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●2008年08月23日(土)
前回の続きである。 何もない豊後荻で、僕たちは昼食をとることになったのだが、駅周辺の繁華街?では食事をする所がなく、途方に暮れていたら、駅にある周辺案内地図にイタリア料理『ニンナ・ナンナ』の文字を見つける。 個人経営のレストランを名所案内の地図に載せるとは、よほど何もないのだな、この荻には。車で10分ほどの所なので、そこで食事をしようと言うことになる。数少ない荻の名所、白水の滝へ行く道の途中らしい。白水の滝は道路の案内看板が、あちこちに出ているので、それを目印に途中までは行けば良いのだ。 走っていると、何箇所かに見逃しそうなほどの小さな看板で『ニンナ・ナンナ』の方向を教えてくれている。本当に見逃しそうなほどの小ささなのだが、他の広告看板がほとんどないので意外と見逃さなかった。 近くへ来た時、あと300メールの看板が出た。これは近いぞ。お腹が空いた娘は、後ろの席でぐずっていたので助かった。 でも、お店はいくら走っても・・・見つからない。 どう考えても1キロ以上は走っている。尋ねようにも人が。 あ、いた!!畑で作業しているおばさん。でも、おばさんがイタリア料理の店を知っているかな?と思って聞いてみると、 「今来た道を、700メートルほど帰ってください。赤い屋根の家がそうです。」と。 おばさんは良く聞かれるらしく、慣れた口調で答えた。 僕らは礼を言い、来た道を戻る。近くまで来たようなのだが、それでも、店はまだ見えない。 そこに農作業着でクワを持ったおじいさんが歩いているのを見つける。走っている時に見えた養豚場の人らしい。いくらなんでも70歳は確実に越えていようなおじいさんがイタリアンレストランは知らないだろうと思ったが、試しに聞いてみた。・・・知っていた。 「50メートル先の銀杏(ぎんなん)畑を越えて、右側に見える奥の家やけん。」 銀杏畑?銀杏って大阪、御堂筋の、あの銀杏(いちょう)の木がいっぱい畑のようにあるあるのか?・・・本当にあった。銀杏の木が畑のようにいっぱい立っていた。 そこを越えると、あった!赤い屋根の家。少し奥ばっていたので気が付かなかった。でも、どこから入るのだ? 細い農道のようなこの道か?車一台がやっとの道をゆっくり進むと、そのレストランはあった。レストランの周りには有機農法で育てた野菜やハーブがいたるところで育てられていた。営業日は金、土、日。週末しか営業していないのか。今日が日曜日でよかった。 駐車場らしきところには2台ほど車が止まっている。ということは先客がいるな。普通の家のドアを開けると、テーブルが4つある。先客は女性6人のグループだった。後で知ったのだが、意外とネットや雑誌、TVでも紹介されているらしく、週末になるといろんな所から人が来る穴場的な店だったらしい。 僕らはピザセット、たらこのスパゲティセット、ラザニアセットを注文した。 食事やお冷、おしぼりが出てくるのに少し時間がかかるのはご夫婦2人で経営しておられるからと、都会のあわただしい人たちが来る店ではないからだ。 セットにつくサラダは新鮮さにあふれ、自家製の生地で作られたピザは素朴でしつこくなく、スパゲティも四葉バター使用とこだわり、娘は何度もお替りした。ラザニアにはハーブがふんだんに使われているが思ったよりきつくなく、正直あまりハーブ系が得意でない僕でもおいしくいただけた。 全てが無添加で自然満載の身体に良い味だった。 何よりも、あの田舎中の田舎、豊後荻でイタリア料理が食べることが出来るとは、ビックリ!!である。 最後に自家製のフルーツゼリーをいただき、非常に満足して店を出た。 ただ、友人達にこの店を教えてやろうとしても、荻に行くことなどないだろうから、神戸では話のネタで終わりそうだ。 何年後になるかはわからないが、次回の里帰りにも行こうと思う。 ホームページもあるみたいなので、検索してみて下さい。場所が分からない時は養豚場のおじいさんに聞いてください。 今週は『スカイ・クロラ』。押井守監督作。 前回の『イノセンス』はあまり意味が分からない内容だった。彼の作品は、あえて説明ぽいセリフを使わないから本当にわかりにくい。 それが押井ワールドなのだと納得しないと、理解できない2時間になってしまう。 今回の『スカイ・クロラ』はわかりやすいほうだった。 わかりにくいところは山ほどある。例えば大人になるのを拒否した子供、キルドレとはどうして生まれたのか?誰がキルドレなのか?飛行機の操縦士だけなのか?国同士の戦いではなく、どうして会社同士の戦いなのか?(実際、基地の攻撃はあるが、街への攻撃シーンはない。)そういうことも、少しずつ劇中の会話の中でわかっていくのだが、気を抜くと聞き逃してしまい、わからないままで終わってしまう。押井映画は集中して見ないとね。 でも、分からなくて難解で終わるように今回は作られていない。分からなくても楽しめる。 戦闘機のCGは実写のようにリアルだ。着陸する時の戦闘機の陰までも、実にリアルだ。それに反比例してキャラクターの描き方は意外と淡白に描かれている。凝った陰影も人物にはあまりない。子供のキルドレが主役なのでか、人物は子供向けアニメのように感じられる時もあった。 その分マシンや風景はリアルで、人物とのギャップがだんだん馴染んで、不思議と違和感が無くなる。。これも計算づくで作られていそうな押井ワールドは、是非劇場で、ドルビーサラウンドで観てほしい。大人向けの映画なので夏休みにせず、9月からの上映にすればもっと観客が増えたのに、とガラガラのレイトショーで思った。 もうすぐ終わりそうですが、機会があれば、スカイウォーカー・サウンド(ルーカスフィルムが作ったリアルなサウンドシステム)やドルビーサラウンドの設備がある劇場でご覧下さい。 以上、店長でした。
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