2008年12月の日記
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●2008年12月27日(土)
今年も多くの方にご拝読いただき、有難うございました。
我が家のプライベートなことが多いため、嫁には「こんなこてと書かないで!」とよく怒られるのですが、「今週の店長、読みましたよ。」という励ましのメール、お言葉をいただく度に「やめたいのに、やめられないな。」と思う今日この頃でございます。

来年も頑張って書こうと思っておりますので、おヒマな時間ができましたら、読んでやってください。

今年の最後は『ウォーリー』です。

ピクサーの最新作。今年の正月映画は『ハリー・ポッター』が公開延期になったため、目玉といわれる映画がない。
その中で、一番頑張っているのはこの映画。お店の常連さん、Mさんは、ウォーリーとイヴの純愛に心打たれ、ウォーリーグッズ買いまくりだそうだ。(Mさんは30歳代半ばの男性です。)

監督はピクサー歴代NO.1ヒット、『ファインディング・ニモ』の監督、アンドリュー・スタントン。
後半は少しグダグダなところはあるが、さすがピクサー、映像も素晴らしいし、ロボット同士の恋愛に、恥ずかしながらキュンとなった。

僕は娘、花菜といったのだが、花菜はとってもウォーリーが気にいったらしい。「ウォーリー」、「イヴァ(イヴのことをウォーリーはイヴァという)」というセリフ以外はほとんど印象にないぐらい、セリフが少ない。その分、リアルすぎる映像で見せるので大人も子供も楽しめる。

冬休みは、恋人同士、お子様たちと行かれることをオススメいたします。

24日に娘と2人で映画を観て、南京街でラーメンや豚マンを食べて、とても楽しいクリスマスイヴのデートでした。

以上、店長でした。




●2008年12月21日(日)
嫁が内職を始めた。

思えば嫁は結婚してからは一度も働いたこことがない。専業主婦である。すぐに娘が出来たからである。でも、うちはフライング(できちゃった結婚)ではない。ハネムーンベイビーである。(これを公に言うのも、ちょっとかっこ悪いな。)そこんとこ宜しく。

11月の末より始めた内職。内職って一人でやるものだよな。なのに僕も手伝わされている。まず、その内職をあっせんしている会社へ品物を取りに行く、僕の運転で。

家に持って返られた沢山の箱。お菓子の袋、箱詰めをしてラッピングしたり、リボンをかけたりする仕事である。
僕の仕事はリボンを均等に切ったり、袋や箱にシールを貼ったり、チョコを詰めたり、ラップしたり・・・いやしくもオーナーと言われている僕がである。

ある日などは嫁のお母さんも呼び出されて、手伝わされていた。
お母さんは、テントウ虫とカエルのチョコレートの袋詰めをし過ぎて、なんだかテントウ虫の顔が人間のように見えてきて、おかしくなって笑いが止まらなくなったそうである。
僕も同じことを手伝わされて、そんな心理状態になりかけた。

特に困ることは、嫁は預かってからすぐに内職をしないことである。期限が一週間あるので、毎日少しずつすれば、一人でも出来るはずである。なのに嫁はラスト3日からする。そのため、しわ寄せは僕や嫁のお母さんに及ぶのである。
もっと悪い状況になったのは、お母さんのシールの貼り方がダメだと嫁が言い出した時だった。
もう、お母さんにはまかせられないと言い出し、結局、僕の仕事が増えた。

1個、完成させて約8円。出来上がった荷物を届けるための運転もする僕には報酬が・・・ゼロである。
これでは小林多喜二の『蟹工船』よりひどい。

年末に入り、仕事が忙しいので、一旦、内職を辞めてもらっているが、娘の新学期が始まると、また内職を開始するかもしれない。辛すぎる。

最初は時間がかかっていたスヌーピーのビスケットにセロハンを巻いて、テープで止める作業も、後半は早く、きれいに出来るようになった僕であった。

今週は『ソウ5』。
毎年、ハロウィン明けに全米で公開され、日本では12月頃に公開される『ソウ』シリーズの第5弾。ジグソウが死んだパート3で、どこまで引き伸ばせるのかが課題である『ソウ』シリーズだが、今回もジグソウ役のトビン・ベルは出ていましたね。そういう出し方か!と思いました。

内容パターンは、いつもと変わらない。悪い奴らに仕掛けられた死のゲームと、ジグソウの後継者であるFBI捜査官とジグソウとの因果関係の2つの話が交互に描かれる。
ラスト5分で見せる謎の解決シーンはあいかわらず、なるほど!とは思わせるが、前よりは驚かなくなってしまったかな。

今回も、痛い!し、ひどい!ので、残酷なシーンが苦手な方にはオススメしません。
チラシには「これで最後か?」と書かれていましたが、絶対ラストではありません。続きそうです。

ま、寅さんをみるような感覚で、クセのように毎回見てしまう僕のような人の映画かもしれません。

以上、店長でした。

●2008年12月07日(日)
金曜日の晩に母から電話があり、入院している伯父の調子が良くないと聞いた。あわてて娘であるいとこのマチちゃんにメールをした。ほどなく携帯が鳴り、話しをする。

伯父の容態は危篤ではないが、重篤であるらしい。意識はあるが、良い状態でない。
伯父は亡くなった父の兄で、伯父家族とは親類の中でも一番仲が良い。
伯父は娘の花菜を本当のおじいちゃんのように、とても可愛がってくれている。伯父は僕の父の代わりだと思ってくれているようだ。
病床の伯父は花菜に会いたがっているとのこと、夜中に嫁と相談をした結果、僕と花菜の二人だけで翌日、伯父に会いに行くことにした。日曜日は仕事なので、土曜日一日だけしかない。
九州を日帰りか。なんだか、もったいないような気もしたが、今回は伯父のお見舞いであるので、そんな浮ついた考えをすぐに消した。

次の朝、いとこのマチちゃんとミミちゃん(二人は伯父の娘で姉妹)に連絡を取り、花菜の宿題とDSを持って11時前に自宅を出発、新神戸駅から11時半頃の新幹線に乗る。自由席は初めてだったが、意外と空いているので、オフシーズンは指定席より良いなと思う。
車内で花菜に学校の宿題をさせていると以外に時間が経ち、退屈する間もなく、博多に到着。そこから地下鉄に乗り、姪浜というところまで。姪浜の駅にはマチちゃんが待っていてくれ、そこからさらにタクシーに乗り15分ほどで病院に到着した。
時計は3時過ぎ、ここまで約4時間かかったか。

迷路のような病院で、一回では憶えられないな、と思う。
伯父は4人部屋の左手前のベッドで寝ていた。
鼻には呼吸を助ける酸素を付けている。呼吸は苦しそうだ。マチちゃんが、「お父さん、ヒトっちゃん(僕)と花菜ちゃんが来てくれたよ。」と言った時、伯父は僕らのほうを見、少し笑顔になった。
伯父はゆっくりと手を出す。花菜と僕は手を握る。
それは予想以上に力強くて驚いてしまった。
食べ物を口にすると肺に入って呼吸困難になるため今は絶食状態だそうだ。以前からスマートな伯父ではあったが、ますます痩せてしまっている。言葉も喋ることが出来ず、「あ〜、う〜」としか言えない。でも、僕らの手を握る力は、まだ生命力がみなぎっている様にも思えた。

花菜は伯父のために絵を描き始めた。伯父と花菜が仲良く草原にいる絵。そこには沢山の花と犬と猫がいる。犬は花菜が書いたが、猫は描けないというので、僕が書いた。ついでに猫のウンコまで書いた。

その間も何度か伯父は痰を詰まらせ、吸引機で吸ってもらっている。とても苦しそうだ。1年前までは、花菜の日本舞踊を見に、神戸まで来てくれたのに。もう伯父はこの部屋を出るのは無理なのだろうか?
完成した絵には「はやくよくなってね」と「またあそぼうね」の文字。そして、「スペースワールドにつれてってね」と書かれている。伯父が元気な時に、連れて行くと約束した場所だ。この文字は僕が花菜に書かせた。これは僕の願望だ。春になったら伯父と花菜と家族みんなでスペース・ワールドへ行きたい。心からそう思っている。

伯父は絵を見て、笑顔になり、指で絵に描かれた文字を追っていった。看護士さんが来た時も、指をさして見ろという仕草をする。伯父はとても嬉しそうだった。

マチちゃんは、「本当に花菜ちゃんパワーはすごいね。2日前は熱があって、まったく声も出なかったのに。今日は熱も下がって、うめくようでも声出てたしね。まるで花菜ちゃんが来るの知っとたみたいやね。入院してからは一度も笑ったことなかったのに、花菜ちゃんを見て嬉しそうに笑うんやもんね。」と言っていた。

僕達が来なければならないぐらいだから、容態はかなり悪いのだが、伯父の握る手の力強さを信じ、来年の春には良くなった伯父と花菜が仲良く並んで写真を撮っている姿を想像したい。
病室を出るときシーツから手を出して振っている姿をみて僕はそう思った。

外は晴れているのに、雪がちらほら舞う寒い12月の一日のことである。

今週は『ダイアリー・オブ・デッド』。
上のコラムには似つかわしくない映画だな。
ゾンビ映画の巨匠、ジョージ・A・ロメロの作品。代表作は『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』、『ゾンビ』。
今年68歳の監督はどんなゾンビを作ってくれるのか。

見終わって少しがっかりだった。ストーリーを日記風に手持ちカメラで追う手法、これも『ブレア・ウォッチ』が出る前ならば目新しかったかもしれない。でも今となっては斬新でもなく、ただ、ただ、手振れが視覚的に気分を悪くするぐらいだった。ゾンビも思うほど出てこない。技術が進歩した分、目玉が爆発してドバっとか、鼻から下を銃で吹き飛ばされていても目が動いているだとかはすごいと思ったが、昔ほどの怖さはなかったかな。前回の『ランド・オブ・デッド』ではゾンビに悲哀があったりしたが、僕達の観たいゾンビ映画はそんなところにはないと言ってしまいそうだった。
ま、個人的な意見なので、ファンは観て、感想を聞かせてください。

最後に。観に行った日が、映画の日だったため、平日の朝一にしては意外と人が多かった。お客様は全員、僕の年代のアラウンド40ぐらいの男の人だった。後ろの席からニョキニョキでているホラー好きんのおっさんたちの頭は、『ランド・オブ・デッド』のポスターみたいだった。

以上、店長でした。


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