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●2007年09月29日(土)
皆さんもご存知の通り、僕は娘を溺愛している。(知らない人はこのコーナー初心者です。)娘は僕が39歳の時に生まれた。中年になってから出来た子供だからか、可愛くてしかたがない。 娘が幼稚園で好きな男の子の話をすると、頭の血管ピキピキ!である。逆にいじわるをされたと聞くと、そいつのカバンに泥をつめこんでやろうとか、尻にカラシを塗ってやろうとかも考える。 今は「パパ、パパ。」と言ってくれるが、小学校の反抗期に入り、無視されるのが怖くて、演劇という逃げ道を作ったりしている。(娘がいなくったってお芝居が僕にはあるさ、と思いたいから。) 年頃になって、彼氏を連れてきても会わないし、結婚式には無理にでも仕事をいれて、欠席してやろうと思っている。当然だが、ろくでもない男を連れて来ようものならば、そいつの車のブレーキオイルを抜いて独りで帰らせ、あの世への片道走行をしてもらおうと思っている。 冗談のように思うが、意外と本気である。娘をを持つ父親ならわかりますよね。 その娘が10月6日に日本舞踊の会で踊る。僕の母が日本舞踊のお師匠さんなので、娘は3歳から習っている。(タダで教えてもらえる習い事なので。)習い始めて半年後には新舞踊の会で初舞台も踏んでいるし、4歳の時には、母のお弟子さんの、おさらい会にも出演した。ただ、それらの会は自前の着物で、化粧をするだけの本格的なものではなかった。 今回は2年ぶりに行う母の会であり、ちゃんとカツラをつけ、おしろいを塗り、途中、衣装チェンジ(玉抜きと言う。)なんかもあったりする本格的な舞台である。 そのため、先週ぐらいから僕ら家族は母も含めて、アタフタ状態である。娘はおばあちゃんである師匠に怒られ、いつもより稽古の日も増やされ、遊び時間がなくなり、踊りが嫌いと言い出す。嫁は当日の着物の着付けを朝6時半ごろに頼んでしまう。母はテンションが高くなり、どっちでも良いことを心配して電話してくる。 九州から親戚も来る。香港からスッチー(今はフライトアテンダントだな。)も来る。東京からアメリカ人(TVの再現フィルムに良く出ています。)も来る。高校の教え子も、幼稚園のお友達も、僕ら夫婦の友人達も、あっちこっちからいっぱい来る。みんな、娘の舞台を見に来るのである。 無事、ちゃんと踊れるのだろうか?と、考えたところで、僕が踊るわけではないので、出来る限り母と娘をサポートしようと思っている。 その時のことは次週?報告します。 今週は『プラネットテラー』。『グラインドハウス』の、もう一作品。こちらはロバート・ロドリゲスが監督。お店のスタッフ、Kさんはこちらのほうが断然おもしろかったと言っていた。『デスプルーフ』も最高(ラスト15分が特にね。)だったので、期待もふくらむ。 映画は期待通り、かなり楽しかった。どろどろで、グロなゾンビはB級ホラー『サンゲリア』を彷彿させる。予告編でも観るチェリー(ローズ・マッゴーワン)の義足マシンガンは、トリガーを引かずにバンバン撃ちまくることが出来たりする。謎の人物、エル・レイ(フレディ・ロドリゲス)はポケットバイクに乗って疾走し、意味もなく銃を回し、ナイフでゾンビを倒してゆく。ブルース・ウィリスの隊長は全身が膨れ上がる。タランティーノは玉がドロドロとろけてしまう。『デスプルーフ』にも出ていた双子のベビーシッターが車を壊す。なんだかB級下品度満載で、映画を観ているうちに楽しくなってきた。 わざとフィルムに傷を入れたような画像にしたり、フィルム一巻喪失のため、内容が飛んでしまったりと当時のB級映画的なことをしているが、映画自体がグラインドハウス的なので、小細工は不要だったかな。 それ以外は、どんなに内容のつじつまが合わなかろうが関係なしにどんどん進んでゆく展開で、バカらしく、素敵だ。B級下品映画大好きな人は是非観てください。 いまのところ『グラインドハウス』の2本は僕にとって今年のN0.1映画です。 以上、店長でした。
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