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●2006年03月25日(土)
娘が言った。「パパ、ジェット先生の映画観てきたん?」そう、我が家ではジェット・リーのことをジェット先生と呼んでいる。ジェット先生は僕と同い年だ。でも、僕の何十倍も濃い人生を歩んで来られているのだろうな。(どうせ、俺の人生、薄っぺらじゃ!) 今週は『スピリット』。ジェット・リーと言うよりはリー・リンチェイの頃の映画のようだった。最近のジェット・リーは現代劇のアクションが多かったためだろう。 この作品には彼の哲学(宗教観)がかなり伺える。戦いは戦いしか生まない。武道の武は戈(ホコ)と止という文字がくっついたもの。つまり暴力を止めるための力こそが武道なのだそうだ。 ラストの中村獅童との戦いで見せたファイトこそジェット・リーが考える仏教の考え方なんどろうと僕は思う。草原で舞うように見せる型は、少林寺NO.1だったころの荒々しさではなく、優雅さを身に付けた40歳を超えた彼の到達点なのかもしれない。 ただ、観た人みんなが言う。「ラストの歌が興ざめだ!」「何で日本人の歌なんだ。しかも暗い歌詞でうっとうしい!!」 配給元や製作側の思惑なのだろうが、見事に外しています。これじゃー唄っているグループのイメージダウンで逆に可愛そうです。 あと、原田眞人は『ラスト・サムライ』と同じような悪役日本人で出ていたが監督は辞めたのだろうか? みんなはいろいろ言うが、僕は結構おもしろかったので観てください。 以上、店長でした。
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