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●2006年10月28日(土)
前回の続きである。世の中にはかなりすごい人がいる。リリー・フランキー言うところの『コントの国の人』である。この人たちは別の国から来られた方なので日本での常識は通じない。 友人のWさんの会社には『コントの国の人』が多く集まりやすいらしい。(Wさんもどちらかと言えばおもしろいことに良く出会う人である。) ある人がWさんにいきなり、「W君、時々景色がこんな風に歪んで見えることってあるよね。」と両手を顔の前で90度傾けたそうである。そんなこと日本ではあまりない。 又、ある別の人、Yさんと話しているときに、彼の趣味が盗聴であるとWさんはわかったそうである。その人にそのことを突っ込むと、Yさんは「いえ、僕の場合は盗聴ではありません。傍受(ぼうじゅ)です。」と言い切ったそうである。盗聴と傍受の違いはわかるが、何を基準に自分の行為は盗聴ではないと言い切れるのだろうか? 絶対もてるようなタイプでないそのYさんが自分には彼女がいると言うので、「ならばその彼女の写真を見せろ!」とみんなで言ったそうだ。その時Yさんが持ってきた彼女の写真は、マンションのベランダで女性が洗濯物を干しているもので、少しぼやけた写真は明らかに望遠カメラで外から写したものだったそうだ。 「こ、これは本当に彼女か?」と聞いたWさんにこのストーカーは「彼女です。」と言い切ったそうである。 さすが『コントの国の人』だ!友達にはなりたくないが、半日行動を伴にしてみたい。 今週は『ブラックダリア』。ブライアン・デ・パルマといえば『殺しのドレス』、『ミッドナイト・クロス』、『スカーフェイス』、『カリートの道』など映像美を感じさせるカメラワークでファンも多い。 今回も独自のカメラワークだった。でも、以前より目新しく感じない。今やCG主流なのでどんな角度からもカメラワークが可能になったためか?CGが良いとは言わないが、とりたたて今回の作品に美しさを感じなかった。とくに内容の展開がタラタラしていて、2回もアクビが出てしまった。又、スピード感がない。かっての名作『アンタッチャブル』の駅の階段シーンなんか、スローなのに緊迫感があり、スピード感があったよなー。 役者もジョシュ・ハートネット以外はピンとこなかった。相棒のアーロン・エッカートも『ザ・コア』のほうが良かったぐらい。スカーレット・ヨハンソンもキーパーソンかと思えば、どちらでも良い役だったし、ヒラリー・スワンクなんか先入観からかもしれないが、ぜんぜん色気を感じない。 もう一つの事件もからませているからか、肝心の『ブラックダリア』事件が希薄になっているような気もする。犯人も意外な人物なのに、それがわかった時もフーン、と思っただけだった。 同じ作者の『LAコンフィデンシャル』もいくつか事件がからんでいたが、あれは名作だったよな。 ま、非常にダメというわけでもないので、時間があれば観に行ってください。 以上、店長でした。
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