2008年07月の日記
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●2008年07月26日(土)
今週も小ネタを3つほど。

1、娘の学校が夏休みになった。これで、早起きをしなくて済むと思っていたら、21日からラジオ体操が始まった。
結局、朝6時起きである。ラジオ体操なんか小学校5年生以降、行っていない。つまり、34年ぶりのラジオ体操ということか。

娘は近所の友達と体操をする。僕は少し離れたところで、34年ぶりに身体を動かしている。ここ15年ほど運動らしいことはしていない。メタボな身体は前屈するだけでも悲鳴をあげる。

かと言って、娘や娘の友達の手前、さぼるような体操はできない。思い切り身体を伸ばし、後ろにそらせた時、あまりの痛さに、「ウゲェ!!」と大きな声をあげてしまった。

周りの人が驚くほどの声で、僕は少し、いや、かなり恥ずかしかった。今日で6日目。土、日、祝日も関係なく続くラジオ体操。
出来れば、途中2日ほど雨が降ってほしい。週間天気予報を調べたが晴れが続きそうである。

2、芝居仲間のNさんは、おいしいものを食べると、かなり味わって食べるらしい。
奥さんのエビちゃんが「この人は、パステルのとろけるプリンが、あまりにも美味しかったので、1個を1時間もかけて味わって食べていた。」と言っていた。

すごい、1時間もかけて食べるなんて。こんなに、とろけるプリンを美味しくいただいた人がいたことをパステルに報告してやりたいほどだ。

僕は、パステルのプリンがいくら美味しくても、1分ほどで食べてしまう。この間、娘に0.5秒で、プッチンプリンを吸い込んで見せたら驚いていた。これは、早食いだった僕の父、母の影響だろうか。普通サイズのゼリーやプリンならば、ビリー・ザ・キッド並みに食べる自信さえある。

でも、それはとても下品なことだと分かっているので、家族の前だけでしかしない。やはり、美味しいものは味わって食べたいと思うもの。(思うだけで、相変わらず彩早食いなのだが。)

エビちゃんの発言にNさんは「い、1時間もかけて食べてない!」と言っていた。エビちゃんは「それでも、30分以上はかけて、ゆっくり食べていたやろ。」と言いかえす。何も言えなくなったNさんは、やはり好きなものをじーっくり食べるみたいだな。Nさん、ゴメンね。いつも早食いで。

3、職業柄、良い映画館か悪い映画館かの評判を聞くことも多い。
神戸では比較的新しい映画館Mでのこと。

娘が『崖の上のポニョ』を観たいというので、嫁と僕と娘の座席を前日予約に行った。
窓口で、事前に買った前売り券を出し、席を予約する。ここのスタッフは前売り券を雑に扱う。前売り券にもコレクターがいるほど大事なものなのに、とにかく雑に引きちぎる。席の確認をし、指定券を渡されて、スタッフは「有難うございました。」と。
僕は「すみません。前売りの半券を返してください。」
スタッフ「あ、すみません。」
半券なんか、どちらでも良いと思っているな。1アウト。

映画『20世紀少年』の前売り券が2日前に発売になったので、「ともだちピンバッジ」付きの3枚前売り券を買おうとチケットコーナーへ。しかし、特典のバッジが見つからない。特典を10分ほど探し、スタッフは「すみません。前売り特典はなくなりました。」と。うそつけ!!前売りチケットは束でいっぱいあったぞ!!新人かもしれないが(胸に研修と書いてあった。)、上司にちゃんと聞いて、確認をとって答えろ!見つけけるのが、面倒になったからと言って、勝手に回答をだすな。当然、前売り券は買わなかった。これで、2アウト。

帰りかけて、映画を観る時につくメンバーズカードのポイントを加算してもらうのを忘れていたことに気付く。せこいようだが、1000ポイント(1万円分の映画鑑賞、グッズ購入でつく。)で1回、無料で映画鑑賞できるので、もう一度予約したところへ並ぶ。ポイントをつけてもらうのを忘れていた旨を伝え、加算作業をしてもらう。スタッフのリーダーっぽい人は、「お待たせいたしました。ポイントは加算しましたので。有難うございました。」と。僕は「あのー、メンバーズカード返してください。」と。「あ、すみません。忘れていました。」のスタッフの言葉で、3アウト!チェンジ!!

わずか15分の間(そのうち10分は特典探しで待たされていた時間)で3アウトを僕にくらう映画館は、社員教育を徹底しなくて良いのだろうか?


今週は『崖の上のポニョ』。アニメ界の巨匠、宮崎駿4年ぶりの新作である。今回はCGを一切使わず、手書きという気の遠くなるような作業で作ったそうだ。

僕は、予告編に出てくるポニョのどこか脱力した顔が、気に入ってしまい、どうしても娘と観に行きたかった。娘もTVのCMを観ているうちに、ポニョとポニョの妹たちと主題歌に魅せられたらしく、2人はワクワクして観に行った。珍しく嫁も行くことになり、家族3人では初めての映画鑑賞となった。

何作か難しい内容の作品が続いていたので、今回はシンプルに作られている。子供が観ても難しくない。時間も1時間41分。ギリギリ子供が我慢できる時間かな?子供が沢山出てくるが、声優には子供たちを使っており、子供にも親しみやすく作られていることには好感が持てた。

シンプルな内容とは言え、宮崎アニメなので、いたるところにこだわりの映像がある。例えば、インスタントラーメンのハムをポニョが食べるシーン。ポニョにハムが熱くてハフハフさせるため、2枚あるうちの、下のほうの汁に浸かっているほうのハムを掴ませて食べさせ、熱さにリアリズムを持たせているらししい。
だからと言って、別にそんなことを知らなくても楽しめる。

僕は、途中からポニョの父親、フジモトに感情移入してしまった。

ポニョを過保護すぎるほど可愛がっているため、ポニョから嫌われている父。一旦は連れ戻すのに、またフジモトから逃げてしまうポニョ。人間になって、宗介と暮らしたいポニョに母親、グランマンマーレは「人間になればいいのよ。」といい加減な発言をする。人間では5歳ぐらいのポニョを同い年の宗介に託すという周りの言い分に、しかたなく納得するフジモト。父は最期までポニョに嫌われ、それでも宗介に握手を求め、「ポニョを頼む」と言う。僕は、父であるフジモトが可哀想で涙が出た。

ポニョが人間になれることに喜んでいるみんなの後ろで、立ち尽くすフジモトのショットはとても切なかった。そのカットに気付いた人は少ないかもしれないが。

ラストにもう1つエピソードがあったほうが、良いかとうこと
は賛否両論だろうが、僕は少し先が観たかったかな。だって、宗介の家にいきなりポニョが棲みつくのだから、帰ったらいつのまにか子供が増えているという状況を宗介の父親はどう思ったのかを観たかったから。

エンドロールも笑うほど短く、すっきりしていたのは子供のため用で、大変良かった。

いろいろ意見もあるでしょうが、僕は今回の作品、好きです。
是非、ご家族で観に行ってください。

以上、店長でした。



●2008年07月12日(土)
今週は小ネタ3連発です。
1、僕は自転車で通勤している。いつもJR神戸駅前を通る。
ここら辺りでは路上ミュージシャンが良く演奏している。常連さんは南米のグループだ。前は3人ぐらいで演奏していたのだが、神戸駅は三宮や元町と違い、あまりCDは売れないらしく、3人が2人になり、最後には笛のおじさん1人になった。カラオケに合わせて独りで南米の笛を吹くおじさんは、上手なのだが、少し寂しい。

仕事が終わって自転車で神戸駅前を通った時、路上ミュージシャンを発見。黒い帽子にちりちりカールしたロングヘアーはブロンド色。やせた色白の男の人だった。ギターを弾きながら、彼の唄った歌は・・・「腐った目でバカにされたい〜♪」だった。
僕は・・・腐った目でバカにされたくない。腐った目の奴にバカにされたら、そいつをグーで30発はパーンチ!!だ。

君は若いのに腐った目の人間にバカにされたいか?本当か?
その夜、気になった一節だった。

2、今度は店に行く時の自転車でのこと。前にOLさんが歩いていた。若い女の子らしく、流行の髪型で、スレンダーな体系。OLさんだとわかったのはブラウスにチェックのベストとスカートの制服だったから。そのOLさんはお昼休みだったのか、手にはコンビニの袋を持ていた。

僕はそのOLさんを自転車で追い抜く。追い抜く瞬間・・・信じられない音が「ブブーッ!!」と鳴った。

エ〜!!プーですか?お屁ですか?オ、奈良ですか?

僕は通り過ぎる際に・・・顔は見ませんでした。極力何も聞かなかったふりで、少し急ぎぎみに走り去りました。
もし振り向いたらOLさんは、舌咬んで、自決するかもしれないから。

家に帰って嫁に話すと「顔見たったら良かったのに。」と。
この鬼畜め。僕は紳士だからそんなことは絶対しない。
その夜、「やっぱり顔、見といたら良かった。」と後悔する紳士じゃない僕が頭の中でつぶやいた。

3、僕のお店のある元町には、ノラペルシャ猫がいる。白くてふさふさの毛である。ノラなので、ゴミ箱をあさった後は、汚れた毛並みの時もある。

それでも彼(彼女かもしれない)は堂々と街を闊歩している。人間なんか無視だ。

きっと君は、誰かに飼われていて、捨てられたのかもしれない。以前は食事や寝る場所に困らなかったかもしれない。
でも君は自由を手に入れた。

君は普通の雑種ノラとは違うので、人間も余分に気を使ってくれ、エサもくれるかもしれない。その利点を生かして君はこれかもも自由に生きてゆくのだろう。誰にこびることもなく。

その夜、そんなペルシャが少し羨ましくなった僕であった。

今週は『スピード・レーサー』。
僕らは『マッハGO!GO!』だし、スピード・レーサーという名前ではなく、三船ゴウの世代だ。

あのマッハ号が実物として出現し、あのジャンプを見せてくれるのかとワクワク期待度マックスだった。

たしかにジャンプした。あの独特のジャンプ音とともに。でも、全編CGの世界は、マンガの世界だった。一切ロケなし。スタジオ撮りのCG処理映画である。監督は『バウンド』、『マトリックス』、『Vフォー・ベンデッタ』のウォシャウスキー兄弟なので、失敗作ではない。原作に忠実なキャラクターは古いファンでも満足させてくれる。
ジョン・グッドマンのパパ、スーザン・サランドンのママ、クリスティーナ・リッチのミッチ(これはマッハGO!GO!の時の名前です。)、マシュー・フォックスの覆面レーサー、ゴウ役の
エミール・ハーシュも雰囲気はある。

ここまでキャラに問題がないのならば、実物のマッハ号でロケをしてほしかった。ジャンプはCGでも、カッターぐらいは作って木を切ってほしかった。あまりにもCGだとマンガそのもので車に現実味が無いのは残念かな。敵の車のタイヤパンク攻撃に盾でカキン、カキンは興ざめだった。

そんな思いのなか、ラストのエンドロール。原作の吉田竜夫(竜の子プロ)という文字が出たとき(ここには日本語字幕も付いている。)は小学生の僕が甦るほど感動した。ラストの曲も最高だ。アメリカでの「GO!スピード・レーサー♪」と日本での「マッハGO!GO!〜♪」の主題歌同士がコラボした曲は、CDとして販売していないらしいが、着メロ配信されているらしい。僕は携帯にダウンロードしてもらおうと思っている。(してもらおうと言うのは自分ではダウンロードしたことがないので、詳しい人にしてもらおうかと・・・よろしくねケルビーノさん。)

子供にもわかりやすい内容なので、男の子がいるお父さんは吹き替え版でも連れて行ってあげて下さい。

以上、店長でした。



●2008年07月06日(日)
10日ほど前に、学校でもメソメソ泣き、お弁当もほとんど食べずに持って帰ってくる娘に嫁がキレた。
仕事中の僕に娘は携帯で泣きながら電話をかけてくる。
「ママが怒って、明日から電車一人で乗って行きなさいって言うの。お弁当も食べないなら作らないって言うの。」

娘は4月から私立の小学校に通っている。家から学校へは自転車、電車、バスとたくさんの乗り物に乗らなければならない。
まだ6歳の娘には確かに大変な通学だ。

仕事が終わり、家へ帰ると嫁はお怒りモードだった。
娘はベッドで僕と嫁の会話を聞いている。
説得する僕。聞き入れない嫁。心配で眠ることが出来ない娘。

夜遅くまで話し合って、少し怒りが治まりかけた嫁と出した結果は、
1、次の日のお弁当だけは、けじめとしてママは作らず、パパである僕が作る。(あー5時半起きだ。料理が得意な自分の才能が悲しい。)次の次の日からはママが作る。
2、嫁は神戸駅から兵庫駅まで(ひと駅)乗って下りる。元町駅(神戸駅のひとつ前の駅)から乗っていらっしゃる同じ学校の3年生のお姉様(女の子ばかりの学校なので、先輩はお姉様と呼ぶらしい。)に舞子駅まで連れて行ってもらい、さらにバスにも乗せてもらう。

そこで、僕は・・・2人より先に家を出て、神戸駅で待ち伏せし、違う車両の同じ電車に乗って後をつけ、無事バスに乗るかを見届ける。当然だが、娘には気付かれずに隠密裏にでだ。

かなりドキドキして、その日の夜は寝ることが出来なかった。
朝5時半に起きて、ロールパンのサンドイッチを2種類(ツナとタマゴ)作り、デザートにみかんの缶詰も待たせ、家で、すでに涙ぐんでいる娘を置いて先に家を出、神戸駅で待ち伏せをする。あわてて出たので、Tシャツにサンダルという姿だった。通勤ラッシュのサラリーマンが多いのに、僕はラフ過ぎる格好で娘たちの到着を待っていた。

いつも乗る電車の一両目に2人は乗る。僕は三両目に乗り込む。
嫁は次の兵庫駅で下りる。僕は二両目、一両目と少しずつ近づいた。一両目の電車の一番後ろで娘の様子をうかがうが、一番前なので小さい娘の姿は見えない。舞子駅で娘、下車。お姉様に手をつながれた娘は片手に白いタオルを持ち、涙を拭きながら階段を上がっていった。
僕はゆっくり後をつけて、遠くからバスに乗るまで見張る。

帰りの電車は、通勤ラッシュのピークとなり、家へ帰り着いた時はヘロヘロだった。

それから毎日、娘は泣きながら学校へ行った。学校でも1時間目ぐらいまでは泣いているらしい。
災難なのは3年生のお姉様である。泣き虫を連れていかなければならないのは、かなり辛い。自分が泣かせているようようにだって見えるものね。
3日後、お姉様は同じ電車に乗ってこなかった。次の日も。
しかたがないので、舞子駅のひとつ手前の垂水駅で嫁は下り、下りてすぐ後ろの車両に再び乗り込み、娘の後をつけている。
いつも嫁が下りる時は、号泣だそうである。かわいそうだが、試練だと自分に言い聞かせ、僕は毎日送り出している。

そんな娘も、あと一週間ほどで夏休みだと分かってきたみたいで、なんと今週最後の金曜日は泣かずに行ったらしい。
帰ってすぐに、おばあちゃんである僕の母に電話で報告していた。(母もかなり心配しており、毎日朝8時ごろには電話をしてきていた。)

単純な保護者たちは、よかったと喜んで、僕は仕事へ行った。夕方、帰宅した娘から電話。「パパ。今日は泣かずに一人で行ったよ。それでね・・・」
キターッ!!何か買わされる!!案の定、粘土で作るアクセサリーセット2665円を買わされる羽目になった。

娘に甘い僕だからしかたがないが・・・花菜(娘の名前)、わかっているやろな。月曜日から一回でも泣いたら、アクセサリーセットは没収やからな。とはいえ、パパは花菜が少し大人になったようで、嬉しくて、少し寂しいよ。

今週は『ミラクル7号』。
『少林サッカー』、『カンフー・ハッスル』のチャウ・シンチー、久々の新作だ。貧しい親子の前に現れた宇宙人、宇宙人ならば何でも出来る。生活が楽に・・と思っていたら、意外と何も出来ない宇宙人だったりして、という内容だ。

今回はハデなアクションも無い。CG場面は沢山あるが、『少林サッカー』ほどの目新しさもない。でも、なんだか心が気持ちよいんだよな。単純な話なのだが、香港映画の古き良き感覚が残っており、飽きずに楽しめた。
チャウ・シンチーはしょぼい中年が似合いすぎるほど似合っていたし、息子役のディキー・チャウは本当は女の子なのに、男の子にし見えなかった。
大爆笑というほどではなかったが、今までの映画のオマージュシーンもあり、シンチー作品ファンは楽しめる。
ミラクル7号ことナナちゃんは、とてもかわいいので、スタッフのKさんは携帯の待ち受けにするぐらい、今はナナちゃんファンである。劇中で使われる曲、「サニー」(ボニーMのディスコバージョンのほう)も何故かしっくりきて良かった。

大絶賛ではなかったが、90分弱の上映時間は退屈せずに楽しめた。オススメにいれても差し支えがない出来でした。
どうぞ、観に行ってください。

最後に、香港のお金持ちが通う小学校の女子教員は映画みたいにスリットの入ったチャイナドレスなのだろうか?もしそうならば、な、なんと・・・すばしいことだろうか。

以上店長でした。(シメが少しエロで、失敗したかな?)


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