2007年11月の日記
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●2007年11月24日(土)
昨日、バレエの発表会を家族3人で観に行った。
お芝居仲間Nさんの奥さん、エビちゃんが出演していたからだ。
初めて観るバレエだった。

だいたい僕の生活にあるのは、それとは真逆の日本舞踊だったからね。初めて観るバレエは華やかだった。クラッシクに合わせてグルグル回ったり、ジャンプしたり、女性は姿勢良くポーズを決めたり、男性はタイツモッコリだったりと・・・独自の世界はかなり楽しかった。娘は会場を出てクルクル回りながら、「習いたい!」と言ったので、僕は「今度な。」とはぐらかしておいた。バレエなんか習われた日にゃ、家計が火の車だ。(それには理由があるのだが、嫁に口止めされている。このコーナーを読んでいる知り合いが多いからだそうだ。それについては書きたいのだが、来年書きます。)

エビちゃんはクラッシクとは違い、創作ダンスを踊っていた。いつもバレエを習っているとは聞いていたが、つま先立ちで飛び跳ねるエビちゃんを観て「本当にバレエをしていたんだな。」と感心してしまった。いつものエビちゃんとは違う一面を見せてもらったような気がした。

そう言えば、Sさんというバレエの先生の友達がいたな。
Sさんはピッコロ舞台技術学校の同期生で、外見は美人で、清楚なお嬢様なのだが、知れば知るほど大ボケ野郎だった。

ある日。僕に「穴見さん、私一週間寝ずに遊んだことがあって・・・」と言う。「Sさん!ぜんぜん寝むなかったのか?」と僕。Sさんは「途中で眠くなったけど、とっても利くマムシドリンクを見つけて、一週間もったよ。今度、穴見さんにも教えるね。」って、俺は毎日寝るから、そんなものいらない。

別の日。僕に「今度、バレエカンパニーのオブザーバーとしてアメリカ公演へ着いて行くの。」と言う。僕は「じゃあ、Sさん。●月●日の12時に、ゴールデンゲートブリッジで待ち合わせな。」と冗談で言ったのに、Sさんは予定表を見ながら本気で「ごめんなさい。×月×日に変えてもらえたら行けるかも。」って、俺は行かないよ、本当。

又、別の日。僕にヴィトンの宝石箱を見せて、「この中に、婚約指輪を入れるの。」と言う。僕は、「おーSさん、結婚するんか?」と聞いた。Sさんは「予定はない・・・」と寂しく答えた。Sさんは彼氏に結婚をせがんだが、断られたそうである。Sさんは女アッシーさんにも使われているようであった・・・。

こんなSさんと舞台技術学校の卒業公演でピンスポット(照明)を一緒にしたことがある。その時は僕がピンスポットのチーフで、もう一人、プロで仕事もしているK君と3人で組んだのだが、Sさんのボケのかましっぱなしに僕が怒っている姿をK君が大爆笑で見ているという光景は今でも忘れられない思い出となっている。K君は終わった後、僕に「こんなに笑えた照明は初めてでした。」と言っていた。

ひとかどの芸術家は変わり者が多いと聞くが、うちの母を含めてその通りだと思う。Sさん、お元気ですか?長らくお会いしていませんが、娘にどうしてもバレエを習わせないといけなくなったら、連絡します。そのときはサービス料金で宜しくねっ!(ゆうとぴあ風)

今週は『ソウW』。人気の『ソウ』シリーズ第4弾である。僕は全シリーズを観ているので、どんどん残虐になっているから本当は怖くて辞めたいのだが、内容が前回と続いてしまうので観なければならないと泣きの涙で思っている。

前作『ソウV』では、主演のジグソウとアシスタントのアマンダが死んだはずだ。では、『ソウW』はどう展開するのか? いやいや、ゲームはまだ続くのである。なんだか無理やりな気もするが、つじつまは合わせている。

一番気持ち悪かったのは、オープニングのジグソウ(トビン・ベル)の遺体解剖シーン。これはかなり気分が悪くなる。胃の中から出てくるテープにより再びゲームが始まちゃうんだ、これが。
展開はいつも通りのノンストップなスリラー。最後まで、あっと言う間に連れてってくれるのは、この手の映画としては成功なのだろう。

ジグソウは自分が末期ガンなのに、命を粗末にする人間がいることを許せず、命の大切さを教えるためにゲームを仕掛けるということがきっかけだったとはずだが、今回は元妻の登場により、もう一つの道義付けが出てくる。これも無理やり合わせた感じがしないでもないが、ちょっとジグソウにも同情してしまった。

ラストのドンデン返しも、いつも通り「おぉー!」と言わせるが、前作よりは驚かなかったかな?意外と人間関係が複雑なので、全3作(時間がない人はせめて3作目だけでも)観て復習することをオススメします。

今回もいちおう合格点?以上、店長でした。



●2007年11月18日(日)
僕の趣味はお芝居である。お芝居を観るのも好きなのだが、劇場に通うには観劇料が高いし、なにより暇がない。最近はもっぱらTVで見る程度。直接観るライブ感の醍醐味はわかっているのだが、残念ながら数年前、嫁と『キャラメルボックス』という劇団に上川隆也さんが出るというので観に行ったきりである。
つまり僕のお芝居とは・・・お芝居をするほうである。

お芝居をすると言っても、僕は役者はしない。大学時代は落語研究会に所属し、人前で喋っていたりもした。そこそこ笑いも取れていたしね。でも、卒業公演を最後に僕は表舞台に立たなくなり、裏方専門になった。

高校の演劇部の顧問をしている時には、尼崎のピッコロ舞台技術学校にも2年間通い、照明の勉強をした。技術学校卒業後はアマチュアの舞台照明を手伝ったりして、小銭ぐらいは稼げていた。それでも、食えるほどではないので、暇な時にだけ行うアルバイトだった。そして僕は高校の教師を辞め、今の映画ショップを始めたので、舞台とは長らく縁がなくなってしまった。

数年前、友人のNさん(Nさんは僕が舞台技術学校に通っていた時に、ピッコロ演劇学校に通っていた。)とお芝居がしたいという話になった。僕もNさんも家族持ちなので、仕事は辞められない。だから、年に1度でも良いから人に観てもらうお芝居をし、アマチュアとしてで良いから、年寄りになるまで長いスタンスで一緒にお芝居をしようと熱く語りあった。

それからは月1回のペースで練習を始めた。メンバーは僕とNさんとNさんの奥さん、エビちゃん。(時々、元裏方仲間のWさんが現れたが。)何度かは練習に参加した人もいたが、公演の予定もないので、一度きりで終わり。やっぱり3人で練習となる。
2年前には友人の役者、Sさんのひとり芝居をプロデュース(僕は作、演出。Nさんは制作と音響。)して公演も行ったが、あいかわらずNさんと僕はお芝居をしていなかった。

1年前に僕のお店に現れたお客さんとお芝居の話になった。月1回、お芝居の練習をしていると話すと、自分も昔、役者になりたくって東京にいたことがある、ぜひ練習に参加したい、と言う。じゃあ、ということで練習の日を伝え、一度参加してもらうことになった。練習の日に彼は、とてっても美人の奥さんを連れてきて、みんなで発声をしたり、エチュードをしたり、本読みをしたり・・・僕らもいつもと違うメンバーで練習するのが刺激になり、その日はとても楽しく終われた。でも、まあ1回きりで今回も終わりかなと思っていたら、次の月も、その次の月も彼らは参加し、もう1年にもなる。

メンバーは、僕とNさんとエビちゃんとケルビーノさんと奥さんのリンちゃんになった。

ケルビーノさんは人なつっこい性格で、誰とでも友達になる。だから彼の人脈はすごい。彼の手助けで、大手書店で、来年2月、シネマインク.の商品フェアをしてもらえることになった。有難うケルビーノさん!(この話は来年詳しくご報告します。)
ケルビーノさんの奥さん、リンちゃんはスタイル抜群の美人である。最初は見学のつもりで参加していたのだが、ノリで一緒に練習をしているうちに、なかなかおもしろい演技をするので、参加してもらうことになった。僕はリンちゃん主役で、一度お芝居が作りたいと創作意欲をかき立てられている。

何故、こんなことを書いたかというと僕ら5人(正確には裏方仲間のWさんにも手伝ってもらうので6人。)で、いよいよ公演をします。予定は3月中旬。内容は大人のための朗読劇。場所は神戸、新開地。劇場は2ヶ月前でないと予約できない所なので、決定ではありませんが、がんばって申し込むつもりです。

自分を追い込まないと、やっぱりしない・・・ということになりそうなので、あえて公に発表しました!

メンバーのみなさん、これでやらなければならなくなりました。がんばりましょう!!!

今週は『バイオハザード3』。
人気ゲームの映画版。『バイオハザード2』では、続編は絶対あるなと思わせる終わりかただった。3年後(『バイオハザード2』は2004年製作)に作られた続編は・・・・うーん、おしい!
悪くはないのだが、前2作ほど話に深みがない。こんなゾンビ(アンデッドという)ぐちゃぐちゃ、バンバンどついて撃ちまくる映画に深みなんかないと言えばそれまでだが、それでも前2作には、どうなるのだろうかと言うドキドキ感があった。
今回は何故だかドキドキしなかった。みょーな脅かしはあるのだが、怖くない。ラストもあっけなく終わるし、アリスのパワーも実力発揮できずという感じだった。

でもアリス役のミラ・ジョヴォヴィッチのアクションは今回もすばらしい。3年前にも書いたが、僕はこの映画でミラが好きになった。綺麗な人だと思っていたが、『フィフス・エレメント』や『ジャンヌ・ダルク』ではわからなかった。映画のプローモーションで、来日するたびにTVで観る彼女は飾らず、気さくで、ますますファンになたった僕である。『バイオ2』ではジル・バレンタイン役、シェンナ・ギロリーがかなり人気だったが、僕はアリス一筋。

だからアリスのミラを観る人にはOKである。ただし、今回はジルは出ないし、クレア役、アリ・ラーターはジルほど目立たないし、アシャンティなんかすぐ死んじゃう。

この映画は女性がカッコイイ作品なので男性陣はどっちでも良いのだが、今回はアリス以外は、男性も女性も印象深い人物がいないと思ってください。

ラストに日本が出てくるので、続編があれば・・・ま、あまり期待しないでおこう。

ミラ・ジョヴォヴィッチのかっこいいところを観たい人にはオススメです。

以上、店長でした。

追伸、 お芝居をする仲間に、もう一人加わることになりました。名前はキンちゃん。190cm以上の身長は小さな劇場向きではないけれど、身体に似合わず、繊細でやさしい性格の持ち主です。これで6人だー!(Wさんを入れて7人ね。)




●2007年11月11日(日)
僕がSという女子高で教師をしていた時の話である。

僕は今と変わらず、人の言うことを聞かない教師だった。授業も独特だったので、生徒は喜んでいたが、他の先生からは目をつけられていた。授業が終わると、教科主任の先生から呼び出しをくらう。
「あの、先生。わたくし、先ほどたまたま先生の教室の前を通ったのですけど、その時、こんな話が聞こえてきましたの。あれはまずいと思いますわ。」
たまたま通ったら、偶然聞いたのか・・・。なんとタイミングの良い先生だろう。
僕は、「わっかりました!!以後、気をつけます!!」と殊勝に答え、次の授業で、
「この間なぁ。話していたこと偶然●●先生が教室の前を歩いて聞いておられたみたいで、注意されたわ。」
と生徒に話す。

こんなことを繰り返していたら半年後、誰も文句は言わなくなった。(見捨てられたんだろうな。)

だから教師の友達は少なかった。ま、こちらもカラいばりの教師ずらと付き合うのはまっぴらごめんだったのだが。

そんな僕にもごく少数だが同僚の友達はいた。その一人、I先生は体育の先生で、女性ながら男前な正確で、美人なのだが、さばさばしていて、こまったことがあったら必ず助けてくれるとても頼りになる人だった。I先生のことを他の仲の良い先生は「姐御」、僕は「ネェやん」と呼んでいた。

ネェやんは、頭も良く、運動神経も抜群で、陸上で全国上位の成績を持っている、そんな完璧なネェやんにも弱点はあった。
それは男運の悪さである。ネェやんの付き合う男性は少なからず問題を抱えていた。

例えば、当時教師だったネェやんは高校生の男の子と付き合っていた。年の差は15歳ほど。自分の教え子と同じ年の高校生では淫行である。でも、ネェやんは真剣だった。結婚も考えていた。相手の男の子は、さすがに将来のことは考えられず、彼は高校卒業と同時に別れてを切り出した。ネェやんはそれから1年以上、彼への想いを引きずっていた。

その次は、阪神大震災で学校が休みの時、パチンコ屋で知り合った従業員。彼は家がないという理由で、ネェやんの部屋で寝泊りし始めた。ネェやんはご両親と一緒に住んでいたので、ご両親はかなり怒っていた。その男は、徐々に暴力を振るいだした。背中には本格的な刺青もあった。かなりやばい状況だったが、なんとか別れることが出来た。その辺りで、ネェやんは先生を辞めてしまった。(お金のことばかり考えているクサレ学校だったから、正解だったけどね。僕も3年後、辞めました。)ネェやんはどん底な状況になった。

そんな、どん底な状況を救ってくれた男は女好きの浮気者だった。
部屋にある化粧品は、いとこが時々泊まりに来るからだと言っていたそうだ。普通ならばわかるようなものなのにね。惚れた男には盲目だった。わがまま放題の男に献身的にネェやんは尽くした。ある日なんか、神戸の南京町まで呼び出しをくらい、いってご飯をご馳走して、「今からどこへ行こうか?」と言った時に男の携帯が鳴る。ネェやんは男にいきなり帰れ!と宣告される。男は他の女と会うはずだ。でも、ネェやんは素直に帰った。そんなことは何度もあった。
男がいとこだと言う女の子と部屋で鉢合わせしたこともあったそうである。2人とも騙されたと怒ったら、男はネェやんにだけ逆ギレし、暴力を振るったそうである。

僕が最後にネェやんに会った時は、その浮気男と別れ話をしている時だった。ある人の家で、ネェやんは泣きながら訴えていた。
僕はネェやんに、「ネェやんが好きな人ならば、誰がなんと言おうと俺はネェやんを応援する。けど、あの男はあかん。やめとき!」と初めて男のことで意見した。
ネェやんは、「そうやね。このままやったらドロ沼やもんね。」と寂しそうに笑って納得していた。
ネェやんは僕らに男と別れて、新しい男を捜すと宣言した。みんなでまた酒でも飲もう!と約束もした。別れ際、車のところで携帯が鳴り、ネェやんは僕らに隠れるように話をし、別れの挨拶もそこそこにすごいスピードで走り去った。さっき別れると言った男のところへ飛んでいったのは丸わかりだった。

ネェやんの車が闇に消え去り、悲しかった・・・。
ネェやんとはそれっきり会っていない。もう10年ほど前になるかな。どうしているんだろうか?幸せであってほしいな。いろいろ助けてくれたもんな、ネェやんに。


今週は『自虐の詩』。元ヤクザで、仕事もせず、稼いだ金を全て持っていくような元ヤクザ、イサオ。そんな男でも笑ってついて行く幸江。すぐに気に入らないことがあるとすぐにちゃぶ台をひっくり返すイサオ、それでもついて行く幸江。ネェやんを少し思い出して悲しかった。

でも観終わった後、僕は少しほっとした気分になった。沢山の不幸の中から幸せを見つけた幸江。中学生の頃に不幸を分かち合った貧乏友達の熊本さん(大人になった熊本さんはアジャ・コングなんだな。)と大人になって会うシーンはかなり泣けた。

この映画で幸せとは何だろうか?と考えさせられた。大きな家に住んで、高級外車に乗り、毎日パーティーな幸せもあれば、晩御飯のお米が暖かくて、生玉子なんかあったりすることが幸せだったりする。人の幸せ具合はそれぞれなんだろうな。

『嫌われ松子』よりどぎつい不幸は少ないし、話はありきたりかもしれないが、最後には気持ちの良い涙が流せると思います。
主演の中谷美紀も阿部寛も良かった。
脇役の西田敏行、カルーセル麻紀、遠藤憲一もさすがだな。
ハズレ映画も多い堤監督だが、これはアタリ!の部類だと僕は思います。

オススメです。以上、店長でした。

●2007年11月03日(土)
先週、生まれて初めて気を失った。

それはほんの少しの間だったと思う。日曜日の朝、元町のお店へ自転車で到着した時、少し息苦しかった。しかし家をいつもより遅く出たため、息も整えず、あわてて飲み物を近くの自動販売機まで買いに行った。

そこは百円均一の自動販売機なので、小銭入れから百円玉を探したのだが、あいにく持っておらず、仕方なく千円札を取り出し、自動販売機に入れた瞬間・・・真っ白になった。

気づいた時は、サラリーマン風の男性が、僕の背中越しに「大丈夫ですか?救急車呼びましょうか?」と声をかけてくれていた。

僕は、その瞬間、倒れたんだと分かった。あんな時は皆さん、どうしますか?僕はカッコ悪いが先に立ち、その男性に「すみません。大丈夫です。」と言って起き上がった。まだ少しフラフラする。倒れた時に左側の頭をコンクリートに打ちつけたらしい。かなり痛い。でも、この場を早く逃げたかった僕は自動販売機に近づき、お釣900円を取り、飲み物を取った。飲み物は僕が買おうとしていたグレープフルーツではなく、ゆずだった。僕は無意識に違うボタンを押していたようだ。

「本当に大丈夫ですか?」と聞く男性に「はい。」とだけ答え、ふらふら歩き始めた。倒れたところの前にパチンコ屋さんがあり、そこの店員さんも僕が倒れるところを見ていたのだろう。その人にも「救急車、呼ばなくて大丈夫ですか?」と声をかけられた。僕は又、「大丈夫です。」と答えた。

店の階段を手すりを持ちながら上がり、イスに座ってしばらくジッとしていた。少しずつフラフラが取れたので店をオープンしたが、いつもの開店時間より15分オーバーしていた。

今思えば倒れていたのは1分もないと思う。でも、僕はかなりショックだった。人間は倒れるんだと、その時何故か初めて実感した。変な表現だが、僕にはそれほど人が気を失うということは他人事だったのだろう。

気持ちが落ち着いてきてから、家の妻に電話した。本当は心配をかけないほうが良いのかもしれないが、もう一度倒れても閉店間際ならば誰も気づかないかもしれないと思ったからだ。妻にいきさつを話し、「もし8時半までに家に帰らなかったら、店に電話をしてくれ。」と頼んだ。

母の会以降は疲れていた。休みもあまりなく、ずっと動いていたように思う。また、この時期の花粉症のせいか、風邪なのかはわからないが、鼻水は垂れるし、喉は痛いし、咳きも止まらず、前々日には病院に行って薬をしこたま、もらっていた。しかし、倒れるとは・・・。原因は何かだろうという考えが頭をグルグル駆け回る。常連のお客様にそのことを話したら、「すぐに動かないほうが良かったんですよ。」と言われた。

僕は44歳だ。風体だけは年齢より若く見えるが、体力はすでに40歳オーバーになっている。少し、気をつけなければ。と、思っていてもまた、無理をしている僕が今、いる。なんとかしなきゃな。

(あ、これを読んだ親戚のお姉ちゃんへ。母はこのことを知りません。心配かけるといけないので内緒にしておいてください。)

今週は『エクスマキナ』。前作『アップルシード』も観たが、今回はどうしようかと迷っていた。ただ、前売り特典のプラダの衣装を着たデュナンの携帯ストラップがほしかった。それで、前売り券を買ってしまいました。

神戸の映画館は公開2週目から朝2回のみの上映となり、ますます観る気持ちがうせていたのだが、チケットを無駄にすることもできず、重い足取りで出かけた。

スタッフのKさんがよく言う。「あまり期待せずに観に行くほうが、意外と良かったということが多いです。」
なるほど!今回の映画もそうだった。意外と面白かったのだ。前回と同様、CGアニメの人間の動きは多少ぎこちない。でも今回はCGでなければ描けないシーンも多数あり、納得させてくれる。とりわけマシンガンから落ちる薬きょうの細かさや、バイクで見せるアクションの素早い動きは、アニメーションでは描けないと思わせた。
内容も複雑そうに見えて、意外と単純なものなので、とりわけ1作目の『アップルシード』を観ていなくても問題はない。(ま、観たほうがわかりやすいけどね。)

ただ、製作がジョン・ウーだそうだが、そこには意味があったのだろうか?衣装デザインがプラダだったので、そのコネはジョン・ウーのおかげなのか?いまひとつ理解できない点だ。彼がかかわっているので、お約束の2丁拳銃は出てきます。

人間とサイボーグとクローンの共存が物語の主旨であるし、それはある意味、人種を超えた世界の共存も意味するのだろう。このこれを良いテーマだと思うか、使い古されたテーマだと思うかは自由だが、僕は1作目より良かったと思う。(1作目も悪くなかったけどね。)

おすすめです。以上、店長でした。







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