2008年06月の日記
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●2008年06月15日(日)
最近、マンガ喫茶に行くようになった。1時間ほど休憩時間がある時、週一回ぐらいのペースで。

僕の行くマンガ喫茶は、最近流行りのパソコンがあって、寝泊り出来て、シャワーもあるところではなく、純粋にマンガのみ(雑誌も少しある。)のお店だ。値段も1時間ならばフリードリンク付きで280円。ドリンクバーでコーラ飲んで、コーヒー飲んで、コーンスープ飲んでと、確実に3杯は飲んだりする。さらにポップコーンなんかも食べられちゃうのでお得である。

そう言えば、マンガをじっくり読むなんて何十年ぶりだろう。大学生の頃はよく読んだなぁ(ねえ、和歌山のS君)。
少年ジャンプ、サンデー、マガジン、ヤングジャンプ、ヤングマガジン、コミック・モーニング、ビッグコッミク・オリジナル、まんがくらぶなどなど。誰かが読み終わったマンガも回し読みをするので、かなりの数だった。
でも、大学卒業と同時に僕はマンガを辞めた。社会人になってもマンガを読むなんて・・・と勝手に決め事をしていたのだ。失敗だった。何十年ぶりに読むマンガはかなり面白い!へたな小説や映画よりも面白い作品が沢山ある。(ま、カスのようなマンガもあるが・・・。)マンガがTVドラマ化、映画化される理由もわかる気がする。

そんな僕が今、はまっているのはDMCこと『デトロイト・メタル・シティ』。もう大爆笑である。スタッフのKさんが、松山ケンイチでこの夏、映画化されるので、予習を兼ねてコミック5巻買ってきた。あまりにも下品な内容なので、家に持って返ることが出来ず、シネマインク.に置いている。

この下品さは文字で書くことが出来ないので、読んだことが無い人は一度読んでみてください。強烈です。マンガで笑ったのは、『じゃりん子チエ』でテツがシャッターに挟まれたエピソードを読んだ時以来です。笑いに厳しい僕を笑わせるとは、さすがクラウザーさんだ!!(*注:クラウザーさんはDMCの主人公、ヨハネ・クラウザーU世のこと。クラウザーには、さん付けで呼ばなければいけない。)

45歳にして再び、マンガの奥深さを知った晩春であった。(なんだ?このシメ方は。)

今週は『ザ・マジックアワー』。三谷幸喜監督作である。僕は彼が主宰する『東京サンシャインボーイズ』のお芝居を沢山観ている。劇団関西初お目見えの『なにもそこまで』も神戸オリエンタルホテルまで観に行ったし、休団宣言作『罠』も2バージョンとも観に行った。
映画も『ラジオの時間』、『THE有頂天ホテル』は観ている。(『みんなのいえ』は残念ながら観ていない。)
三谷作品にはシュチュエーションコメディという独特のノリがある。いろいろなハプニングの中で登場人物たちが巻き起こすアタフタで笑わせるスタイルだ。それが新鮮で、一時期はかなり笑わせてくれた。
でも、何故だろう?ある時期からパターンが見えてきて、笑えなくなってきた。

今回もやはり同じパターンが見えてきて、中盤から笑えなくなってきた。ラストも少し強引な気がしたし、前作『THE有頂天ホテル』ほどのスマートさ感じられなかった。
ただ、役者の面白さは佐藤浩市、西田敏行をはじめ、バツグンなので、2時間16分をあきることなく、楽しく観ることはできます。あと、前作のキャラクターが同じ役で登場するのは笑えます。

大絶賛ではありませんが、合格点はあげることが出来る作品です。
DMCを読んだ後に『ザ・マジックアワー』を観たからかな?どうも映画が生ぬるく思えた。

以上、店長でした。

●2008年06月07日(土)
結婚して変わったことは、自分の周りに「かわいいもの」が存在するようになったことである。娘が生まれてそれはさらに加速した。

例えばトイレにはドレスを着たテディベアがいる。こちらを見つめる直立不動のアンパンマンとポケモンもいる。トイレットペーパーのところには「ウンチかな?オシッコかな?」と喋るしまじろうがいた。慣れるまでは落ち着いて用をたせなかった。
ベッドや部屋のいたるとことろにぬいぐるみが有り、食器にはミッキーやプーさん、プリキュアがプリントされている。
結婚までの38年間の僕には「かっこいいもの」は必要でも、「かわいいもの」は必要なかった。今だから言えるが、ヌイグルミを貰っても、それは迷惑の何物でもなかった。(今までに、ヌイグルミを頂いた方々、ごめんなさい。僕はフィギュア系は好きですが、ヌイグルミは嫌いだったので、結婚した時に全てチャリティバザーとして寄付しました。)

持ち物もそうである。この間、講師を務める看護学校で、時間割担当の主任先生と話すことになった時、その先生は僕のスケジュール帳を見て、「あら、先生の手帳かわいいですね。」と言った。そう、僕のスケジュール帳はセサミストリートのキャラクターでいっぱいだった。エルモも、クッキーモンスターもいる。「ハハハ・・・嫁が買ってきたスケジュール帳でして・・・。」と言い訳をしながら45歳のオッサンは照れた。
け、結婚するまでは黒の渋いスケジュール帳しか買わなかったのに。
僕の通勤用のリュックには娘が作ってくれたピンク色のお守が付いているし、携帯ストラップには娘のお土産のイルカが付いていたりする。
かっこいいものが好きな僕は今、かわいいものに囲まれて生活をしている。「ま、これはこれで良いか。」とウサハナちゃんのプリントされたプラスティックのコップでアイスオーレを飲む僕であった。

今週は『僕の彼女はサイボーグ』。
僕が数年前にその年のベストワンに選んだ『猟奇的な彼女』の監督、クァク・ジェヨンの『彼女3部作』の最終版である。
韓国の監督が日本の俳優を使って撮影することもかなり興味深かったが、ロケ場所の8割がわが街、神戸だということで、ますます気になる映画になった。
事実、お店のある元町周辺はかなりロケが行われ、南京街や元町大丸周辺では、ロケ隊が準備してる風景を何度となく見た。
綾瀬はるかちゃんはいないかと思ったが、撮影のほとんどは夜遅く行われていたみたいで、一度も見ることはできなかったが。

ここ何年かは、神戸でのロケが多い。金城武主演の『死神の精度』もそうだし、ジャッキー・チェンの『新宿事件(香港タイトル)』なんか、自宅の近くで連日撮影していた。これは神戸フィルム・オフィスというロケ地を代行で提供する団体のご尽力である。もっと神戸でロケをして、いろんな映画の撮影名所を見に人々が訪れるようになれば良いな。そんでもって、当シネマインク.なんかもロケに使ってください。場所をお貸しします。

ちょっと脱線したな。で、映画はといえば・・・正直、悪くはないのだが、『猟奇〜』ほどのインパクトはなかったかな。

綾瀬はるかちゃんは絶対的にかわいいし、今僕が一押しの俳優である小出恵介君も好演している。でも、なんだかどこかで見た映画のつなぎ合わせのようで、新鮮さがなかった。あえて全部書かないが、辻つまの合わないシーンも沢山あった。これが韓国映画ならば多少おおざっぱでも、この国の人たちはこうか・・・と納得できたのかもしれない。しかし最近ディティールにこだわる日本映画を観ていたからか、辻つまが合わないとどうも興ざめしてしまうのである。
ただ1箇所、僕が涙チョチョ切れそうになったところがある。ジロー(小出恵介)の震災でなくなった村へタイムスリップをするシーンだ。僕はこのシーンのスタルジックさや、おばあちゃんが手を振ってお迎えにきているシーンに心が震えたのだった。実際これは、阪神大震災で街が潰された経験の僕が、子供時代を思ってジーンときただけかもしれない。スタッフのKさんは、あのシーンはいらないと言っていたし、街(村?)並みやジローの宝物は僕が子供だった1960年代のもので、ジローが子供の頃の1980年後半では決してない。(辻つまの合わないところの1つである。)
ジローのおばあさんだと思っていた人は、本当はお母さんだという設定もいらない。
ではあるが、僕はあのシーンが印象に残っている。映画とは個人の思い入れで感じ方も変わるものだと、改めて思った。

最後まで観た感想としては、
1、神戸の街はやっぱりキレイだ。
2、綾瀬はるかちゃんはかわいいけど、大食いする時は
  少しブサイクな顔をする。

ま、純愛ものが好きな方は観て下さい。あと、綾瀬はるかちゃんファンは彼女の衣装チェンジだけでも観る価値十分にありです。

以上、店長でした。


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