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●2009年08月22日(土)
僕の母からの教えは、「何かを買う時は、現金一括払い。」である。「貸して不仲になるよりも、いつもニコニコ現金払い!」である。 僕も、その心情を38歳まで守ってきた。当然のことだが、車も一括で買っていた。さすがに、38歳で買ったマンションだけは、一括で買うことが出来ず、35年のローンです。でも、それ以外は、現金一括を再び守っていた。 そんな僕が、分割で商品を買った。家訓に背くことになるのだが、何故か今月は儲からず、苦しい現状だったので。 商品はHDDビデオカメラ。 ビデオカメラは娘が生まれて1年目に、嫁のお父さんから買っていただいたのだが、今回は2度目の故障で絶滅的な状態になってしまった。 さらに、テープ式ビデオカメラは近く消滅すると、みんなが言う。だいたい我が家の録画はVHSのカセットテープだと言うと、みんな驚く。今はDVDが当たり前、もうすぐブルーレイを購入するそうだ。普段のテレビはハードディスクで録画し、必要なものだけDVDに録画するそうだ。「あっ、そうですか!はいはい、どうせ俺は文明から取り残されていっていますよ。」とすねてしまいそうになる。 話を元にもどすが、6月にビデオカメラが壊れてしまったため、7月にあった娘のピアノの発表会は録画できなかった。2年も習っているのに、全然上達しない娘は、来年から発表会には出演しないかもしれない。ならば、貴重な映像だったかも。 9月には運動会もある。秋は学校行事も目白押しだ。娘の思い出を記録できないのはイカーン!!と買うことを決意。でも、そこには先立つものが。 絶対買えない金額ではなかったのだが、なんだか今、貯金を下ろしてまでもと思った僕の目に飛び込んだチラシ広告は、『ジャパネットたかた』。「ジャーパネット。ジャパネット。夢のジャパネットたかた〜♪」と唄いながらカラーで大きなチラシを見開くと、ありましたよ、ビデオカメラ。 80GBハードディスク内臓のビデオカメラで、予備バッテリー1本、DVDに録画できる機械(DVDライターというそうだ。)、録画用DVD10枚も付いて59800円。 そして僕の興味を引いたのは、20回分割、金利手数料はジャパネットが負担!である。利子なしか。すごいな。それならば月、3000円の支払いじゃないか。 僕は、2週間悩んだあげく、フリーダイヤルに電話した。電話の対応のお姉さんに商品名、商品番号を伝え、在庫確認してもらう。名前、住所、電話番号を伝え、いよいよ支払い方法を聞かれる。 「お支払いはいかがいたしましょうか?」、「ぶ、分割で。」、 「かしこまりました。お支払い回数は、何回になさいましょうか?」、「あー、えーっと、20回で、も、O−K−・・・なんですよね。」、「はい、20回ですね。」 20回にしてもらうことに罪悪感を感じている僕は、お姉さんの事務的な口調に、ちょっとホッとした。もしかしたら、「えー20回かよ!しみったれた野郎だぜ。」と言われるんじゃないかと思ったよ。そのあと、お姉さんは、 「分割に関しましては、ジャパネット独自の信販会社をご利用いただきます。それには審査が必要になります。」、「し、審査?ぼ僕は何も悪いことしてないですよ。免許はゴールドじゃなく、ブルーだけど。」と言いそうになったが、「はい、はい。」と、はいを2回続けながら返事をした。 何でも、自宅か、仕事場に信販会社から電話がかかるらしい。いつかかるかはわからない。だいたいの時間は指定できるのだが、小心者の僕は、その日時には自宅とお店には居ようと時間調整をした。 もし、その時間帯に電話を取ることが出来なかったら商品は買えないのか?と小心者な考えが頭に浮かび、ドキドキしながら電話を待つ。指定時間帯ギリギリという、やらしい時間に電話が鳴り、僕は又、「はい、はい。」を連発して対応した。 それから1週間後、商品は届いた。新品のビデオカメラ。なかなか使い心地も良さそうだ。でも、10月の初めての引き落としから20ヶ月、約2年か・・・なぜか気が重くなった。払い終わった時分には、このビデオカメラもかなりの中古だな。 まだ、銀行振落とし手続きの用紙は届いていない。だからというわけでもないのだが、まだ一度も使っていない。箱に入ったまんまである。なんだかお金を一度も払っていないのに商品を使うなんてと、肝の小さいことをどこかで考えている僕がいるのかなぁ。 今週は『G.I.ジョー』。 僕の知っているGIジョーは子供の頃に売っていたアメリカの兵隊人形。これが当時高価だったと記憶する。なのに、近所の駄菓子屋で、一体200円で売っていたことがあった。みんな喜んで買ったのだが、背中のボタンを押して腕を動かすと、腕の付け根から水が噴出した。 後で聞いた話だが、輸入中に水に浸かったGIジョーの不良品を、当時の業者が二束三文で買取り、駄菓子屋に卸していたそうである。それでも僕らは、GIジョーだと喜んで腕を動かしていた。時々、いたるところの隙間から水が出てくる時はあったけでね。 映画『G.I.ジョー』は黒のスウェットスーツを着た、僕の知っているスタイルではない。原作はTVシリーズ『史上最強のエキスパートチーム・G.I.ジョー』だそうであるが、僕はそれを観ていなかったので、やはり少し違和感があったかな。 ま、全然違うSFアクションだと思えば良いと納得はした。 内容は・・・まったくないに等しい。あらゆる物体を食べつくすナノマイトという小さな虫型ロボットが沢山詰められたミサイル弾頭の奪い合いが話の筋で、男女の裏切ったや、裏切られたの話と、実はお前は生きていた、といったどこにでもある話がちりばめられている。 有名人は誰も出ていない。せいぜい、リーダーのデニス・クエイドぐらい。(これもたいしたことないな。『ヴァンテージ・ポイント』の時と同じだ。実は少しだけブレンダン・フレーザーが出ているが、カメオ程度である。)あとは、ビョン様ことイ・ビョンホンがハリウッド初進出。無意味に上半身裸になり、対決するシーンを観に韓流おば様が来ている。 俳優にお金をかけていない分、アクションはド派手だ。パリの街中で、車とバイクと加速スーツが入り乱れて爆発しまくる。これはCGだとわかるシーンだが、かなり楽しい。 オモチャのような乗り物もいっぱいで、『スター・ウォーズ』の海底版のような戦闘シーンもおもしろい。 何も考えず、アクションだけを観ていれば、かなり楽しいので、日常に疲れて、何も考えたくない人にはお薦めです。 最後に、レイ・パークは今回も覆面のような仮面と戦闘スーツで、一言も喋らなかった。彼は、声質が変なのか?素顔も決して悪くないのに、極度の照れ屋で、メイクをしている方が落ち着くのか?それは不明だが。もうこうなったら、一生無口な俳優のままで活躍してほしい。 以上、店長でした。
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