落ち着きだす。それは、家族が出来たり、子供が出来たりなど。それを娑婆っ気がついて、だらしなくなったという人もいるかもしれないが、僕はそうは思わない。人は絶対に、誰かに助けられ、そして誰かを守っていかなければならないと気付くときがあるから。それは、ジョニー・デップしかり、矢沢の英ちゃんしかり。二人ともカッコの良い大人じゃないか。いつも1本筋が通っていて、自分らしく生きている。

コサックさんもきっとカッコイイ大人になろうとしているのだろうな。40歳を越えた時ぐらいから、再び怒りっぽくなった僕は反省し、家族のために揉め事には参加せず、トラブルには出来るだけ近づかないようにしようと・・・少し思ったのでした。

『神戸駅』のPVに僕が写っているんじゃないかと、ユーチューブで観てみたが、バンドの後ろを歩いている霞んだ人物の中にいるかもしれない程度でした。

今週は『グッド・バッド・ウィアード』。
久しぶりに韓国映画を映画館で観る。僕はマカロニ・ウェスタンが好きなので楽しみにしていた。
ちなみにアメリカではイタリア製の西部劇映画をスパゲティ・ウェスタンという。スパゲティでは語呂が悪いと、マカロニ・ウェスタンと改名したのは、淀川長治さんだと知ってました?

予告編を観た僕は、荒唐無稽さにワクワクした。日本製マカロニ・ウェスタン『ジャンゴ』にはガッカリだった僕は、今度こそと期待した。
で、感想は・・・う〜ん、悪くはないのだがなぁ。
ファーストシーンの列車を俯瞰し、近づくカメラワークにはかなり痺れた。バックに流れるウェスタンな音楽。いいじゃないか!

でも話が進むにつれ、どこかで観たような話だし、斬新に思えなかった。『続・夕陽のガンマン』をインスパイアしているといえばそうなのだろう。同じような人物設定である。僕が、一番気に入らなかったのは、チョン・ウソンとイ・ビョンホンが小奇麗すぎることである。
無精ひげを生やし、服も埃まみれにはしているのだが、イーストウッドやリー・ヴァン・クリーフのような小汚さがない。ウェスタンは汚くなくっちゃ。

韓流おばさまは、かなり満足なのかもしれないが、(観終わったおばあちゃんが、「あー、大きな画面で顔が見れて嬉しかった。」と言っていた。)僕にとって、キレイにあいたウエスタンハットの穴も、サイボーグ009のように片目が隠れるほど伸びた髪も、ピョンピョン飛び回る華麗なワイアーガンアクションも、ちょっとなぁという感じだった。
だいたいバッドなイ・ビョンホンがバッドに見えなかったものなぁ。バンバン無差別に人を撃ち殺すが、殺された人は、ほとんどが悪い奴だし、最初のほうで撃たれた着物のお姉ちゃんもキャー、キャーうるさかったもの。そりゃ撃たれるわな。

変な奴のソン・ガンホは、さすがだった。小汚いし、小ずるい。
ウェスタン向きである。チョン・ウソンもイ・ビョンホンも悪くはないのだよ。さしずめ『レッドサン』のアラン・ドロン、チャールズ・ブロンソン、三船敏郎の韓国版のような豪華さは感じる。決めポーズがかっこいいのはマカロニ・ウェスタンでは意外とありだしね。

ただ僕としては、目のアップだけで緊張感を伝え、ボロボロの手で銃を連射する、あの意外性が観たいんだな。ま、悪くない出来なので、観ても損はしません。
映画のキャッチフレーズのムチャクチャさは問題ない程度には出ていますし、3人の主役はカッコイイです。
劇場内は韓流おばさま9割で、ウェスタン好きの男性にはきついかもしれませんが。

そうそう、日本の軍人役で白竜が出ています。相変わらず、なまっています。

以上、店長でした。


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