2003年08月の日記
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●2003年08月24日(日)
僕はマイナー映画が大好きだ。少数の人しか知らない映画で、素晴らしい作品を観ると嬉しくなってくる。お店で映画の話が盛りあがって来た時に「ねぇ、『ローカル・ヒーロー』観た。あれは素朴でジミだけど、とても良いよ。」なんて優越感ぶるのが好きなのである。(別の見方をすれば、とてもやらしい嫌なヤツなのである。)

今でこそ仕事柄、メジャー映画を観る事のほうが多いが、趣味で観ていたころは、ほとんどマイナー映画で、小さな映画館で短期間しかしない映画ばかり選んで観に行っていた。お客は多くても2、30人。少ない時なんか2、3人とかの時もよくあった。ちなみに最小は一人、つまり僕だけというのもあった。(平日の昼に行った『ハーレーダビッドソン&マルボロマン』である。当時は別にガチガチのマイナー映画ではなかったと思うのだが貸切でした。)

この恵まれない映画の中にはダイヤモンドキラキラ映画が埋まっている。マイナー映画の6割はつまらないものなのだが、1割にメジャーなんか鼻くそポイ!の凄い作品がある。例えば『レザボアドッグス』。これなんかビデオで観た人がほとんで、直接劇場で見た人はほとんどいない一本である。このころのタランティーノは素晴らしかった。感性が研ぎ澄まされていた。(ということは今はダメなのか?そうです。ダメです。『キル・ビル』はかなり期待しているんですがね。)

で、今週は『KISSKISS BANGBANG』。これは1割のダイヤモンドとはいかないが、3割の「なかなかヤルやん!」映画です。
とにかく、所要人物の3人が良い!(フィリックス、ババ、ジミー)

お話は、以前は一流だったが歳をとったため腕が鈍り、引退を決意した男フィリックス(ステラン・スカルガルド)。彼が引退後に頼まれた仕事は、30歳を超えてはいるが家から一歩も出たことがなく、子供のように(いや子供の性格のまま)育てられた男ババ(クリス・ペン)の世話役だった。世間の汚れを知らないババを外の世界に連れ出し、大人の男を教えるフィリックス。2人には男同士の奇妙な友情が芽生える。一方、フィリクスの引退を許さない殺し屋組織は彼に育てられた新米の殺し屋ジミー(ポール・ベタニー)をリーダーにしてフィリクス暗殺を計画する。しかしジミーはフィリックスを殺すことが出来ず、次々とフィリックスの刺客である仲間を殺して彼を守る。

映画に流れるハードボイルドな雰囲気も良いが、それにも増してどこか優しさを感じさせる内容は非常に観ていて心地よい。最後にある悲劇や心温まるラストに観て良かったと思える映画です。今回はオススメ。DVDやビデオのレンタルも開始されています。是非、ご覧下さい。

ちなみに僕はレンタルDVDでした。だって忙しくて映画館に三週間ほど行っていないのだもの。あ〜ストレス溜まりそう。来週こそ見に行くぞー!以上、店長でした。

●2003年08月09日(土)
昨日はスゲー台風でした。お店のスタッフ、Kさんと相談して午後4時には臨時閉店しました。なのに神戸に台風が上陸したのは夜遅くでした。こんなんだったら店、早く終わらんでも良かったかな?とも思いましたが、ま、たまには早く帰るのも良いもんだなと愛娘、花菜チャンといっぱい遊んだパパでした。

今週は『ハルク』を観てきました。常連サンのレジーさんが「この映画は『サンダ対ガイラ』やな。」と言っていました。(『サンダ対ガイラ』を知っている人は中年以上の年齢の人か、よっぽど怪獣ものが好きな人です。)たしかにクライマックスは親父と息子版の『サンダ対ガイラ』みたいでした。

僕らが子供のころ見ていた海外TVの『超人ハルク』はヒーロー色が強い子供向けの作品でした。それに対して、今回の映画版は大人向けの話にしているからかでしょうか、怪物に変身するDNAを受け継いでしまった青年の悲劇的な話でした。で、これが良くない!なんか暗くて、たらたら流れるシーンが多いので眠くなりました。

CGのシーンはたしかにスゴイ!もう、ハルクと戦車・ヘリコプター、戦闘機の戦うシーンなんか、凄いプロレスラーが体ひとつで、スーパー・ウェポンに向かっているみたいでなかなか見ごたえがあります。

でも、ハルクが出てこないシーンは暗〜い話が雰囲気を盛り下げ、謎解きである、何故、おばサンに育てられて、親父はどうして今時分になってあらわれたのかとか、母親はどうなったのかとかは、(ラストで解明するのですが、)もう、どうでも良いやと思ってしまいました。

又、クライマックスの前にハルクに変身していないブルースと親父の言い争うシーンなんか、ヘタな演劇を見ているみたいで興ざめでした。

今回のオススメ度ですが、ま。お金と暇があったら行ってください。CGは笑えるぐらい、面白いですから。アメコミヒーローもので、アン・リー監督なので期待してたのになあ。以上、店長でした。


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