2009年03月の日記
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●2009年03月29日(日)
娘が春休みである。
朝から、一輪車やなわとびの練習に付き合わされたり、どこそこへ連れて行けとうるさかったり・・・ほっとけば良いのだろうが、娘大好きオヤジなので、そうもいかず、老体にムチを打ちながら付き合っている。
春休みは短くて良いよね。二週間の辛抱だ。夏休みが、ちょっと怖い。
僕はといえば、4月から看護学校の授業、6月にするお芝居の練習とますます多忙になる。

ま、4月からは、あまり一緒に遊べないかもしれないので、出来る限り娘に付き合うか。
ということで、映画に行ってきた。『プリキュアオールスターズ DX みんなともだちっ奇跡の全員大集合!』、なんて長い題名だ。

前回のプリキュアも娘の友達を1人連れて行ったのだが、今回はもう1人増え、娘を合わせて3人。女3人集まれば、かしましいと言ったようににぎやかだ。
日ごろ、娘の友達と接することがないので、普段、どんなことを話し、遊んでいるのかチョッと観察してやろうと思う。

劇場グッズが二つしかなく、ジャンケンで負けた子は、販売所の端でうずくまって泣くし、ジャンケンで勝った(娘もジャンケンに勝った。)もう1人の子のグッズが壊れており、ショックで固まってしまうし、アイスもそれぞれ違うものも買い、選ぶのが早い子もいれば、時間のかかる子もいるし、ポッポコーンをいっぱい食べる子もいれば、食べない子もいるし、プリクラの写真を奪い合うし、ジュースの飲みすぎで何回もトイレへ3人で走るし、それぞれ個性があって、傍観的に見ていると面白かった。

僕は教師の時と同じ感覚で接するので、決して娘をひいきしないし、その代わり他の子もしかる。ま、それは当たり前のことだな。

映画を観るまでは正直、ちょっと観たくなかった。娘が3歳のころから観ているプリキュアは友情と信じる心という基本パターンがあり、さすがに去年ぐらいから、同じような内容が苦痛になってきていた。

ところが、今回は意外と面白かったのである。『ふたりはプリキュア』から日曜日の朝は付き合わされて観ていると、キャラクターも変身方法も、自ずと憶えてしまう。最新の『フレッシュ・プリキュア』まで5年間の歴代プリキュアを観てきた僕は、「おー、そんな主題歌だった!」とか「そうそう、変身した後の決めゼリフは、そんなこと言ってたよな。」とか懐かしんでしまったのである。
プリキュアは全部で14人も出てくるので、全てのキャラを生かすことが出来るのだろうかと思っていたのだが、それぞれにちゃんと見せ場も作り、ちゃんとまとまっていた。今回のゲスト俳優は、ラストのエドはるみぐらいで、プリキュアたちだけで作り上げた映画というのも良かったのかもしれない。

まるで、アニメ君のようなこと言っているようだが、プリキュアの変遷に、娘の成長を結びつけていた僕は感慨深げに観ていた。

ふと、横を見ると、ジュースのフタを持ったまま必死に観ている子、もらったライトの説明を上映中なのにしている子、目線をスクリーンから出来る限り外さず、ポッポコーンのおかわりを希望する子、それぞれが、楽しい時間を過ごしているようだった。
なんだか、子供たちと一緒に来ることが出来て、良かったなと思う。

内容的には友情と信じる心という基本パターンですが、娘の成長とともに劇場へ足を運んだ親御さんたちは違う意味で楽しめると思います。

帰りには、またみんなで行こうねと約束し、帰路につく。
その晩、娘と一緒にお風呂に入った僕は、
「今日は何が一番楽しかった?」と聞いた。
娘は、「あのね、花菜のグッズだけ壊れてなかったこと。」と。
うーん、ガールズ予備軍は、自分だけがOKなのが好きだな。

以上、店長でした。

●2009年03月14日(土)
大学生の時、友人T君が唐突に「これを聞け!」と渡してくれたカセットテープ、それはイギリスのパンクバンド「ザ・クラッシュ」のアルバムだった。オマケとして「セックス・ピストルズ」のシド・ビシャスが唄う「マイ・ウェイ」も入っていた。

当時の僕は、ハードロック時代を経て、少しポップでディスコティクなジャーニーとか、ヴァン・ヘイレンなんかを聞いていた。
初めてのパンクのガンガンでメロディアスでない感じに多少違和感を覚えた僕だったが、感覚的なものが身体に残り、これもありだなと思ったのだった。

そう、パンクなんて感覚的なものだと思う。逆に歌詞に意味なんかいらない。若者のとらえどころのない怒りや不満がパワーとなって叫ぶ、これがパンクだと思う。メッセージのあるパンクなんかクソだ。

だいたい、洋楽なんて英語が分からずに聞いているのだから、これも感覚的に良い旋律だなとか、聞こえ心地が良いなとか、なのだ。英語の歌詞を理解して、「いい詩だな。」なんて言っている英語堪能な人は日本に1割もいないだろう。

何年か前に、僕が中学生の時、好きだった「デープ・パープル」の曲を王様が「みーずの上のケムリー。炎がメラメラ」と訳した歌詞で唄っているのを聞いて、のけ反ったのを憶えている。
たしかにそうだ・・・「スモーク・オン・ザ・ウォーター」はそんな歌詞だ。でも、当時の僕はかっちょいい歌だと思って、英語まで覚えて唄っていた。

あれから25年。僕の感情は、パンクに傾いている。
かわいい女の子が唄う、愛だの恋などは、キュンとなるので許せてしまうのだが、男のクセに、愛だの恋だのサヨナラだの忘れないよだの語られると怒りのオッサンパンチ!をくらわしたくなるのだ。

ともすれば保守的な自分がいる。家族のために頑張ろうとする僕は、保守的であらねばならないかのしれない。でも、僕の奥底にはふつふつと攻撃的でパンクなヤツが眠っていて、「いてまえ!!(関西弁でやってしまえ!の意)」と叫んでいる。

何をしでかすと言うわけではないが、こんな気持ちを持ち続けている自分はオールOK!だと自負する今日この頃です。

今週は『少年メリケンサック』。
まさにパンク映画だ。おっさんのパンクバンドが主役である。

レコード会社の契約社員、かんな(宮崎あおい)が偶然見つけた動画サイトのパンクバンド、少年メリケンサックは凶悪な絶叫パフォーマンスの掘り出し物だった。早速、社長のお墨付きで、契約しようと探し出したメンバーの1人は、すでに50歳。映像は25年前のもので、みんなパッとしない中年になっていた。
意に反して、メリケンサックの人気はネットで大爆発!ツアーの予定はどんどん組まれ、しかたなしに25年前のメンバーを集めて、ツアーにでることになるのだが・・・。

脚本、監督は今をときめく宮藤官九郎。彼自身も「グループ魂」というバンドでギターを担当している。

今までに観た人の感想は、「良かったのだけど、パンクしらないので、わからないところがあった。」だった。
でも、これはオッサン、オバハンの映画だ。今の若者よりもパンクな時代を生きた年代の人ならば、熱い思いで観ることができるはずである。

内容的には、もうちょっと描いてほしい箇所はあったが、それは上映時間的なものがあるので、欲は言うまい。宮藤得意の分かる人しか分からないギャグやうんちくも満載だし(ヤングというあだ名とか名古屋は日本のパンクの発祥地で原爆オナニーズを生んだなど)、なによりも宮崎あおいはかわいい。NHKの「篤姫」とはまったく違う、キュートな彼女は必見だ。
そして、佐藤浩市たち少年メリケンサックに、今はみることがなくなったパンク魂を教えられた僕は、熱いものを感じずにはいられなかった。(若いころパンクを聞いてなかったくせに。)

かんなが「ニューヨークマラソン」だと思っていたジミーの唄う歌詞は、TVでは放送できない言葉だったのだが、その言葉こそがパンクなのだと思った僕である。

若い人も楽しめますが、世の中のふつふつを抱えたオーバー40に見てほしい作品です。

以上、店長でした。
(2週連続で書き込みが出来た!!来週もがんばります。)

●2009年03月07日(土)
今週は今日の僕の店に来るまでの、大した事件もないことを書く。
お前の日常なんか書くな!とお叱りを受けそうであるが、書きたいことが無いものでお許しいただきたい。

朝、7時半ごろ娘の声で起こされた。いつもは娘の通学のため、6時に起きているので、休みの日ぐらいは...と思っていたのに。
昨晩、「朝、パパとウォーキングする!」と宣言した娘は、早速、僕に準備をさせ、出かける気満々だ。
僕は花粉症が気になり、外に出たくないのだが、娘のお誘いとあっては出かけないわけにもいかない。
ジャージの下はTシャツ1枚で出かけた僕は、強風にあおられ、寒さに震える。案の定、花粉症もひどく、鼻はズルズルで息苦しい。近くの湊川神社まで往復し、帰った娘は、「少し、やせた気がする。」と。たかだか30分で痩せるのなら、ダイエット商品なんか売れねえよ、と言いたかったが、6歳の娘がダイエットを気にするのは、僕が最近良く食べる娘に「ブーになってきた。」とよく言うからかもしれない。ごめんな。パパだってかなりメタボだもんな。いっしょにまた、ウォーキングしような。明日は嫌だけど。

帰ってからシャワーをあび、朝食のパンと紅茶を飲み、出かける用意を。あ、そうだ。今日は仕事が終わってから、元教え子の結婚式の2次会に行くのだった。でも、会場がどこなのかわからない。

最近の若者は、そうなのかもしれないが、お知らせは封書やハガキではなく、携帯電話へメールできた。場所も、ホームページアドレスのみ。そりゃ、調べますがね。本当にこれで良いのか?
披露宴ではないからと言って、あまりにも短絡的ではないか?仮にも俺は教師やぞ、と言うと「あなたは友達(ツレ)感覚やな。」と嫁に言われた。
クソー、今後は気さくに喋れない雰囲気を、かもし出しながら授業をしてやる・・・と言ってはみたが、やはり生徒達は僕に威厳のようなものは感じず、これからも友達のように話しかけてくるのだろうな。今年も4月から看護学校である。

10時半になったので、出かけようとすると嫁が、「ライフでティッシュ5箱セットが228円やから、2ツ買っといて。」と。

素直に460円を受け取り、ライフストアーへ。やはりこの価格は安いとみえて、誰もがティシュを持っている。犬を連れたおじいさんなんか、ティッシュ6セットも持っていた。1人2セットずつなので、3回繰り返したことになる。もしかしたら犬も1人と数えたか?それは無いか。どれだけ鼻かむねん!と心の中でつっこみながら僕は店に向かった。

ティシュ2セットを持って、店に入った時に思い出す。「あ、ヤッタ−マンのドロンジョ様ポスター買うの忘れた!」と。
僕は荷物を店に置き、本日公開の劇場へと自転車を飛ばす。開店まで、あと8分。ティッシュに気をとられ、ポスターのことを忘れていた自分を恨めしく思い、チェーンが2回外れても、自転車を飛ばす僕であった。

ま、こういう普通の日常もたまには良いでしょ。

今週は『ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー』。
カプコンの人気ゲームの実写版である。『ストリートファイター』は以前、ジャン・クロード・ヴァンダム主演で映画化されたが、ひどい出来だった。
僕はゲームのことは詳しくないが春麗(チュンリー)がゲームでの有名キャラであることぐらいは知っている。

チュンリーを演じるのはクリスティン・クルック。海外TV『ヤング・スーパーマン』ラナ役で有名。彼女は新体操していたので、アクションも、ほとんどスタントマンなしで行ったらしい。観る前は華奢なクルックにアクションは大丈夫かな?と思っていたが、これが素晴らしくアクションをこなしていた。彼女のしなやかな動き、走る姿はまさしくマットの上の華麗さをほうふつさせる。

内容は並以下だし、敵のキャラクターは、いかつい形相の割には、あまり強くなく、あっさりやられるし、ゲンというチュンリーの師匠はウッチャン・ナンチャンのナッチャンそっくりだし...
でも、チュンリーがキュートでかっこいいので、それだけでオールOK!ぜひクリスティン・クルックのアクションを劇場で観てください。ファンになりますから。
クルックでひとつ残念だったのは、ゲームと同じチャイニーズ衣装の場面がなかったことかな。続編が出来たら、ぜひ観に行くので、次回はゲームと同じかっこうをしてね。

僕的にはオススメです。

以上、店長でした。




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