2007年04月の日記
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●2007年04月28日(土)
最近、買った文庫本での苦い話。

僕は意外と本を読む。ジャンルは小説からエッセイ、ドキュメンタリーといろいろだ。仕事が忙しいので、以前ほどは読めなくなったが、それでも1ヶ月に5冊ぐらいは読むかな。

最近まで読んでいたのは海外のハードボイルド系の刑事もの。僕はこの手の話が大好きだ。昔ならば、フォーサイス、マクベイン、パレツキーなんか(フィーサイスはスパイものか・・・)。

その小説を選んだのは、本屋さんでお勧めベスト本2位だったからだ。僕はオススメ本を買うことが多い。カス本に無駄金を使う勇気が無いからだ。店での仕事が一段落すると、近くのコーヒー店で190円のアメリカンを飲みながら読むのが日課のようになっている。話は変わるが、200円までのコーヒーでおいしいチェーン店ってあります?僕は知りません。そこそこのコーヒーだけならマクドナルドの100円コーヒーでも良いのだが、あそこは(20才前半までのうるさい)子供が多くてゆっくり本を読めない。
なので、倍近く払っても大人しかいない店を選んでいる。

1時間ぐらいでは読めるページもしれているのだが、今回はあえて休憩の時しか読まず、連続ドラマのように次の日を楽しみにして読んでいた。それは連続殺人犯を追う女性FBI捜査官と探偵のサイコスリラーという内容でありきたりといえばありきたりなのだが、いよいよ大詰めの残り30ページになった時である。休憩もそろそろ終りだったので続きを明日と決め、読むのを止めた。

次の日・・・あれ?本が・・・無い!どこだぁ〜?無いぞー。そう、なくしてしまった。あと200ページでも残っているのならば、悔しいが改めて買うのだが、あと30ページじゃあなぁ。犯人は捕まったのか?おとりの男は無事だのか?二人は?どうしよう。本屋で・・・立ち読みするか・・・、雑誌じゃないのに。

今週は『かちこみ ドラゴン・タイガー・ゲート』。香港アクション映画である。平日の朝一だったのでまさかと思ったが、劇場には僕一人。『ハーレーダビッドソン&マルボロマン』を一人で観た記録と並ぶか?と思っていたら、予告編が始まった時に一人入って来た。これで二人になった。最後まで二人だった。
ワースト記録ではなかったが、かなり寂しいものがあった。

映画は意外とおもしろかった。香港のアクションものなので感慨深いものは何もないが、ワイヤーアクションは気持ちよいほど魅せてくれるし、90分ほどの手ごろな内容なのでストレス解消向きかもしれないね。

ただ、アクション監督と主演のドラゴン役、ドニー・イエンの髪の毛がかなりうっとうしく、映画の上映中、ずっと気になってしかたなかった。ビルの屋上で風になびくドニーの髪は鬼太郎よりうっとしく、切ってくれ!!と何度も心の中で叫んでしまった。

ま、ドニーは好きな香港スターなので、それ以外は満足だったのですが。ニコちゃんことニコラス・ツェーのアクションも良かったし、ショーンも少しとぼけた役だったがヌンチャク姿は渋かった。そして何よりドン・ジエちゃんが可愛かった。『至福のとき』の少女は抜け、ちょっぴり大人になったジエちゃんは非常に良い!彼女を観れるだけでも僕はOKだった。ジエちゃん、応援してます。

スカッとしたい人にはお勧めです!香港映画がんばれ!!

以上、店長でした。

●2007年04月22日(日)
年をとると涙もろくなるとは聞いていたが、まさかこれほどとは思わなかった。

僕は「男は人前で泣くものではない」という考え方を貫いてきたので、今、かなり恥ずかしい。涙が流れるようになったきっかけは、やはり阪神淡路大震災の惨劇の中にいた時からだろうな。

レスリー・チャン主演の『流星』を観た時もそうだった。映画の内容自体はチャップリンの『キッド』みたいでたいしたことなかったのだが、ラスト近くでレスリーとティ・ロンがベンチで亡くなった女性のことを話すシーンで僕は号泣だった。理由はティ・ロンのセーターを着て、薄い髪の毛で、メガネ姿が死んだ父親そっくりだったからだ。せつない顔して語るティ・ロンはオヤジそのもので、しかもセーターの柄も僕が海外旅行へ行った時に買ってきたライル&スコットと同じに見えた。その瞬間、涙が止まらなくなってしました。

映画が終わって、明かりがついてからも涙が止まらず、かっこ悪いので、前のシートに頭を付けてごまかしていた。他の客から見ると、そんなに感動する作品かぁ?と思ったに違いない。
当時、付き合っていた頃の嫁も、どう対応してよいのか分からなかったに違いない。
きっと、人には涙腺を刺激するツボがそれぞれにあるのだろうな。

今週は『東京タワー』。この映画の感想をひとことで言うと「くやしい!!」である。何がって?

だって、この映画の原作も読んだし、TVの2時間版も連ドラ版も観ていたので、内容は分かりすぎている、だから泣かされるはずなんかない!と思っていたのに・・・泣かされてしまったからだ。

それはラスト近くでやってきた。樹木希林のオカンが亡くなるシーンもやばかったのだが、それはなんとかのりきったのに。(さすが、僕が一番好きな女優さん。ベッドからゆっくり起き上がり、息を引きとるシーンは名演技だった。)

オカンのお通夜の晩、仕事の原稿催促の電話がかかる。あまりにも無神経な担当者にボクは「あなたの母親が亡くなっても同じことが言えますか?」と怒って電話を切る。そこにオカンの幻影が現れ、「仕事に穴あけたらいけんよ。人に迷惑をかけてはいけんよ。」と言う。ボクは思い直し、今までにないほどのおもしろい原稿を仕上げようと、オカンの横で書き始める。原稿が仕上がったボクは「オカン、疲れたよ。」と言ってオカンの寝ている布団に入り、横になる。

もうここでダメだった。鼻の奥からツーンときて、涙が溢れ出してしまった。隣のペットボトルのお茶をグビグビ飲むオバサンに悟られまいと横を向いて目頭を指でふいていた。

このシーンは原作にはあるのだが、TVでは描いていなかった。TV版では泣かなかったのに・・・やられてしまった。

『東京タワー』の出来事は、どこにでもあるような話なのかもしれい。いつかは家族の誰かがいなくなる。悲しいけど、誰もが経験することである。だからこそ、誰もが身近に感じることができるんだと思う。観終わった人は、誰もが家族のことを思い出し、疎遠になっている親御さんに連絡をとろうと思う、いつもよりちょっと優しく、身体のことなんかを気遣ったりなんかする。
そんな気持ちにさせる1本だった。

ボク役のオダギリジョーは一番リリー・フランキーに似ていて良かったし、樹木希林は何もいわなくても抜群だ。今回は恋愛系の話をほとんど入れず、ボクとオカンと、時々オトンという家族の話を中心としたのは正解だった。その分、松たか子はどっちでもよい役でかわいそうだったけどね。あと、若いときのオカン役、内田也哉子がすれてない演技で良かった。以前、TVで柄本明が「役者は演技をしだすとおもしろくない。」と言っていたが、彼女を見てそれを思い出した。(褒めています。)


老若男女関係なく、観て損はない良い作品でした。是非、観てください。

劇場のエレベーターの中で、泣きすぎのためマスカラが取れて鏡を見ている20才代のかわいい女の子。御両親と観に来られていたみたいだ。(良い娘だ!)父親が「あのー、岡山という人の歌〜」と言ったところで、すかさず娘は「福山雅治!」と訂正していた。福山君のラストに流れる曲も涙を誘います。

以上、店長でした。







●2007年04月08日(日)
今週は『アンフェア』。これにちなんで街で見かけたアンフェアについて。
その1
この間、ユニバーサル・スタジオへ行った時のこと。嫁と娘はスヌーピーのウォーターライドを乗りに行ったので僕は一人噴水の前でぼーっとしていた。そのちょっと離れた所で、息子に説教ををする親父。子供は「パパごめんなさい。」と言って謝っている。親父はかなり怒りながらタバコをふかしながら説教を続けている。タバコをふかしながら・・・ん?タバコ?ここは禁煙の場所だ。
オヤジー!子供を叱るならお前もルール守ろうよ。まわりから見るとアンフェアな人に見えるよ。

その2
大阪へ仕事で行くと最近は、ほぼ立ち寄るお店が『インデアンカレー』。今一番のお気に入りカレーだ。噂には聞いていたが、このカレー好きの僕が1年前まで行っていなかったのは不思議だ。
ここのカレーは見た目アンフェアだ。ルーがご飯の割には少ないような気がする。でもこれが不思議なのだが、この少ない量でちゃんと最後まで食べることが出来る。これが老舗のワザなのか?さすがだ。あえてもう一つアンフェアを言うならば、メニューにコーラがあるのはどうかと思うけどね。隣の若い女の子が「辛い、辛い、めっちゃ辛い!」と言いながらコーラを飲んでいるのはビジュアル的にもカッコ悪かった。

その3
元町商店街は自転車を乗って走ってはいけないのに、かなりの数が走っている。僕は自転車が来るとわざと立ち塞がるように歩いている。この僕に少しでも当たろうものなら、大袈裟にスッ転んで、おおごとにしてやるのに。アンフェアにはアンフェアで、である。

映画版『アンフェア』はかなり楽しみにしていた。TVは再放送だったが見ていたので。TVはかなり面白かった。この時期の満足度ランキング一位だけあって、最後までワクワクさせてくれた。TV放映終了後の2時間スペシャル『コード・ブレイキー』も謎を残す終わり方だったので、どんな話になるのか何ヶ月も前から待ち望んでいた。

でも・・・映画は・・・内容が薄っぺらかった。かなりのレギュラーが死んでしまったからか(役柄でね。)、真犯人と思われる人物が特定できてしまったからか、ラストも特別驚かなかった。
白々しく置かれたダンボールや一棟缶の上に人が落ちてくるなと思ったら、本当に降ってきた。ぜんぜん、意外性がない。

篠原涼子の水に濡れてブラウスから黒のブラジャーが透けるというサービスカットもあったが、それがどうしたという程度だった。

とにかくわざわざ映画にするような脚本じゃないな。TVのスペシャルなら良かったと言えたかもしれない。

一番怒ったのは加藤ローサちゃんが一瞬しか出てこなかったことだ。予告編では、メンバーと一緒に出ていたので期待したのに。まさしくアンフェアな予告編だ。ちなみに常連さんの中に「犯人は加藤ローサじゃないか?」と言っていた人がいたが、それははっきり言って間違いです。だって1分ほどしか出てないもの。

TVシリーズが好きだった人は、一応謎解きができる部分もあるので観に行ってください。

以上、店長でした。


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