|
●2008年05月31日(土)
僕が自転車に乗っていると、よく警察の職務質問に合う。 それは僕が無灯火で、100円均一で買ったカギ(ワイヤー式のやつ)を使っているからだと思う。 多いときは月に3回は止められる。最初の頃は、腹を立てて対応していたが、最近は質問を受けることを楽しんでいる。以下は僕と警察官たちとの会話である。 「ちょっと、すみません。そこの自転車、止まってください。」 「なんでしょうか?」 「ちょっとよろしいですか?自転車、無灯火でしたけど。」 「見てください。線が切れているでしょう。この間、止めていたら切れていたんです。切られたのかもしれません。」 「ならば、直さないと。」 「直す暇がなかったので。それで、電池式のライトを買って取り付けたのですが、その後、止めている時に誰かに壊されました。ほれ。(と壊された跡を見せる。)」 「あー、本当ですね。カギはどうしました?」 「この自転車、もともとは家内のなんですけど、一度盗まれまして、返ってきたんですが、盗んだ犯人に鍵が壊されていました。それで、このワイヤー式を代替で使っています。」 「登録シールがないですが。」 「それもね、盗まれた時にはがされたみたいで、見つかった時にはありませんでした。盗難届けを出しに警察署に行ったら、警察の人に『そりゃー、見つからんなぁ。きっと自転車は今頃、東南アジアかロシアやな。』と言われました。僕が『じゃあ、盗難シールは意味ないんですか?』と聞くと、その警察の人は『はがされたらなぁー。それに外国じゃあなぁー。』と言われました。それならいちいち300円出して登録する必要がないと思い、以降登録していません。」 「それでも、自転車の車体番号があるので、はがされていても登録さえしていれば、そこから調べられます。」 「ならば僕が車体番号を控えて、盗まれた時にその番号を報告すれば問題ないですよね。それに盗まれた時に車体番号を消そうとした形跡があります。これを完全に消されてしまえば調べようがないじゃないですか。ね、やっぱり意味が無い。」 この辺りで、警官は苦笑いをし、僕の自転車が盗品でないことを車体番号から確認出来、「お気をつけて。」と去って行く。そこで終われば僕も「ご苦労様。」と言って去る。 しかし、たまに嫌味な人は「登録シールを貼ってないと、今後もよく警察に止められますよ。」と付け加える。 それを言われると僕は「かまいません。同じ回答を再びします。」と言いかえす。そこで警察とのコミュニケーションは完全に終わり。 質問途中で、いつも名前や住所を聞くので、自ら堂々と免許証を差し出し、身元を調べてもらう。意外とパトカーが急に止まって僕に質問するのは、慣れると楽しい。だいたい仕事の帰りに捕まるので、自宅へ帰って嫁に、「今日も捕まってなー。」といきさつを嬉しそうに話す。嫁はあきれた顔で「警察の人も災難やな。あんたなんか捕まえて。」とため息をつく。 一度なんか警察官の言っていることが理不尽だったので、その理由を納得するまで派出所に1時間半、居座ったことがあった。その時は、県警本部に問い合わせさせたり、法規を調べさせたりして説明をしてもらった。その間で、道を聞きに来た外国人に美術館の場所を僕のほうが詳しかったので説明してあげたりした。 警察の皆さん、僕は嫌がらせをしている訳ではありません。僕は理不尽なことが嫌いなだけです。いつでも職務質問してください。 今週は『山のあなた〜徳市の恋』。 1938年の清水宏監督の『按摩と女』を完全リメイクしたそうだ。監督はなんと石井克人。『鮫肌男と桃尻女』などの作品から想像もつかない、のんびりとした作品だ。ま、その片鱗は『茶の味』にもあったけどね。僕は石井作品(グラスホッパーの作品)が好きななので、何かすごい裏切りを劇中でしてくれるかと思っていたが、本当にスタンダードな作り方で終わったので、違う意味で裏切られたかな。 当日の劇場も年配のお客様が9割を占めていた。大きな事件が起こるわけでもなく、退屈と言えばそれまでなのだろうが、でも何だろう?あののほほーんとした感覚は。本当に温泉につかったような居心地の良い映画だった。草g君は役者としてもさすがだった。草g君ファンの僕の母にはオススメしたい。 何より注目すべきはマイコ。この映画のTVの舞台挨拶で見た時は、こんな西洋っぽい女性が、着物姿とはなぁー?と思っていたが、驚くほど着物が似合う色白の美人で登場した時にはやられたと思った。 思えば、『Party7』の小林明美や『茶の味』の土屋アンナのように石井監督は女性のチョイスがなかなか素晴らしい。この人が?!という役柄にキャスティングする妙があるのかもしれない。 決して上手い演技ではないが、マイコには今後注目したいな。 あと、石井監督得意のウ○コは健在でした。(学生たちが出てくるシーンにお約束のように登場します。) ゆったりしたい人にはオススメです。(ただし、寝不足で観に行くと寝てしまうかもしれません。) 以上、店長でした。
|