2005年09月の日記
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●2005年09月17日(土)
今月は良いペースで書けている。本来は『今週の店長』という題名の通り1週間に1作の割で映画を観て書かなければいけないのだが、家族持ちの僕が休日に映画など行けるわけもなく、お店が暇で、かつ上映開始時間に間に合うというタイミングがなければなかなか行けないのが現実である。

今週も観に行く時間がなくなるところだった。なぜなら娘が食中毒になってしまったからである。サルモネラ菌なんて名前ぐらいは知っていたが、まさか娘のお腹でそんな菌が増殖するとは思わなかった。

月曜日に熱が出て、お腹を下していたので、てっきり風邪だと思っていたのだが、小児科で調べてもらうと食中毒だというのだ。でも、いったいどこで?僕も嫁も特に食中毒になっていない。するとおばあちゃんである僕の母のところで何か食べたものに?
これを問いつめて、母の与えた食べ物で食中毒になったとしたら、孫命の母は罪の意識にさいなまれ、発狂し、舌を噛んで死んでしまうだろう。それは怖いので、どこで感染したかはあえて追求しないことにした。

娘はお腹が痛いらしく、ずーっと呻いている。下痢もひどく、パンツ型の紙おむつもひどい日には10枚以上ダメにした。大人だったら、いや僕だったら、もう放心状態で立ってもいられないほどの下痢状態だった。やっと今日ぐらいには直りかけてきたみたいだ。(それでもまだ下痢は続いている。)やはり子供が元気でいてくれないとダメだな。夜もトイレに連れて行ったり、お尻をお風呂のシャワーで洗ったりと、おちおち寝てもいられないし、昼間もお腹が痛いので、すぐに「ママー!パパー!」と呼びだしをくらう。

ちょっと調子が良くなってきた娘は食べたい物が浮かぶらしく、たこ焼きやチョコやアイスクリームなどが食べたくなるのだが、お腹の痛さに負け、今は食べるのを断念している。もう少しの辛抱だからな。お腹が治ったらイッパイ食べような。

そんなことで今週は寝不足だったのですが『チャーリーとチョコレート工場』を観てきました。いや、おもしろい!こんな世界、大好きです。

最初からティム・バートン色満載のシーンや音楽で、僕はすっかりカラーに染まってしまった。このダークな感じが嫌いな人はダメかもしれないが、僕にはかなりOK牧場だった。
当然、ウィリー・ウォンカ役のジョニー・デップがうまい!真っ白な顔におろおろする目線など、大袈裟すぎるメイクや演技も嫌味でなく非常に自然なのには驚いた。やはり、デップなくしてはこの映画成り立たなかっただろう。

話の大筋は童話が原作なのでいかにも単純なのだが、そこはバートン監督のうまさ、かなりダークなところを取り入れて大人も見れる作品に仕上がっている。チャーリー以外の子供はみんなとんでもないことになるのだが、死人も出ず、(子供の童話だから当たり前か。)最後の、シュールな歯列矯正器を作ったダークな親父(クリストファー・リー)とウィリーの抱き合うシーンはぎこちなくも暖かい良いシーンに出来上がっていた。

唯一、おい!と思ったのが、チャーリーがゴールデンチケットを手に入れることになるチョコは拾ったお金で買ったことだ。10と書いたお札だから、10ドル(日本円で1100円ぐらい。)拾ったことになる。100円ぐらいなら、拾った金でラッキー!で良いだろうが、1000円以上のお金を交番に届けずにチョコを買う少年が良い子の代表で良いのだろうか。もっと言えば、チョコを売ってるお店のオジさん、あんたゴールデンチケットに驚いているどさくさにまぎれて、チャーリーにおつり返してないやないか!チョコが1枚1000円言うことはないぞ!!

でも、拾ったお金でチョコを買うところは原作にもあるそうだ。ならば人間、完璧に良い人などいないと言いたいんだろうか?ま、クリーンでないといけないと言いながら政治家なんて多少ダークでないとやってられないと僕は思っている。ただ、悪いことがバレたら潔く罪を認め、二度と再選しないでほしいとも思う。

話は少しずれたが、デップ、バートンコンビで又、おもしろい映画に出会えたことに感謝したい。最後に、僕はウンパ・ルンパのおっさん顔がかなり気に入っている。

以上、店長でした。

●2005年09月10日(土)
何かをする時には、利益とは逆の代償を払わなければならないことがある。
突然、『鋼の錬金術師』みたいなことを書いてしまったが、そんな大袈裟なエピソードではない。

娘、花菜が晩御飯のあとのデザートを食べた時の話である。(また娘の話か・・・。と思わず聞いてください。)嫁がパイナップルを出してきた。ちょっと硬そうだったので大丈夫かなと思ったのだが、娘はおいしそうにパクパク食べていた。一人で半分以上もである。そのあと彼女は代償を払わなければいけないことも知らずに。

もうここまで書くとどんな代償かわかったはずである。娘は食べ終わって3分後泣き出した。泣きながらこう言った。
「ひらがひたいの。ひらがー!」訳せばこうである。「舌が痛いの。舌がー!」
そう、少し熟していないパイナップルを食べた代償に彼女は舌の痛みを初体験したのだ。今までにもパイナップルは何度か食べたのだが、少量でよく熟したパイナップルだったため舌が痛くならなかったのだ。
彼女は泣き叫びながら「ひたいよー!ふぁふぁ、なんとくわひてー!(痛いよー!パパ何とかしてー!)」と言っている。僕はすぐに痛いのなおるから我慢しなさいと言うのだが、彼女は我慢できないらしい。今度は口をすぼめてヒュー、ヒューさせながら、つばを出してごまかそうと必死になる。な、花菜。食べ過ぎるとダメなものもあることわかった?気をつけけなきゃ。

娘にはちょっと可哀相だったが、良い経験だと思う父だった。舌は朝起きると直っていたらしい。

今週は『妖怪大戦争』である。僕が子供のときに観た大映映画の『妖怪大戦争』と同じ題名である。僕はガメラシリーズと同時公開されるこの妖怪シリーズが大好きだった。今回の作品にはプロデュースチームとして水木しげる、荒俣宏、京極夏彦、宮部みゆきといった妖怪にくわしいエキスパートも参加している。これはすばらしい!ぜったい観なきゃ!・・・・ただ、監督が三池崇史だ。これが心配だった。

三池のVシネマは嫌いじゃない。どちらかといえば好きだ。彼の作品には勢いがある。ワケがわからなくても、最後に度肝を抜かれるような仕掛けがあって、最初から最後まで一気に見せてくれる。でもそれは裏を返せば、非常に雑な作り方だということだ。やはり、今回もそうだった。

細かい描き方ができていない。なので、話が急に飛んだりする。主役のタダシが戦う理由は家族が危険なのにスネコスリというネズミモドキのためだし、敵役の加藤は小豆と一緒に同化してどうなったのかも描かれていない。えー!と思うシーンが沢山あった。最後の水木御大が出てくるところもメッセージ性があるのだろうが、インパクトが薄かった。

又、小学生ぐらいからの子供にはちょっと興奮するエロシーンが何箇所もでてくる。アギのコスチューム、川姫の太ももをさする少年、ロクロ首のすそチラリなどなど・・・。半立ちの息子を観て、同伴のお母様方はどう思ったのだろうか?子供にはきついし、大人にはゆるい中途半端なエロだった。

ただ、この妖怪は誰かと探すのは面白かった。竹中直人、忌野清志郎のようにわかりやすい妖怪から岡村隆史や田口浩正のようにわかりにくい妖怪まで誰がでているか探すのは面白い。

ばかばかしい映画だと思って観れば良いかも。以上、店長でした。



●2005年09月03日(土)
今日は、家を1時間半前に出た。娘の「たまごっち」を買うために家族3人(僕と嫁と娘)で近くのトイザラスへ行ったのだ。
まさか今頃「たまごっち」が流行っているとは思わなかった。だいたい機械で何かを育てるというのは大の苦手で、前回の流行時もぜんぜーん興味がなかった僕は、娘のお願い攻撃がなければ絶対無視していた一品である。

もっと言わせていただければ、犬や猫をカワイイとは思うが、ペットとして飼いたいとは思わない。犬とはペットというより主従関係、つまり番犬としか考えない僕は、家の中で服を着せて、人間と同じものを食べているペットと呼ばれるたぐいの動物に関しては理解できないのである。(反感買いそうなことを書いてしまった・・・。どうしよう。)

特に僕のマンションではペット禁止なので、ローン35年の我が家を出ていかない限り、ペットとは一生無縁なのである。なので、似非ペットである「たまごっち」ぐらいは買ってやろうと親バカな僕は家族と早起きしたのだ。

オープン15分前に行くとズラーっと人が並び、整理券が配られていた。なんとか娘のほしい色の「たまごっち」は買えたが、オープン時にはもう売り切れていた。よかった!これが買えなかったら、買えるまでオモチャ屋回りをさせられるところだった。どちらにしても僕の飽きっぽいDNAを受け継いだ娘が、せめて2週間ぐらいは遊んでくれることを願う父である。

今週は『ランド・オブ・ザ・デッド』。ゾンビ映画の巨匠ジョージ・A・ロメロ、久しぶりの新作である。

これまでのゾンビには意思がなく、ただただ人の肉を食らうだけだった。でも、今回のゾンビは意思を持っていた。人間に頭を撃ちぬかれ、死んでゆく(もう死んでいるのだが・・・)仲間を見て、怒りを感じ、復讐を誓うゾンビのリーダーが登場する。この映画を観ていくうちに人間の無差別な迫害に対して「がんばれ!ゾンビ」と応援してしまいそうにもなる。

店の常連さんが「この映画で描かれているのはイラク戦争なのだ。自分の勝手で行動し、迫害する人間がアメリカで、迫害に対して復讐するゾンビがイラク人だ。」と言っていた。たしかに、そう考えればあてはまる。だとすれば、高い高層ビルに住んでいる上流階級がブッシュなどのアメリカのエリートで、下層階級の人たちが派遣兵士なのか?うーん、奥が深いな。内容はチャッチイし、ぜんぜん怖くなかったけど・・・。

ラストシーンの人間もゾンビも行き場を求めて彷徨うところは、少し考えさせられた。ま、出来的には暇ならばご覧ください程度です。

以前、居酒屋で友人と鳥のもも焼きを食べていた時に、横で同じ鳥もものお持ち帰りを頼んでいたオバサンの発言を聞いて怒り心頭になった。「あ、その鳥のもも、あんまり塩を振らんといてね。ワンちゃんに食べさせてあげるから。」なにかいオバハン!いつも串の焼き鳥しか食わんワシらが、今日は思い切って、贅沢な気分で、うきうきしながら食していた鳥ももは犬の餌かい!!
オバハン噛んだろか・・・。

以上、店長でした。



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